ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2014.11.05

家庭用でアーケードゲームが発売!移植のメリット・デメリットを考えてみた

こんにちは。

そろそろ、12月のクリスマスシーズン若しくはお正月に向けて、ゲーム業界はバタバタ新製品発売が相次いでいきます。
そんな中、今年のヒット商品といえば、

【速報】2014年ヒット商品ランキング発表! 1位は「アナと雪の女王」

でも出てきますが、「妖怪ウォッチ」ですね。
この冬も、子どもたちのクリスマスプレゼント狙いで、DSソフトが発売となります。

うーむ、正に「真打!」って感じです。いいサブタイトルだ。
映画の公開といい、まだまだ絶好調でしょうか。
一般的には、喰われたと思われているポケモンもこの冬は巻き返しを図るようですが・・・

ゲーセンでのゲームの移植作も

「妖怪ウォッチ」や「ポケモン」はゲーム自体が、ゲーセンのゲームとは全く異なる若しくは、連動要素が入っていたりするので、ゲーセンに取っては「ウェルカム」なんですが、ゲーセンでできているゲームの移植となると少し話が異なります。

特に、ゲーセンで人気タイトルである作品が発売になります。

電撃文庫 FIGHTING CLIMAX
logo_dfc

GUILTY GEAR Xrd –SIGN –
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両タイトル共に、現在でもプレイヤーは現役でプレイされており、当社の店舗でも、大会や対戦会などで比較的お客さんの集まりやすいタイトルです。
簡単に言うとまだまだ人気があるって事です。
発売当時のような爆発的な人気ではなく、長期安定で稼働しているイメージですね。

そして以前、エントリーで書きましたが、こちらの両作品は完全移植のパターンですね。

アーケード向けのゲーム開発がメーカーにとってベターだと思う話

むしろキャラを追加したり、ストーリーモードを追加したり、はたまたネットワーク対戦を実装したり、逆にゲーセンのソフトよりもパワーアップしてますね・・・
そして、対戦格闘ゲームという形はほぼ変化がないので、お互いに同じゲームが家庭でも、ゲーセンでもできるようになるわけです。

ゲーセンにとってのメリット・デメリット

そして、誰でも簡単にわかることですが、同じタイトルがゲーセン→家庭と移植されることで、ゲーセンにはデメリットがあります。
それは、もちろん売上が減少するということです。
そのゲームが好きなお客さんから見れば当然の事ですが、今までゲーセンで100円払ってプレイしていたゲームが、ソフトを購入すれば自分の家でできるわけだから、ゲーセンに行ってプレイしなくなる。
まぁ、子供でもわかる当然の話しですよね。

では、実際にどうなのか?を検証してみました。
こちらの「機動戦士ガンダム EXVS FULLBOOST」で検証してみました。

とある店舗の売上推移のグラフです。金額は秘密です。

skitch

グラフを見て頂ければ、一目瞭然ですが、バージョンアップすると同時に売上は上がっています。
その後、基本的には下がっていきますが、チョコチョコとオンラインアップデートしたりして盛り返したりしますが、家庭用発売の情報が出た時点で下がっていきますね。
その後、発売と同時に売上がドカンと下がる・・・
こんなイメージでほぼどのゲーセンも間違いないかと思います。
場所柄とか客層とか色々その他の要因も有りますが、概ね間違ってないかと・・・

というわけで、同じゲームが家庭用に移植されると基本的にゲーセンにとってはマイナスです。

こういったデメリットがある反面、メリットもあると考えています。
いや、正確に言うとそう考えないとやってられない!という正直な気持ちもありますけどね・・・

まずは、ゲーム自体の浸透度が高まることです。
色々な人にゲームを触れてもらう機会が増えることで、ユーザーが増える可能性がある。
これは、例えば、今までゲーセンでしかできなかったゲームが3DS等で遊べるようになる。
今までのユーザーが、3DSでプレイして、友人や知人と遊ぶようになる。
そして、ユーザーが拡大するという、あり得ないような理想的な流れもあるかも?

また、もうひとつは家庭用は練習と割りきって遊ぶというお客さんも居ます。
ゲーセンで負けるのは、ちょっと恥ずかしい・・・
だから、家庭用で練習して、上達したら改めてゲーセンで他のプレイヤーと勝負したい!
と考えるお客さんもいると聞きます。

この辺りは、同業者から見れば「楽観的な推測」でしか無いかもしれませんが、メリットとして上げられます。
ただ、多くのゲーセンが、

現実の売上に対するデメリット >>超えられない壁>> 楽観的なユーザーの増加

というのが現実だと感じているの得は無いでしょうか。

ゲーセンは集まる魅力を高めるべし

この様に家庭用ゲームに完全移植されると、確実に売上減につながるので、それを踏まえて改めて店舗に来てもらう魅力がゲーセンには必要となりそうです。
こちらのエントリーでも書きましたが、今後は、ゲームセンターはゲームをプレイするためだけにあるのではなく、ゲームに関して、様々なサービスを提供する事が個人的に考えている1つの解決策です。

ですから、家庭用ゲームに移植された事をデメリットとして捉えて終わり!
ではなく、それを活用してどんな事ができるのか?を運営に活かしていく必要があると思います。

じゃぁ、ポート24は何すんの?ということで、今回の「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」に関しては、全店でこちらを販売しますので、よろしければ是非!

セガ ラッキーくじ「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」

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