ずっと以前に聞いた言葉を思い出す。「セガ・ユビキタス」ってあったよね
皆さん、「セガ・ユビキタス」って知っていますか?
この業界でも(セガの人間でも)いまやもう、「そんなの有ったなー」とか「懐かしいなー」という反応になる言葉です。
ユビキタス
《ダナ》(コンピュータ ネットワークなど情報通信技術を利用して)いつでもどこでも簡単に、所望情報が得られるさま。
という事で、いつでもどこでもセガのゲームを!みたいなイメージで語られていました。
何代か前の社長の時代に、この話をしていたのが思い出されます。
その社長は、いまや「コメダ珈琲」の社長になっているので、世の中はわからないものです。
マルチデバイス×ワンサービスも一緒やんけ
なぜ今回こんな話をしているかというと、こちらの発表からです。
『コード・オブ・ジョーカー』、『スターホース』をスマホゲームにした理由は? セガ・インタラクティブの新事業戦略発表会をリポート – ファミ通.com
マルチデバイス×ワンサービス …
なにやら大々的に発表していますが、アーケードゲームとスマホゲームが連動するという事がメインだと思いますが、個人的には、「何を今更」感が満載なので、別段珍しくも無いんですが、しいて言えば、
スマホゲームを開始してから、アーケードゲームを展開する
と言うのは、非常に新しい試みだなー、と思います。
このタイトルが、先にスマホで展開されてその後アーケードに来ると・・・なるほどなるほど。
ただ、最初に引用した発表会の記事にもありますが、過去「.NET」だとか、「MJ」だとかをアーケードと連動させてきた歴史もあるし、セガ・インタラクティブとして作成したスマホゲームって「チェインクロニクル」とかもあるので、別段新しい試みだというイメージはわきません。
同様の試みは、コナミでも、「e-amusement cloud」ってのがあります。
PCで「beatmania IIDX」が遊べるようになる?ゲーセンへの影響は?
そうした意味でも、びっくりするほど目新しいってわけではないですね。
あとは、一つのIPのアーケードと他ハードの同時展開っていうと、こんなのもありましたねぇ(遠い目)
アーケードから見るよりスマホから見る
最初に引用した記事の文中にもありますが、
「アーケードとスマートフォンの連動によって、アーケードのプレイヤーが減り、スマートフォンゲームへ移行してしまうのでは?」との質問に対しては、『セガ NET麻雀 MJ』と、稼動中のアミュースメント施設向けネットワーク対戦麻雀ゲーム『セガ ネットワーク対戦麻雀MJ5 R EVOLUTION』を例に解説。アーケードユーザーが増加傾向であり、そういった心配はないと述べた。
ということは、現場感覚でいえば、間違って無いと思います。
(売上ではなくてユーザー数について言及しているのが気になりますが・・・)
麻雀格闘倶楽部にしても、MJにしても、スマホなりPCなりで同様のプレイができるようになって、明確に売上が下がったかというと実はそうでも無いです。
緩やかに下り続けている波に乗っている(麻雀自体の人口の減少に沿って)という方が、イメージに近いと思います。
このあたりが、家庭用への移植との大きな違いです。
こう考えると、別段アーケード側としては、珍しいとか斬新とかいうイメージは全く無いのですが、この話は、逆にスマホから考えると、斬新なアイデアに見えます。
以前も書きましたが、スマホゲームをアーケードに移植もしくは持ち込むというのは、現在のところ成功率が低いです。
ラブライブ!スクフェスアーケードの商談会に行ってきた。パズバトとの違いを聞いてみた
こちらにも書きましたが、現在のところ、スマホでメガヒットしたタイトルをアーケードに持ち込んで成功した例が少ない・・・
それに対して、「ソウルリバース」なんかは、最初からアーケードとの連動を意識して作成されたタイトルです。
こうしたタイトルが成功すると、今後のスマホゲームの戦略が大きく変わる可能性もあります。
スマホとアーケードの連動が当たり前になったりすると、面白いんですけどね。
逆に、ヒーローバ◯クみたいに(以下略)
来年のJAEPOには実機が出展されると思いますので、気になる方はJAEPOに来てね!
一応JAEPO実行委員なので、宣伝!出展されなかったら・・・ごめんなさい・・・