艦これアーケード。ゲーセンにとっては「演習」よりもREVISION5の方が大きな変化
あっという間に4月がやってきました。
なかなか暖かくならないなーと思っていたら、いきなり暖かくなったりして、よくわからん気候が続いて、体調不良になる人も多いようです。
ゲーセンで4月といえば・・・特に何もないんですが、去年の艦これアーケードフィーバーが思い起こされます。
艦これアーケード、ゲームセンターの救世主に?ゲーセン側からの考察
あれだけ店舗にできた行列も1年経てば流石におちついております。
席数がある程度増えたのもあるんですけどね・・・
それにしても、4月はまだ良いとしても、艦これアーケードを早めに導入した店舗は、5月の昨年対比売上を考えると、今から気が重いですね・・・
間違いなく今年の5月の売上は昨対マイナスでしょうから・・・
1周年ということで各種キャンペーン
落ち着いたといえど、流石に艦これ。
実に様々なキャンペーンを行い、あれこれと、ユーザーを楽しませてくれています。
もうすぐ1周年イベントってことは、今月末の1周年にはもっと大きなキャンペーンを行うんですかね?
ゲーセンとしては、「よろしくお願いします!」ッて感じですね。
GWの売上に直撃しますから・・・
そんな艦これアーケードですが、先日のJAEPO2017でネットワーク通信協力モードの発表がありました。
近年のゲームには珍しく、全くネットワーク通信を利用しないゲームモードばかりだったので、ようやく!というイメージですが、実装されるのは夏で、とりあえずロケテストを行うらしいので、一度その様子も見てみたい所です。
演習の影に隠れているが、結構重要なバージョンアップ
先程の公式ページからの引用では、「演習」のロケテストが大きくとりあげられていて、REVISION5の情報が下の方に追いやられていますが、これがゲーセン的には結構大きな変化です。
公式ページから引用してみましょう。
『建造』の機能が拡張され、艦娘の着任演出後に艦娘カードを入手するか、各艦娘の「改装設計図」を獲得するかを選択できるようになりました。
各艦娘ごとに用意された「改装設計図」を一定枚数集めると、艦娘改カードを必ず印刷できます。
サラッとふれていますが、簡単にいえば、
建造した際に、自分でカードを排出するかどうかをユーザーが選択できる
という点です。
今までは、
建造 → 着任 及び カード印刷 →払い出し
という流れだったのが、
建造 → 着任 → 艦娘を確認してからユーザーがカードの印刷を行うかどうか選択 → カード払い出し or 改装設計図取得
という流れになります。
これはですね、ユーザーにとってメリットしかないという素晴らしい施策です。
ユーザーメリット
まず、自分が所持していて不要なカードを排出しなくて良くなります。
仮に建造で艦娘カードが被ったとしても、改装設計図を入手でき、改カードにつなげることができるので、メリットは大きいと思います。
そして、不要なカードを払い出さない事で、自分の所有しているカードの中古価値が高まります。
これは当然の話ですが、
強制的にカードを払い出す = 世の中に流通するカードの枚数が増える = 結果的にカードの価値は下がる
という図式が旧来のシステムはありましたが、今後、建造した際に強制払出ではないとなれば、世の中に出回るカードの枚数が減って、カードの中古価値も高まる事になります。
ゲーセン・メーカーメリット
強制払い出しではないことで、ゲーセン・メーカーとしては、
カードの在庫及び発注数量が減らせる
事が挙げられます。
間もなくGWもやってきますが、この間メーカーは出荷業務が停止しますので、その分ゲーセンとしては在庫を余剰に所持する必要があります。
ただ、艦娘カードが強制払出でなくなれば、当然
一日の払出枚数の減少 → 必要在庫数の減少
という事になりますので、これも、ゲーセンにとってはメリットがあります。
白カードで無駄にならないとはいえ、在庫が少ないに越したことはないです。
が、実際には、ゲーセン及びメーカーとしては、
カードを強制払出にしたほうが、カードの売上及び粗利益が計上できるが、選択にするとその分の売上利益は減少する
というデメリットは確実に存在します。
以前こちらでも書きましたが、
嫌でもカードをユーザーに払い出す方が、上記の場合、売上が向上するんですが、今回のシステム変更の場合、
カードを払い出しても出さなくてもゲーセンの売上は同額(建造するのに必要な金額は同じ)
となりますので、ゲーセンとしてはあまり変化はありません。
しかし、メーカーとしては、強制払出ではなくなることで、
カードの出荷枚数が減少 → カードの売上及び利益の減少
というデメリットも存在するので、「なかなか思い切ったな」というのが感想です。
不要な物を印刷するのは不毛
いろいろと書いてみましたが、優等生発言的ですが、
ユーザーが不要と思う物をわざわざ印刷することはない
という事で、無駄が省けていいな、と感じています。
リサイクルなどのシステムが機能しなくなり、「新規ユーザーが取っ付きにくい」という逆の面もあると思いますが、基本的にこうした施策には賛成です。