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2017.04.03

艦これアーケード。ゲーセンにとっては「演習」よりもREVISION5の方が大きな変化

あっという間に4月がやってきました。
なかなか暖かくならないなーと思っていたら、いきなり暖かくなったりして、よくわからん気候が続いて、体調不良になる人も多いようです。
ゲーセンで4月といえば・・・特に何もないんですが、去年の艦これアーケードフィーバーが思い起こされます。

艦これアーケード、ゲームセンターの救世主に?ゲーセン側からの考察

あれだけ店舗にできた行列も1年経てば流石におちついております。
席数がある程度増えたのもあるんですけどね・・・

それにしても、4月はまだ良いとしても、艦これアーケードを早めに導入した店舗は、5月の昨年対比売上を考えると、今から気が重いですね・・・
間違いなく今年の5月の売上は昨対マイナスでしょうから・・・

1周年ということで各種キャンペーン

艦これカード

落ち着いたといえど、流石に艦これ。
実に様々なキャンペーンを行い、あれこれと、ユーザーを楽しませてくれています。

もうすぐ1周年イベントってことは、今月末の1周年にはもっと大きなキャンペーンを行うんですかね?
ゲーセンとしては、「よろしくお願いします!」ッて感じですね。
GWの売上に直撃しますから・・・

そんな艦これアーケードですが、先日のJAEPO2017でネットワーク通信協力モードの発表がありました。

近年のゲームには珍しく、全くネットワーク通信を利用しないゲームモードばかりだったので、ようやく!というイメージですが、実装されるのは夏で、とりあえずロケテストを行うらしいので、一度その様子も見てみたい所です。

演習の影に隠れているが、結構重要なバージョンアップ

先程の公式ページからの引用では、「演習」のロケテストが大きくとりあげられていて、REVISION5の情報が下の方に追いやられていますが、これがゲーセン的には結構大きな変化です。

公式ページから引用してみましょう。

『建造』の機能が拡張され、艦娘の着任演出後に艦娘カードを入手するか、各艦娘の「改装設計図」を獲得するかを選択できるようになりました。
各艦娘ごとに用意された「改装設計図」を一定枚数集めると、艦娘改カードを必ず印刷できます。

艦これアーケード 公式サイト SEGA

サラッとふれていますが、簡単にいえば、

建造した際に、自分でカードを排出するかどうかをユーザーが選択できる

という点です。
今までは、

建造 → 着任 及び カード印刷 →払い出し

という流れだったのが、

建造 → 着任 → 艦娘を確認してからユーザーがカードの印刷を行うかどうか選択 → カード払い出し or 改装設計図取得

という流れになります。
これはですね、ユーザーにとってメリットしかないという素晴らしい施策です。

ユーザーメリット

まず、自分が所持していて不要なカードを排出しなくて良くなります。
仮に建造で艦娘カードが被ったとしても、改装設計図を入手でき、改カードにつなげることができるので、メリットは大きいと思います。

そして、不要なカードを払い出さない事で、自分の所有しているカードの中古価値が高まります。
これは当然の話ですが、

強制的にカードを払い出す = 世の中に流通するカードの枚数が増える = 結果的にカードの価値は下がる

という図式が旧来のシステムはありましたが、今後、建造した際に強制払出ではないとなれば、世の中に出回るカードの枚数が減って、カードの中古価値も高まる事になります。

ゲーセン・メーカーメリット

強制払い出しではないことで、ゲーセン・メーカーとしては、

カードの在庫及び発注数量が減らせる

事が挙げられます。
間もなくGWもやってきますが、この間メーカーは出荷業務が停止しますので、その分ゲーセンとしては在庫を余剰に所持する必要があります。
ただ、艦娘カードが強制払出でなくなれば、当然

一日の払出枚数の減少 → 必要在庫数の減少 

という事になりますので、これも、ゲーセンにとってはメリットがあります。
白カードで無駄にならないとはいえ、在庫が少ないに越したことはないです。

が、実際には、ゲーセン及びメーカーとしては、

カードを強制払出にしたほうが、カードの売上及び粗利益が計上できるが、選択にするとその分の売上利益は減少する

というデメリットは確実に存在します。
以前こちらでも書きましたが、

ゲーセン経営者からみた「三国志大戦4」プレイ単価が秀逸

嫌でもカードをユーザーに払い出す方が、上記の場合、売上が向上するんですが、今回のシステム変更の場合、

カードを払い出しても出さなくてもゲーセンの売上は同額(建造するのに必要な金額は同じ)

となりますので、ゲーセンとしてはあまり変化はありません。
しかし、メーカーとしては、強制払出ではなくなることで、

カードの出荷枚数が減少 → カードの売上及び利益の減少

というデメリットも存在するので、「なかなか思い切ったな」というのが感想です。

不要な物を印刷するのは不毛

いろいろと書いてみましたが、優等生発言的ですが、

ユーザーが不要と思う物をわざわざ印刷することはない

という事で、無駄が省けていいな、と感じています。
リサイクルなどのシステムが機能しなくなり、「新規ユーザーが取っ付きにくい」という逆の面もあると思いますが、基本的にこうした施策には賛成です。