ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2016.11.03

ガンスリ全国大会の賞金の配布方法変更。ゲームの魅力は賞金では補えない

「e-sports」という言葉があります。
今年は、ゲーム業界的には、「VR」と同じくゲーム業界に流行語大賞があれば、間違いなく入選するとおもわれる言葉です。

e-sportsってなんぞや?って方は、こちらも読んでみてください。

ゲーセンでも「賞金付ゲーム大会」が開催できる日はくるか?世の中は少しずつ変わってます

自分のブログを検索するだけでも、相当数のエントリーがでてくるなー。

ガンスリンガーストラトス全国大会の大会ルール変更

l_115

基本的に、なんでかよくわかりませんが、「e-sports」という言葉とセットで語られるのが、「高額賞金付き大会」です。
光学の賞金が付与されないゲーム大会はe-sportsと呼べない的なニュアンスが、最近ビシバシと感じられます。

そんな中、ゲーセン業界でいち早く、高額の彫金付き全国大会を行ったゲームに「ガンスリンガーストラトス」というゲーム機があります。

ガンスリンガー ストラトス3 公式プロモーションサイト | SQUARE ENIX

このタイトルですが、正式に製品が稼働する前段階から、「賞金付き全国大会」を前面に打ち出し、プロモーションを行うという、業界的には画期的な商品でした。
そうしたメーカーさんの、プロモーションの頑張りなどもあり、タイトルとしては大層盛り上がったわけです。
個人的には、そうしたプロモーション自体には、結構懐疑的だったので、実際に盛り上がっているのを見て、自分の見る目のなさを痛感したりもしました。

それに関しては、こちらのエントリーが非常に参考になります。

スクエニ社、「ガンスリンガーストラトス」大会の賞金仕様を変更

何故か筆者の方が、一部から「戦犯」扱いされているのが、不憫でなりません。
「余計な事しやがって!」とか、「こんなことしてるから、日本は遅れている」とか実に様々な意見がありますが、個人的には、

「現行の法律がそうなんだから仕方ないんじゃん?」

と思うだけです。
以前も書きましたが、何がOKで何がダメなのかわかっただけでも前進したと言えるんですけどね。

ゲームの魅力は高額賞金では「埋められない」

コイン

高額の賞金付き大会がないから日本のゲームメーカーは遅れているか?というと別にそんな事はないと思うんです。
人気のあるゲームが元々ある所に、高額賞金のゲーム大会があるから盛り上がる事があるだけで、その順番は逆ではないと思います。

わざわざ名指しするようで、ちょっとだけ心が痛みますが、同じスキームを同じメーカーが採用したゲームタイトルに、「スクールオブラグナロク」というタイトルがあります。

School of Ragnarok Re:Boot – スクール オブ ラグナロク Re:Boot | SQUARE ENIX

前述した、ガンスリンガーストラトスと同じ「スクウェア・エニックス」開発で、「高額の賞金付き大会」の開催を前提として、各種プロモーションを行いました。
このブログを読んでいるような方なら、結論はご存知だと思いますが、同様の盛り上がりとはなりませんでした。
すくなくとも、「スクールオブラグナロクを購入して、儲けた」ってゲーセンは、ないんじゃないかな?

同じスキームを同じメーカーが採用した結果に大きな違いが出てしまったということは、

高額の賞金付き大会の存在は、ゲームの魅力を増す事はあっても、埋めることはできない

ということが言えると思います。
言葉を悪く言えば、「ゼロは何掛けてもゼロ」ってやつです。
そうした意味では、高額の賞金付き大会が無くても、盛り上がるゲームはあるし、無いから日本のゲーム業界はダメっていうのも、あまり当てはまらないんじゃないか?と思います。

ガンスリンガーストラトスの今回の全国大会でいえば、賞金が10万円に大幅に削減されたから、「出場を取りやめる」というパターンはあまり多くないと予想しますし、広く賞金が配布されるなら、俺もチャンスがあるかも!という考えをするユーザーもいると思うので、一長一短じゃないかなー?と思います。
そのあたりの、「賞金の配布方法の変更によるユーザーの意識の変化」というのは、ぜひ聞いておきたいので、大会が終わったら聞かせてほしい所です。