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2016.01.14

アーケードゲームを自宅に置くのはお得?「BEATMANIA 2DX」編

以前、コナミのゲーム事業について、勝手な妄想を書いたことがあります。

コナミがアーケードゲーム事業から撤退するのでは?とゲーセン経営者が考える理由 前編

妄想以外の何物でもないので、現実はわかりませんが、同じように考える方も多いようです。
それに加えて最近だとコチラ。

beatmania IIDX INFINITAS | e-AMUSEMENT CLOUD

現在アーケードで好評稼働中の=「BEATMANIA2DX(通称:弐寺)」がPCで遊べるサービスを展開しております。
こうした様々な事業に取り組むので、撤退の噂が出ては消え出てはきえしていきます。

BEMANIファクトリー | (コナミスタイル)

専用アケコンまで作っちゃおう!という企画ですが、基本的に受注生産であれば、受注数が定数に満たない場合は生産されませんが、幾らでいくつ制作するのか?がわからないと何ともいえないですねー。
7〜8万するのかな?

それでなくても、こんなサイトもあるわけで・・・

GAMO2 online shop | daoコン DJDAO

コナミの純正品だと、もっと高くなって当然だと思うので、値段がかなり高くなりそうな予感。

そんな中、幾つか「アーケードゲームを自宅に置くのはお得?」シリーズを書いていたんですが、リクエストを頂きました。

ありがたいことです。
そんなリクエストにお応えして、今回は「BEATMANIA2DX」編です。

接地面積について

2DX

今回の「BEATMANIA2DX」ですが、1台だけなので、設置面積は簡単にでます。

単位:mm w d h
本体 1,650 1,600 2,350

筐体自体は、前後に大きくないのですが、ステップがあるので、上から見るとほぼ正方形です。

1.65 ✕ 1.60 = 2.64㎡

です。ほぼ1坪ですので、畳2枚分あれば十分設置が可能です。

104343

ただ、高さが、2.35mなので、こちらのサイトより

「居室として必要な天井の高さは、建築基準法によって定められた『2m10cm以上』、住宅金融公庫の融資を受けて住宅を造る場合、天井高は『2m30cm以上』となっています。最近のマンションでは『2m40cm以上』の天井が一般的です」

最近のマンションでもギリギリです。
古い建物だと、部屋自体に入らない可能性もあるので注意が必要です。

気になるお値段は?

では、サイズ問題はクリアしたとして、実際に掛かるお値段に移りましょう。
この「BEATMANIA2DX」ですが、稼働からかなりの年数(最初に登場したのだ1999年!)が経過しているため、中古市場での取引の際に、筐体の新旧や、消耗具合でかなりの値段の違いがあります。
また、ブラウン管モニターと純正液晶モニターでも、価格に違いがでますので、中古価格に大きく差が出やすいです。
「安い!」といって飛びつくと、コンパネ周りの木材がボロボロでボルトが打てない状態だったとか、そんな話は良く聞きます。
標準的に、メンテ済みのある程度の美品で、純正液晶モニターの場合の価格は、80万円程度だと仮定します。
「最新筐体や、ゴールド筐体がいい!」という人はもっと高くなり、「ブラウン管でいい」という人はもっと安くなります。

あとは、ネット周りの費用ですが、コナミの場合は、i-revoという関連会社でインターネットサービスを行っていることもあって、こちらでルーターのレンタルと月額の接続費用を込でサービスを行っているので、イニシャルでコストは不要だったハズ。

となると、とりあえず初期費用として、

筐体代 85万円(税込)

が必要となります。

ランニングコストについて

まず、毎月必要なランニングコストですが、概ね2つあります。
先ほど述べた、ルーターレンタルと接続費用として、5,400円(税込)が必要です。
それに加えて、コナミの場合はタイトル1台毎に月額固定接続費用が必要ですので、1,080円(税込)が必要となります。
サテライト数分必要なので、麻雀格闘倶楽部が6席あれば、6,480円という計算になります。
これ加えて、NTTの光回線費用3,610円(税込)が必要ですので
つまり

月額 6,480円(コナミ)+ 3,610円(NTT) = 10,090円

が必要となります。

残るは「課金」部分の計算になりますが、これがかなり複雑です。
コナミ製品の場合は、各ゲーム各モード毎に「PPカウント」が設定されており、この「PPカウント」に対して、単価が決まっています。
「BEATMANIA2DX」の場合は、「PPカウント」につき、0.15円の単価なのですが、「PPカウント」の計算は、100円で遊ぶ場合、プレミアムフリーの場合、VIPパスの場合で計算が別になっています。
しかも、このゲーム毎にPASELIの場合料金設定が異なるので計算が複雑過ぎて・・・無理です!
大変申し訳ないですが、計算を簡単にするために、PORT24の支払実績データで、

現在のPASELI設定の場合、それに対しての課金比率は49%程度

を仮定します。多少の誤差はあるかもしれませんが、過去データをみるとこれくらいだと思われます。
モーニングサービスなんかもあるので、実際には課金比率は上がると思いますが・・・

これに加えて、PASELIで遊ぶ場合には、PASELIの手数料10%が必要となります。

という事で、PASELIの消費に対して、PORT24と同じ設定を行うと60%近い課金金額となる計算です。
実際には、この60%に消費税がかかるので、65%が経費として必要となります。

元を取るにはどれ位プレイすれば良い?

発明 発見

基本的に、自宅に設置するような強者はPASELIでしかプレイしないと思いますので、全てをPASELIでプレイするとして、考えて見ます。
現在のPASELI設定の仕様で元が取れるのは、先ほどの計算から

使用したPASELIに対して35%

です。
後は、どれ位の期間で回収できるか?となりますが、1年間だと考えると、

85万円(導入時) + 12.1万円(月額10,090 × 12ヶ月) = 97.1万円

これを、PASELIでのプレイで元が取れる割合で割返すと、

97.1万円 ÷ 35% = 2,774,286PASELI消費

が必要となります。2,774,286を365日で割ると、1日あたり7,600PASELIの使用で元が取れることになります
2年でも計算してみましょう。

85万円(導入時) + 24.2万円(月額10,090 × 24ヶ月) = 109.2万円

109.2万円 ÷ 35% = 3,120,000PASELI消費

これを、2年の日数で割ると、1日あたり4,274PASELIです。
なかなか現実的な数値なんですが、実際には、これはPASELI設定をお店と同じ設定にした場合です。
当然自宅にゲームを設置した場合には、もっと安いPASELI設定をすると思いますが、その場合は、コナミに対する支払いの割合が増えます。
支払の割合が増えることで、基本的には、元が取れる分のPASELI消費は大きくなりますので、注意が必要です。

でも、毎日4000円分やり続けるのは・・・結構気合が必要な気が・・・