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2015.09.06

PCで「beatmania IIDX」が遊べるようになる?ゲーセンへの影響は?

昔も今も、我々ゲーセンで気になるのは、アーケードゲームが家庭用ゲームに移植される時です。
以前こんな事も書きました。

家庭用でアーケードゲームが発売!移植のメリット・デメリットを考えてみた

そのゲームが好きなユーザーにとっては、いちいちゲーセンに行ってお金を払ってゲームをしなくても、家で一度ソフトを購入すれば、何度でも遊べるので、移植自体は望ましい事だと思います。
上記のエントリでも書きましたが、基本的に家庭用が発売されると業務用はほぼ確実に売上が下がります。
そんな中コチラのタイトルが今後は家庭用で発売だと・・・

Wii U版『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』が2016年春発売決定! “マスクド・ピカチュウ”が参戦決定! – ファミ通.com

わかっていたことですが、その時までにいくら売上をあげられるか?がポイントになるわけです。
購入した店舗は頑張ってください!→無責任

ノーマークだったタイトルの家庭用移植

注意
そんな中、我々ゲーセン業界の人間に公式にアナウンスなどあるはずもないんですが、ビックリなニュースが流れてきました。

【やじうまPC Watch】PC版「beatmania IIDX」のアルファテストが本日限りで緊急開催 ~キーボードで操作 – PC Watch

いやぁ、全く知りませんでした!
ニュースを見てビックリして公式サイトを開いたくらいですから・・・
それも当日告知で、当日アルファテストという突然の発表だったので、知らないまま「終わってた!」って人も多いんじゃないかな?

この、beatmania IIDXですが、以前家庭用も発売されていました。

PlayStation 2用ビデオゲームとして発売されている。専用コントローラも用意されており、キー部分のユニットを取り外し回転させて接続することで両プレイサイドに対応している。アーケード版の操作デバイスに比べるとキー間隔・サイズ・ターンテーブルの高さなどに多少の差異がある。[2]よりアーケード版に近いプレイ感覚を求めるプレイヤーのために、実寸に忠実なサイズで作られたコナミ製の「アーケードスタイルコントローラ」や主に中国で制作されている個人製作コントローラ(DJ Ningコン、DJ Daoコン)なども販売されている。
2009年10月15日に発売された『beatmania IIDX 16 EMPRESS+PREMIUM BEST』をもって家庭用PS2版での発売は終了した。

wikipediaより

ある意味復活といえるんではないでしょうか?

特殊なコントローラーを使用するゲームの家庭用移植

こうした「アーケードならでは!」のコントローラーを持つゲームの家庭用移植と言うのは、過去に何度も行われています。
この「beatmania IIDX」に関しても、コチラの専用コントローラーが発売されています。
現在はコナミの純正品は発売は終了しているんですが、まだ購入できるんですね。

その他にも、有名なところだと、「電車でGO!」とかですね。

あとは、マニアックなやつだと、「電脳戦機バーチャロン」。

他にも「太鼓の達人」とかもありますが、この場合は、アーケードと同じというよりも縮小版だったりするので、かなり質的に異なります。

専用コントローラーを購入した時の問題

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こんな風に、コントローラーもセットで家庭用に移植をしようとするんですが、

こうした特殊なコントローラーもセットで買うコアなお客は少ない

のが原状だと思います。
その理由として、特殊ゆえに他のゲーム機で使用できないとか、いちいち付け替えるのが面倒だとか、イロイロあると思うんですが、基本的に、

ソフトとコントローラーのセットが高い!

ということに尽きると思います。
大体コントローラーとセットで2万前後になると、「ゲーム機本体が購入できるんじゃない?」って感覚になって、結果「ゲーセンで遊んだ方が安いんでは?」といった感覚に陥ります。
しかもこうした、コントローラーを購入するようなコアなお客に限って、

アーケードとの質感の違いに敏感

だったりします。
アーケードの方が高さが高くて〜とか、ボタンの質感が〜とかですね。
そして何より、

調子が悪くなって来た時に、メンテナンスを行わなければならない

のが、一般のお客さんにとってはハードルが高くなります。

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ゲーセンだとスタッフに「スミマセン」と声を掛けるだけで、即対応できるんですが、自分で購入すると自分でメンテナンスを行わないといけない。
知識がある方が身近にいれば、そうした場合も対応できると思いますが、そうでないとなかなか修理できずに放置してしまう・・・
となると、逆に割高になってしまったりします。

beatmania IIDXが家庭で遊べる影響は?

こうしたことから、

「e-AMUSEMENT CLOUD」でbeatmania IIDXが稼働しても、あまり影響をおよぼすことはないのではないか?

と思います。
専用コントローラーを購入して、その上でプレイの度にPASELIを消費する仕組みだと、結果的にはゲーセンに通った方が割安になると思うんですが、どうなんでしょう?
あとは、「e-AMUSEMENT CLOUD」で「麻雀格闘倶楽部」が稼働するときも、ゲーセンからはかなり強い反対意見がでたようですが、結果的に売上が激減することもなく、現在に至るので、あまり影響はないでしょう。

ただ、今後コナミが「e-AMUSEMENT CLOUD」をメインに開発を行うとなると、話は違いますが・・・
そうしたら、専用コントローラーをメンテナンスするサービスを行うか、アーケードとほぼ同じでダブルプレイが可能なアーケードコントローラーを、量産して売りつつ、メンテナンスを行ったほうが儲かる気がする・・・