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2017.06.07

麻雀格闘倶楽部HGモデルを世の中に普及させるために

以前はマメに更新していたこのブログですが、最近は、忙しいという事を理由に更新をかまけておりました。
スミマセン。
自分の病気とか、閉店とか、いろいろありまして、あまり書きませんでしたが、ぼちぼち書いて行く予定です。

特に病気の間は、PCもテレビもダメだったので、ネタも無かったんですよね・・・
まぁ今もあまりネタは無いわけですが・・・

麻雀格闘倶楽部というモンスター

さてゲーセンで名機と呼ばれるゲーム機は、実にたくさんあるわけですが、その中でもまだまだ現役で稼働しているモンスターゲームマシンがあります。
それが、「麻雀格闘倶楽部」です。

稼働開始が2002年なので、稼働開始から15年。
まだまだ現役でゲーセンの片隅でしっかりと稼働をしております。
全く同じゲームシリーズで15年という、今後このシリーズを越える機種は出るんだろうか?という疑問すらあります。
他にも、同じシリーズで格闘ゲームとか、メダルゲームで、もっと長い間続いているタイトルもありますが、

最初に発売したゲーム機が15年間稼働している

というのは、大した物です。
途中、幾度もバージョンアップがあったとはいえ、筐体自体は大きく変わることなく現在に至ります。

新筐体はいくつか存在している

麻雀

そんな麻雀格闘倶楽部ですが、最初に発売した筐体以外にも実はいくつかの筐体が存在しています。
我々業界としては、

・旧筐体
・新筐体Aタイプ
・新筐体Bタイプ
・新筐体Cタイプ
・旧筐体モニターコンバージョン

ロングセラー商品なだけに、メーカーも何度も再生産を行っており、同じ新筐体でもバージョン毎に微妙に異なります。
また、旧筐体のパーツの保守メンテナンスが難しくなってきたことから、モニター周囲を新しいパーツと交換する「モニターコンバージョン」というのも行われました。
旧筐体自体は現在でも問題なく稼働しますが、流石に近年だと数が減ってきたように思われます。
あんまり見なくなったな・・・

そして、今年、さらに新しい筐体が発表されました。

どこかのメーカーの競馬ゲームに似た形状ですが、気のせいでしょう・・・
詳細は、見てもらった方が早いと思いますが、色々と細かい部分でブラッシュアップされております。

ロングセラー商品の悩み

悩む

こうした、超ロングセラー商品というのは、その根強い人気と裏腹にゲーセンやメーカーからはアタマのイタイ問題を抱えています。
それは、

ゲームハード的な限界

です。
先程も申し上げましたが、例えば、麻雀格闘倶楽部の旧筐体のモニターと言うものは、実に15年前のものになります。
このモニターが現在でも、部品メーカーのサポートや保守を受けられるか?と言われると難しいでしょうし、今後5年も経てば、全てのパーツが古くなってしまい、使用に耐えないものになる可能性もあります。

ただロングセラー商品であれば、ハードが限界という理由で稼働を終了するわけにもいかないので、ゲーセンもメーカーも稼働は続けて欲しいというのが本音です。
しかし、そうしたハードの交換(=筐体を変える)という投資を行ってまで、稼働を続けるか?というと、難しい問題になります。

ゲーセン側としては、このままの筐体でなんとか続けて欲しいのですが、メーカーとしては、ハードの限界があるのでそれも難しい。
かといって、筐体の交換を必須にしてしまうと、今度はゲーセンによっては筐体の交換するくらいなら稼働を終了させる・・・

というジレンマに陥っているわけです。
ゲーセンにとっても、メーカーにとっても最もベストな状況は、筐体を入替えたら売上が上がるという状況なんですが、麻雀ゲームの場合、筐体を交換したら劇的に売上が改善するというのもちょっと考えにくいですね・・・

新筐体を普及させるには?

当然、今回の麻雀格闘倶楽部のHG筐体に関しても、同じ状況で、ゲーセン側としては、筐体の交換にお金をつかうというのは、なかなか踏切づらい部分であります。
メーカーとしては、従来の筐体よりも売上が向上している!という話をしたいと思うのですが、そのあたりはロケテストを行っている店舗の判断次第でしょうね・・・

そこで本日の本題としては、どうしたら最も効果的に新筐体が販売できるか?という話ですが、ある程度メーカーの協力が必要ですが、個人的には、

期間限定でネットワーク課金を無料にする

というのが効果的ではないか?と考えています。
麻雀格闘倶楽部に限らず昨今のゲーム機には、ネットワーク課金がつきものです。

ゲームセンター閉店の一因かもしれないもの?ネットワーク課金の功罪

メーカーには申し訳ないですが、このネットワーク課金の下げの部分を、新筐体の投資へ廻すという考え方が個人的にはベターだと考えます。
その理由は大きく分けて2つあります。

まずメーカー側から見れば、期間限定の措置であれば、将来的な回収は十分見込める事。
時限措置であれば、その後に長期稼働をすれば、確実にメーカーとしては回収が可能なので、一時的に課金収入は減りますが、将来的な課金収入に繋がります。

ゲーセン側から見れば、同じゲーム内容でも、課金のかかる席と課金のかからない席の2つが有った場合に、どちらの席の売上を上げたいか?と言われれば、当然、課金のない席の売上を最大化すべく努力します。
売上が上がれば、筐体への投資金額の回収のスピードも上がります。

というわけで、ロングセラー商品の筐体交換については、こうした措置がベターだと思いますが、メーカーさんどうでしょう?
ちなみに、今回は麻雀格闘倶楽部について書いておりますが、基本的に、MJとかWCCFとか戦場の絆、QMAなどの「筐体がかなり古くなってきたゲーセンの定番商品」であれば、どれも同じだと思います。