アーケードゲームを自宅に置くのはお得?「機動戦士ガンダムEXVSMB編」
お正月ボケの最中で、お仕事中の皆様こんにちは。
ゲーム業界は1月5日より、仕事始めの会社が多く、昨日は「年末年始どうでした?」という定型文で始まる会話を10回くらいしました。
そんな直ぐ聞かれても、感想ぐらいしか言えないよ・・・
何回も同じ事を応えるのも面倒なんですが、取引先毎に言えること言えないことがあるので、仕方ないですね。
記事を読んでくれた方から
このブログを書き始めて、大体半年くらい経つのですが、お正月は皆様時間があったようで、結構前に書いたネタを読んでくれる方が多かったようです。
書いた当時は「こんなもんか」と思って書いたんですが、今になっても読んでくれる方もいるので、チリも積もればなんとやらですね。
その中で、気になるツイートがあったのでご紹介します。
どうしてもマキブを自宅に置きたいと考えている方は一考できる記事。ネット契約は法人にしないとできないのも最大のネック。:
アーケードゲームを自宅に置くのはお得?GACKTの例(イニシャルD)で考えてみた http://t.co/UDUPuDLmrF @port24hoさんから
— したらばEXVSまとめ@アフィブログ厳禁 (@gvssitamatome) 2015, 1月 2
ご紹介いただいたのもありがたいですが、さすが人気タイトルですね。
どうしても、自宅に置きたいというお客さんもいるんでしょうか。
「機動戦士ガンダムエクストリームバーサスマキシブースト」(以下、EXVSと呼びます)
こちらのゲームですね。
上記のツイートでも紹介されている内容はこちらですが、
アーケードゲームを自宅に置くのはお得?GACKTの例(イニシャルD)で考えてみた
今回も同様に、お得かどうか?を計算してみました。
一考になるかどうかわかりませんが、気になる方は読んでみてください。
今回は、一般的なDXセットで考えます。
DXセットは上記写真の通りの4席と、ライブモニターが1台という構成になります。
ごくたまに、ライブモニターがなくサーバーBOXに代わっているものもあります(SDセットと呼んでいます)が、今回はより一般的なDXセットで考えます。
設置面積を考えよう
何はともあれ、場所がないとはじまらないということで、まずは設置面積を計算しましょう。
このゲーム機のサイズは、以下のとおりです。
単位:mm | 幅 | 奥行 | 高さ |
サテライト | 820 | 800 | 1730 |
ライブモニター | 1090 | 710 | 2070 |
このゲーム機の場合は、横一列に並べる方が4人で遊びやすいと思いますので、
幅:820 × 4台 + 1090 = 4370
奥行:800 + 700(イスの分) = 1500
4.37 × 1.5 = 6.5 ㎡ = 1.98坪
となります。
ポート24で横一列に並べている店舗での実サイズの計測は、4150 × 1600でした。
普通のご家庭で、4m以上の幅の家具ってかなりの幅になりますね・・・
2種類の筐体があります
計算するにあたって、このEXVSですが、現在2つの種類の筐体が存在しています。
ゲームや性能に全く違いはないので、ほとんどの方は知らないと思いますが、課金軽減モデルと通常モデルがあります。
このモデルの違いですが、前回「機動戦士ガンダム EXVS フルブースト」から「機動戦士ガンダム EXVS マキシブースト」にバージョンアップした際に、ゲーセン側はバージョンアップ費用を多く支払う事で、1プレイ辺りの課金金額を削減する事ができるプランが選べました。
「機動戦士ガンダム EXVS フルブースト」の際は、1プレイに対して9円のネットワーク使用料を支払う必要がありました。
これを、昨年3月の「機動戦士ガンダム EXVS マキシブースト」にバージョンアップした際に、バージョンアップ費用+アルファを支払う事で、1プレイに対してのネットワーク使用料を5円にするという販売案が提示されました。
簡単に考えると、こんなイメージです。
したがって、ゲーセン業界的には2種類の筐体が存在していることになります。
ちなみに、このプランですが現在プランの変更は不可ですし、1法人1プランの選択となっていますので、お店毎と言うよりは会社毎にプランが異なっています。
法人で全く新規にEXVSを導入する場合は、どちらのプランの筐体も使用可能ですが、すでにEXVSを同一法人で使用している場合は、既存のプランと同じ筐体を探す必要があります。
例えばポート24で使用しているEXVSは課金軽減モデルですので、中古で通常モデルを購入したとしても使用できない!という事になります(1法人1プランのため)
長くなりましたが、2パターンの筐体が存在するので注意が必要と言う事ですが、およそ市場に流通している筐体の8割が「課金軽減モデル」と言われていますし、何よりも手に入りやすいので、課金軽減モデルで今回は試算をします。
コストを計算しよう
まずはイニシャルコストです。
導入に係る費用といったほうが、わかりやすいでしょうか。
現在(2015年1月)の、EXVSの課金軽減モデルの中古価格はおよそ200万円程度です。
設置やメンテの良品を考えて220万円だと、上品が手に入ると思われますので、220万円とします。
このゲーム機も、セガの「ALL.NET」に接続しますので、前回のエントリーと合わせて考えると、
ゲーム機 220万
ルーター 5万
ルーター再設定 3万
合計228万円程度が、導入に必要な金額となります。
ランニングコストも、以前のエントリーと合わせて考えると、
月額 3,610(NTT) + 6,048(セガ) = 9,658円(税込)
従量課金 5円(税別)
いつの間にか、NTTの「どーんと割」を使えば安くなるようになっていたようです(汗)
以上が簡単ですが、コストの計算になります。
当然、電気代とかメンテ代とか本来は係るんですが、簡単に考えるために割愛しています。
どれくらい遊べば元が取れるのか?
最も肝心なことを、考えてみましょう。
ざっくり推測すると、業務用の次回作の発売は2年以上の期間をあけると思われますので、最短で2年で考えて2016年の4月までに元を取るにはという計算を行ってみます。
残された期間は、2015年1月〜2016年の3月と考えると15ヶ月となります。
2年間で必要な費用は、228万円(導入時) + 15万円(月額9,658 × 15ヶ月) = 243万円。
1クレジット消費の度に、94.6円(100円 – 従量課金5.4円(税込))の元がとれることになります。
これを割ると、243万円 ÷ 94.6円 = 25,687回となります。
25,687 ÷ 15ヶ月 = 1712.5回 という計算が成り立ちます。
単純にこれだけで考えると、月間に1720プレイ以上遊べば元がとれる事になります。
30日で割っても、60プレイ近くになるので、かなりハードです。
しかし、このEXVSシリーズの場合は4人プレイが基本となると思いますので、仮に4人プレイだと考えると、4で割ると428プレイと、極端にハードルが低くなります。
ただ、例によって、1プレイを100円でカウントしていますが、店舗によっては200円で3プレイだったり、100円で2プレイだったり、はたまた時間貸しだったりと、現在のところ完全に100円で1プレイとは言いづらい状況です。
ですので、4人で購入して、ガッツリ遊べば元がとれるかも?位に考えておくのが妥当だと思います。
それでも、マニアとして「筐体を自宅に置きたいんだ!」という方の参考になったでしょうか?