「電車でGO!」って一般の認知度の割には・・・って話
先日開催されたJAEPOでも、お披露目されていた「電車でGO!」
今年は、20周年ということで、再度アーケードで発売になるというのは、先日書きました。
鉄オタのアツい思いはメーカーを動かすか?「電車でGO」新バージョンの発表によせて
JAEPOでは、実際に試遊可能な状態で展示されており、「実際に遊んだ!」という方も、いるのでは無いでしょうか?
エキスパートモードが異常に難しい
私自信は、鉄オタでもなんでもなく、電車のことなどほとんど知らない「ド素人」ですが、JAEPOで遊ばせてもらいました。
実際にプレイした際は、こんな感じです。
基本的には、「運転シュミレーター」なんで、人と競争したりしなくても良いゲームです。
当然、ド素人でも楽しめるように、チュートリアル的にゲームを進める事ができます。
お子様から大人まで楽しめる仕様になっていると言うやつです。
ただ、この「電車でGO」ですが、「エキスパートモード」が存在します。
どんなゲームにもあるんですが、いわゆる上級者向けのゲームモードで、一部のマニアが遊ぶゲームモードです。
特徴として、
・補助するような機能は一切ない
です。
「駅まで○◯メートル」とか、「ブレーキをかけよう」とか、そういった表示が一切発生しません。
私のような素人がプレイしたら「何したら良いかわからないレベル」です。
そんなモードを、なぜロケテでクリアできるんだよ・・・
以下は実際のプレイ動画です・・・
一般ユーザーへの告知ロケテスト
そんな、激マニア向けゲームといえる、「電車でGO」ですが、この度再度ロケテストを行うというニュースがあります。
前回は、タイトーの自社店舗でロケテストを行いましたが、今回は「バスターミナル」と「ららぽーと」という
普段ならアーケードゲームのロケテを行う事はない店舗
です。
以前このエントリーでロケテについて書きましたが、
今回のロケテは明らかに、
ユーザーの反応を調べるロケテ
です。
反応を調べるといっても、「面白いかどうか?」という面ではなく、「一般の方に知れ渡るかどうか?」という反応の方です。
どちらかといえば、広告に近いのかな?
先ほど書いたように、この手のマニア向けゲーム機というのは、「そのマニアであれば周知にさほどの苦労は必要ない」場合が多いです。
むしろ、ユーザーの方が、積極的に情報を探して、取得して、来店してくれます。ゲーセン業界では評価はイマイチ
実は、ゲーセン業者の間では「電車でGO」というタイトルは、
一般の認知度は高いが評価は高くない(利益的に)タイトル
なんです。
昔からゲーセンを運営している人からよく聞くのが、「電車でGOは人気は有ったけど、マニアのユーザーが100円で遊び続けてあまり売上は良くなかった」というお話です。
良くも悪くも、「100円で遊べる時間が長い」ゲームだったので、「回転率が悪い」というイメージを持っている方も多いです。
それに、そうしたコアな少数のユーザーが長い時間遊び続けるので、「認知度の割には売上はイマイチ」的な扱いをされることが多いです。
私自身も、自分の店舗に設置した場合に、「おそらく頻繁にプレイするユーザーは10人くらいかなー」とイメージをしています。
ということは、「ごく一部のユーザーの売上だけで、商売的に利益がでるのか?」という不安が残るわけで・・・
そういった意味でも、一般ユーザーがどれだけあそんでもらえるか?が商業的成功の鍵となるゲームですので、メーカーとしても、こうした過去を払拭するべく、「出来る限り幅広いユーザーに遊んで貰いたい」という意思があり、今回のようなロケテストを行っていると思われます。
だから実際には、認知度は高い=即導入とならないんですよね・・・
なんとも難しい・・・