ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2016.01.16

ゲームの価値は「ゲーム」にある。ソシャゲ問題から考えてみた。

新年早々、ソーシャルゲーム界隈でいろいろと炎上しているようです。

またもソシャゲ業界でトラブル、今何が起こっているのか(木曽崇) – 個人 – Yahoo!ニュース
2 「ゲス」をいじめないで 田中俊英 …

都合良くゲームセンターの事例も引き合いに出されていますので、わかりやすいですね。
最初の「グラン・ブルーファンタジー」については、過去にあった問題が蒸し返されているという感じでしょうか。
2つ目のRMTに関することでは、ゲーセンで言えば、例示されているように「メダル買い取り」と同じなので、これは基本的には完全に「アウト」ですよね・・・
それやったらタダのギャンブルじゃん!って話になるので。

交換やトレードは基本的にはユーザーにメリットがある事

チェンジ

ただ、こうしたゲーム内で使用できるアイテムの買い取り及び流通というのは、実はユーザーにとっては重要な要素だとおもいます。
それが、実態のある「物」でも、「データ」でも同じです。

例えば、間もなく新バージョンが稼働する、「WORLD CLUB Champion Football 2015-2016」というタイトルがあります。

WCCF公式ウェブサイト -WORLD CLUB Champion Football 2013-2014-
WORLD CLUB Champion Football 2015-2016 …

このタイトルは、実際の「サッカー選手のカード」が払い出される事が大きな魅力なんですが、このタイトルにおいて、中古市場というのは、非常に大きな役割があります。
当然、どうしても使いたい選手のカードが出ないプレイヤーと、該当カードが余剰なプレイヤーの間で、交換もしくは売買が成立すれば、双方にとって益する事で、ユーザーメリットは大きいです。
現在、こうした交換並びに売買の方法として、ゲーセン内での「交換掲示板」や、一般の「カードショップ」や「オークション」が存在しています。

以前も書きましたが、様々な「データ」でも基本的に同じように流通しています。

データって売れるの?売れるんです!しかも意外なお値段で・・・

ただ、こうした流通自体に、意見は2分するものの、ゲーセンやメーカーはどちらかと言うと、消極的です。

行き過ぎるとゲームの価値を損なう

基本的に上記に述べた様に、カードやデータの交換や売買自体にユーザーメリットが有ることは間違いないです。
ただ、その反対に、行き過ぎた流通や商行為はゲーム自体の価値を損なう場合がある、という面もあります。

禁止

例えば、「価格があまりにも高騰してしまう」場合があります。
こうした場合に、人気が出ることは良いのかもしれませんが、あまりにも価格が高騰しすぎると、前述の「カードを売るためにゲームをする」といったユーザーが増えすぎて、ゲームユーザーとしての満足度が下がる可能性があります。
簡単に説明すると「カード堀りユーザーばかりいて、一般のゲームユーザーがプレイできない」状態。
ゲームのおまけのカードやデータという価値基準が、逆転してしまうというパターンです。
「人気があるならそれでいいじゃん!」という方もいますし、「ゲームの価値あってこそだよなぁ」と言う方もいます。
どちらが良いか?という話でもないとおもいますが、個人的には、やはりゲームの価値の方が高くあってほしいですね。
ゲーセンでプレイしてもらうことが目的であれば、尚更です。

もう一つ、特にこれは小さなお子様向けのゲームでいえることですが、カードの交換などでトラブルに遭う事があります。

アイカツカードの交換でトラブル?対処法は?

そもそも盗んだりといった事は論外ですが、特に小さなお子さんだと、

表面上は交換ということになっているようです。
ただ、気をつけて頂きたいのは
「の持ってたレアカードがない!盗まれた!」
と早計せず、お子さんと本当に交換なのか、
納得して交換したのかを話し合ってくださいね。
とくにお金の価値がよくわからない小さなお子さんだと、
「本当にそれでいいの?」
といった交換もあるようです。

本人が良ければいいんでしょうけど、金銭的な価値がわからないままに、希少なカードと一般カードを交換してしまったりして、トラブルになることもあります。
こうした事例があると、ゲーム自体が嫌になってしまうこともありますから、こうした事例は避けたいところです。
特にお子様向けカードゲームでは、この傾向は顕著にみられ、カード自体を印刷タイプに変更し、場合によっては自分の名前を入れることができるカードに徐々に切り替わっていることをみても、こうした「小児向けキッズカードゲームにおいては、流通できる事は望ましくない」とメーカーが考えている事が見て取れます。

ゲームの価値はゲームで

以上の様に、カードやデータ自体が価値を持つ事は否定はしませんが、ゲームよりも価値を持ってしまうと、ゲーム自体の価値を損なうという事があります。
そうした事にならないように、各メーカーも対策を行っているので、

「ゲームの価値はゲームで出す」

のが、大事なことなんでしょう。
ゲーム内アイテムを自社サイトで売買させて・・・って、ゲーム置いてきぼりでタダの博打になるもんね・・・