ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2015.01.06

アーケードゲームを自宅に置くのはお得?「機動戦士ガンダムEXVSMB編」

お正月ボケの最中で、お仕事中の皆様こんにちは。
ゲーム業界は1月5日より、仕事始めの会社が多く、昨日は「年末年始どうでした?」という定型文で始まる会話を10回くらいしました。
そんな直ぐ聞かれても、感想ぐらいしか言えないよ・・・
何回も同じ事を応えるのも面倒なんですが、取引先毎に言えること言えないことがあるので、仕方ないですね。

記事を読んでくれた方から

このブログを書き始めて、大体半年くらい経つのですが、お正月は皆様時間があったようで、結構前に書いたネタを読んでくれる方が多かったようです。
書いた当時は「こんなもんか」と思って書いたんですが、今になっても読んでくれる方もいるので、チリも積もればなんとやらですね。
その中で、気になるツイートがあったのでご紹介します。

ご紹介いただいたのもありがたいですが、さすが人気タイトルですね。
どうしても、自宅に置きたいというお客さんもいるんでしょうか。

「機動戦士ガンダムエクストリームバーサスマキシブースト」(以下、EXVSと呼びます)

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こちらのゲームですね。
上記のツイートでも紹介されている内容はこちらですが、

アーケードゲームを自宅に置くのはお得?GACKTの例(イニシャルD)で考えてみた

今回も同様に、お得かどうか?を計算してみました。
一考になるかどうかわかりませんが、気になる方は読んでみてください。
今回は、一般的なDXセットで考えます。
DXセットは上記写真の通りの4席と、ライブモニターが1台という構成になります。
ごくたまに、ライブモニターがなくサーバーBOXに代わっているものもあります(SDセットと呼んでいます)が、今回はより一般的なDXセットで考えます。

設置面積を考えよう

何はともあれ、場所がないとはじまらないということで、まずは設置面積を計算しましょう。
このゲーム機のサイズは、以下のとおりです。

単位:mm 奥行 高さ
サテライト 820 800 1730
ライブモニター 1090 710 2070

このゲーム機の場合は、横一列に並べる方が4人で遊びやすいと思いますので、

幅:820 × 4台 + 1090 = 4370
奥行:800 + 700(イスの分) = 1500

4.37 × 1.5 = 6.5 ㎡ = 1.98坪

となります。
ポート24で横一列に並べている店舗での実サイズの計測は、4150 × 1600でした。
普通のご家庭で、4m以上の幅の家具ってかなりの幅になりますね・・・

2種類の筐体があります

計算するにあたって、このEXVSですが、現在2つの種類の筐体が存在しています。
ゲームや性能に全く違いはないので、ほとんどの方は知らないと思いますが、課金軽減モデルと通常モデルがあります。
このモデルの違いですが、前回「機動戦士ガンダム EXVS フルブースト」から「機動戦士ガンダム EXVS マキシブースト」にバージョンアップした際に、ゲーセン側はバージョンアップ費用を多く支払う事で、1プレイ辺りの課金金額を削減する事ができるプランが選べました。
「機動戦士ガンダム EXVS フルブースト」の際は、1プレイに対して9円のネットワーク使用料を支払う必要がありました。
これを、昨年3月の「機動戦士ガンダム EXVS マキシブースト」にバージョンアップした際に、バージョンアップ費用+アルファを支払う事で、1プレイに対してのネットワーク使用料を5円にするという販売案が提示されました。

簡単に考えると、こんなイメージです。

スクリーンショット 2015-01-05 17.20.47

したがって、ゲーセン業界的には2種類の筐体が存在していることになります。
ちなみに、このプランですが現在プランの変更は不可ですし、1法人1プランの選択となっていますので、お店毎と言うよりは会社毎にプランが異なっています。
法人で全く新規にEXVSを導入する場合は、どちらのプランの筐体も使用可能ですが、すでにEXVSを同一法人で使用している場合は、既存のプランと同じ筐体を探す必要があります。
例えばポート24で使用しているEXVSは課金軽減モデルですので、中古で通常モデルを購入したとしても使用できない!という事になります(1法人1プランのため)

長くなりましたが、2パターンの筐体が存在するので注意が必要と言う事ですが、およそ市場に流通している筐体の8割が「課金軽減モデル」と言われていますし、何よりも手に入りやすいので、課金軽減モデルで今回は試算をします。

コストを計算しよう

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まずはイニシャルコストです。
導入に係る費用といったほうが、わかりやすいでしょうか。

現在(2015年1月)の、EXVSの課金軽減モデルの中古価格はおよそ200万円程度です。
設置やメンテの良品を考えて220万円だと、上品が手に入ると思われますので、220万円とします。
このゲーム機も、セガの「ALL.NET」に接続しますので、前回のエントリーと合わせて考えると、

ゲーム機 220万
ルーター 5万
ルーター再設定 3万

合計228万円程度が、導入に必要な金額となります。

ランニングコストも、以前のエントリーと合わせて考えると、

月額 3,610(NTT) + 6,048(セガ) = 9,658円(税込)
従量課金 5円(税別)

いつの間にか、NTTの「どーんと割」を使えば安くなるようになっていたようです(汗)
以上が簡単ですが、コストの計算になります。
当然、電気代とかメンテ代とか本来は係るんですが、簡単に考えるために割愛しています。

どれくらい遊べば元が取れるのか?

最も肝心なことを、考えてみましょう。
ざっくり推測すると、業務用の次回作の発売は2年以上の期間をあけると思われますので、最短で2年で考えて2016年の4月までに元を取るにはという計算を行ってみます。
残された期間は、2015年1月〜2016年の3月と考えると15ヶ月となります。

2年間で必要な費用は、228万円(導入時) + 15万円(月額9,658 × 15ヶ月) = 243万円。
1クレジット消費の度に、94.6円(100円 – 従量課金5.4円(税込))の元がとれることになります。
これを割ると、243万円 ÷ 94.6円 = 25,687回となります。
25,687 ÷ 15ヶ月 = 1712.5回 という計算が成り立ちます。
単純にこれだけで考えると、月間に1720プレイ以上遊べば元がとれる事になります。
30日で割っても、60プレイ近くになるので、かなりハードです。
しかし、このEXVSシリーズの場合は4人プレイが基本となると思いますので、仮に4人プレイだと考えると、4で割ると428プレイと、極端にハードルが低くなります。

ただ、例によって、1プレイを100円でカウントしていますが、店舗によっては200円で3プレイだったり、100円で2プレイだったり、はたまた時間貸しだったりと、現在のところ完全に100円で1プレイとは言いづらい状況です。
ですので、4人で購入して、ガッツリ遊べば元がとれるかも?位に考えておくのが妥当だと思います。
それでも、マニアとして「筐体を自宅に置きたいんだ!」という方の参考になったでしょうか?