ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2017.03.02

ユーザーのためのゲーム大会!ってよく言いますが、人によって「ユーザー」の定義は違う

昨年以来、「e-sports」という言葉に何度も触れていますが、日本国内だけかもしれませんが、かなり熱は下がって来たように思います。
下がってきたというか、努力もむなしく、冷めてきたというべきか・・・

格ゲー界の珍ニュース?「e-sports」の盛り上げには、水を差してしまった・・

気をつけよう!「アーケードを盛り上げたい」と「e-sports」のコンボ

なんか、自分でも、「e-sports」という言葉に対して、いいイメージがないのか、ネガティブなエントリーばっかりですね・・・
最近は良いエントリーがないなー

JeSPAさんの大会についてのエントリー

JeSPA(一般社団法人 日本eスポーツ協会)という、e-sportsのための団体があります。
最近は、「e-sports」がらみのこうした団体も増えているのですが、業界を代表する団体として、発足し、現在に至ります。

日本eスポーツ協会が設立されたらしいので質問してみた

質問はしてみましたが、別に地方のゲーセンになにかあるわけでもなく、協業して何かを行うとかいうのもなく、現在に至ります。
そんなJeSPAさんですが、業界を代表する団体であるので、当然、いろいろと「e-sports」が盛り上がる施策を展開してくれるべく、日々活動されていると思いますが、その中に、当然、「大会の開催」というのがあります。

その大会がこちらです。

いろいろなタイトルで大会を開催し、アーケードでも展開しているタイトルも見受けられます。
この大会について、非常に辛辣な意見を書いているエントリーがこちら。

第1回の大会についても、エントリーを書かれており、その続編といっても良さそうですが、これは、辛辣・・・
私も、JAEPOで様々な大会に関わりましたが、ここまで書かれると、流石に心が折れそうです(笑)
筆者さんの言いたい事は非常によくわかります。

運営がこれでOKならOK

ネット炎上

ただ、こうした大会は、「ユーザーのために行う」という大目標があったりしますが、「ユーザー」の定義って微妙に異なります。

1.全くそのタイトルの事を知らないユーザー

普段ゲームは、遊ぶけども、大会の対象となっているタイトルは遊んだ事のないユーザーというのは、非常にたくさん存在します。
格ゲーはやるけど、FPSはやらないとか、そんなユーザーもたくさんいますよね?
そんなユーザーに対して、「別ジャンル」のゲームが存在して、なんとなくゲームの事を知る機会と言うのは、非常に価値があります。

自分のプレイするゲームの大会を見るついでに、他のタイトルを見て、ひょっとしたら「面白そうじゃん」と思って遊ぶようになる・・・
こんなシナリオを、主催は描くんですが、一番難しいやつですね・・・

ゲームの概要や、サラッとしたさわりやポイントなんかを解説いれたいなーとか思ったりするんですが、最も難しいです、はい。

2.当該タイトルをプレイするユーザー

大会協議として選定されているタイトルを普段から遊ぶユーザーです。
観客にしても、ネット配信の閲覧にしても、このユーザー層のために大会形式のイベントを行うといっても過言ではありません。
場合によっては、選手としての出場もあり、まさに「プロの業を見たい」というユーザーです。

なんといっても、大会を行うに当たってはメインユーザーなので、このユーザーの満足度を高める事が、大会の興隆につながります。
大会を盛り上げたければ、このユーザーの満足度向上を目指すべきなんですよね。

ただし、このユーザー層が「明らかに不満を持つ」と、大会は炎上します。
上記の大会は、どっちかというと、このケースに近いのかな・・・

3.ゲームユーザーでない人

コレは正しいかどうかわかりませんが、いまだゲームユーザーでない人向けに、大会やイベントを行うということもあります。
今回の大会はこれじゃないかな・・・

JAEPO × 闘会議でも同じですが、今までアーケードの事を全く知らないユーザーに少しでも知ってもらう。

という目標が多少なりともあったわけです。
一般の方に「へぇ~」と思ってもらって、徐々に認知度をあげるというのも、メインの目的にはなりませんが、大会やイベントを行うときに意識することの一つではあります。
もっと穿って見れば、

誰かが日本eスポーツリーグを称して、こう言っていた。「大会をやるための大会」と。この日本eスポーツ選手権大会もそう。さらにひどかったのは、「大会をやっていることを配信や番組でアピールするための大会」だったことだ。

と書かれていますが、この目的、要は、「日本でもこんな大会が存在するんですよー」というために行う大会であれば、目的は達せられているというのは、間違いありません(笑)
色々と人に説明したり、説得したりするのに、必要だし、社会的に「存在を認められる」ってのも、価値はあることです。
そこにプレイヤーや観客を満足させる!という目的が無ければ、「それでいいんじゃん?」と思うわけです。
こんな団体でこんな活動してますよー、と少しでも多くの人が「知ってもらう」機会になればそれで良いという考え方も、また正しい考え方です。
その結果がどうなっても関係ないって覚悟さえあれば(笑)

全てのユーザーを等しく満足させるのは難しい

最近もこちらを書きましたが、

【JAEPO2017】「闘会議 × JAEPO」を振り返る その2(主催者視点)

全てのユーザーを等しく満足させるのは、かなり高いハードルです。
運営主体自身も、実行しながら学ぶって事もありますし・・・

そういった意味で、改めて、大規模なゲーム大会の難しさを感じるエントリーでした。
自分も人の事を言ってられないんですけどね・・・