プリクラが「データビジネス」になっているのを知っていますか?
オッサンにとって、これほど苦手な分野はないといえる「プリクラ」
以前も何度か書いてみました。
色々と変化中のプリクラ事情。新規参入もあればマナー違反もあります・・・
新規プリクラメーカーの新しいビジネスモデルは成功するか否か?
新機種が毎年毎年でてくるわけですが、「その違いがわからん!」というのは、我々オッサンのみ。
その違いについて、スゴく丁寧に解説した記事を発見しました。
なぜ今時のプリクラは盛りまくるのか? 10年開発を率いるプロに聞いた
撮影後の写真の遍歴を見ると、確かに違うんですよね・・・
長い目で見ると変わってますが、隣同士はそこまで変化がない。大人が「変わった」と感じるのは、普段目にしない分、長いスパンでの変化を目の当たりにするからなんです。女の子は変化がないと飽きて離れていってしまうので、毎期少しずつ少しずつ変えています。
なるほどなー。
意外性のあるコラボを実施中
こうした違いもさることながら、最近のフリューさんは意外性の高いコラボを実施したりしております。
例えば、こちら。
「キモい」ノンスタ井上のプリクラを襲った異常事態 「大人気で9時間待ち」のナゼ : J-CASTニュース
こんなの、オッサンがみても「何がええんや?」の代表例ですが、各所に聞いてみた所、「確実に流行る」と言われていました。
中には、「なんでウチのゲーセンに持ってこないんだ!」と怒り出す人もいたとか・・・
まぁ全国で限定1台が日本各地を回るので、希少性も元々高いんですけど、
こんなんが良いんだなー
と自分が思うほどに、自分がオッサンだと自覚させてくれます。
ありがとう、フリュー。
他にも、こちらの企業コラボ。
ガールズトレンド研究所コラボ | ダイソー|ダイソーホームページ
プリクラメーカーが、メーカーとコラボするなんて信じられないと思うかもしれませんが、この流れは今後加速するどころか、プリクラ以上のビッグビジネスになるんでしょうね・・・
フリューの最大の強みは「データ」
よく業界では言われていますが、一般的にはあまり知られていないことですが、フリューやメイクソフトウェアなどの、最大の強みは
女子中高生といった属性のデータの保有量
なんですね。
それを支えるのが、有料会員制度になります。
プリントシール機の画像取得・閲覧サービス『ピクトリンク』 会員数1000万人を突破!|フリュー株式会社のプレスリリース
以前、プリクラビジネスの利益を生んでいるのは、この有料会員による会費だという事は書きましたが、今度は有料会員の膨大なデータを活かしたサービスが、先ほどのダイソーとのコラボになるわけです。
「かわいい」とか「いい」といった、オッサンには理解不能な領域のデータを長年蓄積して、研究してきた結果を第三者へ提供するというビジネスを行っているわけですね。
今後、このフリューの最大の強みを活かしたビジネスって増えてくるんでしょうね。
上場したのも、1部上場という「ハク」がつけば、他企業とのコラボもしやすくなるという算段だったりして・・・
そんなフリューの実は最大の敵
そんな破竹の勢いといえる、フリューさんですが、最大の敵は、「有料会員化」を阻むものになることは、想像に難くありません。
それは、「プリクラ代行」というサービスです。
SNSの発達によって可能になったサービスともいえますが、流石に利用規約違反だし、騙されても仕方ないよなーという感満載のサービスです。
実際に利用する人が居ることも驚きですが、何よりも、
有料会員化を阻むサービス
なので、フリューにとっては厄介なサービスでしょうね。
厳しくし過ぎると、友人との共有なんかも不可になってしまうでしょうし・・・
その内、広告を入れて、ピクトリンクの利用は完全無料!とかになる日も来るんじゃなかろうか・・・
「プリクラビジネス」といえど、こんなに裾野が広がっているんだよ、というお話でした。