データって売れるの?売れるんです!しかも意外なお値段で・・・
先日、アップしたコチラ。
ゲーセンの「連コイン問題」ルールやマナーというより、お店の「スタンス」の問題
実に様々な意見がありますが、「明快」だと言われています。
どちらが正しいか?という議論には本来は成り得ないものなので、当たり前ですが。
ただ、残念な事に、古参(コア)ゲーマー VS 新規(ライト)ゲーマーの対立?的に捉える人もいるので、こうした対立と言うのは、いつの時代もあるものなんですかねぇ・・・
そうした二律背反をどうクリアしていくのか?が開発に取っては課題なんでしょうね。
話は全く変わりますが、今日はこのニュースが気になりました。
G2Aに『LoL』プロチームのスポンサリング禁止処分―Riot社員「再検討の予定ない」 | GameBusiness.jp
最近盛り上がりを見せている、プロゲーマーやチームなどに対しては珍しいネガティブニュースですね。
「なりすまし」が処分の理由
記事による処分の理由を引用してみましょう。
G2Aは、『LoL』世界リーグ「World Championship Series」規定に反する「アカウント販売」や「プレイ代行サービス」などを、第三者の出品者を通してサイト上で提供していたとのこと。
アカウント販売やプレイ代行が主な理由のようです。
これは、言ってみれば、「なりすましプレイ」に該当します。
なりすましとは、現代社会では数多くでている問題です。
TwitterのIDをなりすましたり、IDを盗んで他人のフリをしたりと、結構話題になることが多いですよね。
ゲームでも基本的には同じことです。
他の人に代わってプレイしてもらうという行為が、これに当たります。
ただ、こうした「代わってプレイしてもらう」事自体は昔からあることです。
誰しも、難しい部分をクリアしたいが為に、上手いプレイヤーに「チョットクリアして」といって頼んでクリアしてもらう事はあったと思います。
ですので、他人にプレイしてもらう事自体は別に問題の無いことですね。
こうした、「難しい→クリア」みたいな自己満足の世界の話ならば、全く問題ないのですが、現在のゲームだと、その戦績に応じて称号やアイテムなどが貰えることが多いです。
こうしたアイテムや称号を、売買してお金を稼ぐという事、リアルマネートレーディング(RMT)といわれています。
これ自体は別段違法でもなんでもないんですが、「あまりよろしくない行為」ということで、多くのゲームで「利用規約違反」となっています。
もう一つは純粋に「プレイ代行」です。
こちらは、アイテムや称号にお金を払うわけではなく、プレイ自体を代行してもらいそのギャラを払うという事。
ドラクエなんかでも、兄が弟に「レベル上げやっといて」とか、自己中心的な命令を下したりすることもあるのと同じです。
これも、本来はリアルにコントローラーを渡して、「やっといて」というのは防げ無いので仕方ない面もありますが、それを売買する事が問題になりがちです。
確かに、問題となっている「G2A」のサイトでも、アカウントの販売はありました。
それに、アーケードゲームでも同じように称号や戦績を販売する事例はたくさんあります。
アーケードゲームの場合はICカードを認証に使用することが多いので例えば、WCCF。
WCCF公式ウェブサイト -WORLD CLUB Champion Football 2013-2014-
このICカードなんかも、某大手オークションで検索すると、
こんな風に沢山でてきます。
それにしても、ゲームの歴史が長いせいか高いな!
繰り返しますが、この行為自体には違法性もないので、注意が必要です。
メーカーが厳しい対応をとる2つの理由
今回のニュースでは、こうした「なりすまし」プレイをした本人ではなく、その売買を仲介した会社に対して、メーカーが厳しい処分を下しています。
売買を仲介することで、積極的に加担しているともいえるので、悪いといえば、悪いわけですけどね。
メーカーがこうした厳しい態度で望む理由というのは主に2つあると考えられます。
理由その1:ユーザーに対しての公平感
表向きの理由はこれです。
ユーザーに対して公平であるために、なりすましに厳しく対応しています。
ゲーム性を損なわないとか、色々理由はありますが、お金を沢山使ったユーザーが一方的に有利になる事を防いだり、沢山のアイテムをゲットしたりと言った部分で、
「熱くプレイしているユーザーの熱を冷やさない」
のが重要です。
ゲームに対して、真面目にプレイして、称号を得たユーザーとお金で称号を買ったユーザーを等しく扱ったら熱心なユーザーの気持ちも冷めてしまうので、こうした「不公平に繋がる」事はメーカーは嫌がります。
理由その2:メーカーの利益を掠めとる
メーカーとしては、メーカーの利益を横から掠めとるような行為を嫌がります。
所謂ゲーム動画にたいする考えも、どのメーカーも共通だと思いますが、
「商売するなら許さん、ただし好意でゲームの為になるような動画ならアップしてもいいよ」
というある意味不文律があると思っています。
そうはいっても、厳しい対応をする場合もありますが、ゲーム動画に対するメーカーの大まかな共通認識でしょう。
こう考えると、こうした戦績やアカウント、称号やアイテムの販売というのも、本来は様々なユーザーがプレイした結果得られるので、そのプレイしたことでメーカーに入る利益を掠め取っていると考えられます。
従って、そうした行為に厳しく対応することになります。
好意と商売の線引が難しい
ただ実際には、「なりすまし」とまで言えないけども、好意でデータを人に渡すということも行われてはいます。
例えばカードゲームの場合
「オレ引退するから、このカード安く譲るわ、全部で1000円でいいや!」
という人もいるので、こうした場合に厳しく罰する事は、チョットおかしな話です。
だからこそ、今回の「売買を助長した事による罰則」というのは、メーカーとして実に正しい行為だと改めて感心しました。
罰則といっても、たまたまスポンサードしていたから出来たので偶然といえば、偶然なんですけどね・・・