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2016.05.23

ラブライブ!スクフェスアーケードの商談会に行ってきた。パズバトとの違いを聞いてみた

ゲーセンで絶好調の「艦これアーケード」。
この好調に続けとばかりに、発表となったのが、こちら。

ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ~after school ACTIVITY~ 公式サイト | SQUARE ENIX

以下、スクフェスアーケードと呼びます。

スマホ、CD、DVDなどなどでも展開しており、紅白にも出場するという偉業を成し遂げたタイトルのアーケード版が発表になりました。
ついに、アーケードにも来たか!って感じですね。

ゲーセンでは、先行して、プライズでお世話になっており、現在だとこのシリーズが展開されております。

セガプライズ公式サイト [SPM] SUPER PREMIUM ブランド 特集ページ

人気があるだけ有って各社がこぞってフィギュアや様々なグッズを展開したので、「またか・・・」感もありますが、それでも安定して人気があることも事実です。

ゲーム自体はスマホとほぼ同じ

今回の、「スクフェスアーケード」ですが、ゲーム自体はスマホ版とほぼ変わりません。
変わりません、というよりは、ゲーム自体は「同じ」というのが正しい表現でしょう。
コチラのプレイレポートを読むとよくわかると思います。

AC版「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」5月13日に開催されたロケテスト初日をレポート。クラブセガ秋葉原 新館で実際に“シャンシャン”体験してきた – 4Gamer.net

スマホ版とのゲームの違いは、タッチパネルが「物理ボタン」に変わったってところくらいしょうね・・・
もっと細かい変更点があるかもしれませんが、私にわかるのはここまでです。
流石にゲームが同じなだけでは、アーケード版を発売する意味はないわけで、アーケードならではの付加価値として、

・メンバーの動画グラフィック
・メンバーのカード排出有り
・協力プレイが可能

などの付加価値がゲームにプラスされています。
ちなみに排出されるカードはこんなカードです。
印刷タイプで、ロール紙になってるタイプですね。

IMG_1584

スマホゲーム→アーケード化したタイトル

このブログを読むような方は、過去にもスマホゲーム→アーケード化したタイトルというのは幾つかあるのをご存知だと思います。
パズドラ、モンスト、ツムツムなんかは、過去アーケードゲーム化されております。

【パズバト】パズドラ バトルトーナメント -チャンピオンズ オブ ラズール- | SQUARE ENIX

2015.04.23 アーケードゲーム版モンスターストライク「モンスターストライク MULTI BURST」のオリジナルモンスターがアプリ「モンスターストライク」内に登場! | モンスターストライク(モンスト)公式サイト

ディズニー ツムツム

上記3タイトルは既にゲーセンに導入されておりますが、当然同じように商談会を行う時のセールストークは

「スマホで〇〇万ダウンロードなんだから、その10%でもゲーセンに来店してプレイしたらスゴイ数です」
「スマホと連動することで、今までゲーセンに来ていなかったお客を取り込めます」
「スマホと同じゲームだから、ゲーセンでもスンナリ遊んで貰えます」
「同じゲームに、☓☓っていう付加価値をつけています」

という会話が、壊れたスピーカーの様に繰り返されるわけです。
ただですね、こうした営業トークで謳われた内容というのは、失礼を承知でいえば、

既存タイトルでは成功しなかった内容

なんです。
普段ゲーセンに来る方はわかると思いますが、例えば、上記3タイトルというのは、ゲーセンから見て成功したタイトルとはいえないんですね。
つまり、上記のようなセールストークの内容というのは、狙っても出来なかった=失敗した事だと、私は判断しています。

失礼を承知で聞いてみた「パズバト」で失敗した事に取り組む理由

特に今回、私の中で最大の疑問は、

同じスクエニが、「パズバト」で失敗した内容に、「スクフェス」でどう取り組むのか?

という点です。

「〇〇っていう大流行したスマホゲームに、☓☓って付加価値付けてアーケードに移植したら面白いじゃん!」

ってシンプルな考え方だったら、そこにパズバトの失敗は活きていないし、今回も同じ道をたどるんじゃないの?というモヤモヤを抱えて商談会に向かったわけです。

わかんないことはエライ人に聞けとばかりに、我ながら失礼な質問だなぁと思いながらも、プロデューサーに質問したところ、「社内の会議でも言われましたよ〜」と丁寧に教えて下さいました。
簡単に回答を要約すると

「パズバトの時は、「ネット対戦」という付加価値に需要があると思ったが、そこに需要は無かった。今回のスクフェスアーケードについては、ラブライブ!が好きなユーザーが集まる場所やコミュニティを作る事を目的としています。ラブライブ!に関しては、大元がゲームではない事も、「パズバト」との違いで、キャラ人気もあるし、コレクションするユーザーも多いので、ゲームじゃない部分に魅力を感じるファンも多いと思います」

とのお話でした。(違ってたら申し訳ないですが、要約するとこんな感じだったと思います・・・)
確かに、以前プロデューサーが名古屋にいらっしゃった時にお話した際も、「ラブライブ!ファンの集まる場所を作る!」というキーワードは何度も出てきたし、話をしていてそこに情熱を感じる部分は多々ありました。
会社に戻って資料を見返して色々考えていると、なんだかこの話ってどこかで聞いたような・・・

DISSIDIA FINAL FANTASYの商談会「コミュニティ」がキーワード

そういえば、DISSIDIA FINAL FANTASYの商談会でも、「コミュニティ」についてプロデューサーが力説してたなぁ・・・
現在のところ、DISSIDIA FINAL FANTASYでは、ある程度グループでの来店などもチラホラ見られますので、一定の成果が出ていると思います。
ガンスリやLOVも見る限り、こういうコミュニティ的な施策はスクエニは、結構強いイメージありますね・・・

LOV全国大会「OVER the LORD 7th」観戦記。思ったよりもアダルトな盛り上がり

コミュニティを促進する運営も必要かも

コミュニティ

「ブログに書かないでくださいよ!」と言われた内容も考えると、ゲーセン側でもスクフェスアーケードに対して、スマホゲームの付加価値を伴った移植という期待をするよりも、ゲーセンにラブライブ!コミュニティを作る位の気持ちで運営に取り組んだ方が良い結果が出る可能性は高そうです。

それにしても、最近商談会に行くと、「SNSやWEBにアップしたらダメ」って前置きが増えたんだけど・・・
ちなみに今回も、プロデューサーのプレゼンはダメだとの事でした。プレゼンはダメでも個別に話した事は良いよね?(←屁理屈)