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2015.12.11

新規プリクラメーカーの新しいビジネスモデルは成功するか否か?

資料

何度かお伝えしている、この冬より、ゲーセン業界にあらたな旋風を巻き起こすべく、プリクラに新規メーカーが参入しております。

プリクラに新規参入メーカー現る!?ゲーセン側はチャレンジャー大歓迎!

新規メーカーということで、注目度は高いのかとおもいきや、案外そうでもないようです。
やはり、老舗メーカーの方が手堅いイメージがあるんでしょうか・・・
自分も、予定が合わなかったとはいえ、商談会行かなかったしな・・・

ちなみにですが、プリクラメーカーのフリューさん、上場おめでとうございます!
既存株主の中には、知ってる人もチラホラと・・・いいなー。
上場記念で、ストック・オプションをオペレーターに配るってのはどうですか?ダメですか?

プリクラビジネスおさらい

そんなフリューさんの上場を支える「プリクラビジネス」のおさらいです。
プリクラビジネスでは、3つの収益源があります。

1.プリクラ機販売
2.用紙(消耗品)販売
3.有料会員による月額課金

の3つが主な売上を構成する分野です。
どのメーカーさんも基本的には、1で利益を出すことはあまりしません。
プリクラはゲーム機と違い、積極的な値上げをしていません。
オープンプライスでは、大まかに1台200万円前後を、ずっとキープしています。
この1で利益が出ないという証拠に、販売が振るわない場合には、オペレーター向けにレンタルを行う事も多々あります。
本当は、生産したい数だけ販売できるのが、ベストなシナリオだと思われますが、販売数が予定に満たない場合には、レンタルビジネスに切り替えるのが、よくある手法です。

したがって、あくまでも、利益の源泉は2か3となります。
用紙を売って儲ける、もしくは、有料会員を増やして儲けるの2つが利益の源泉です。
先ほど挙げたフリューさんの場合だと、1と2は「プリントシール事業」3は「コンテンツ・メディア事業」という切り分けをしているようです。

search.sbisec.co.jp v2 popwin info connect ipo 201511132101.pdf

新規参入メーカーの新手法

この「プリクラビジネス」に新規参入したメーカーさんは、当然先行者である既存メーカーと同じビジネスモデルはまだ構築できません。
特に、3の有料会員が「0」からのスタートとなります。
この時点で、先行メーカーとのディスアドバンテージは大きいわけです。
単純に考えて、こちらのフリューの資料でみると、

『ピクトリンク』会員数1000万人突破!加藤ミリヤや青山テルマらの特別ムービーを期間限定公開 – curet [キュレット] まとめ

2search.sbisec.co.jp v2 popwin info connect ipo 201511132101.pdf

155万人 ✕ 300円(月額) = 4億6,500万 

の収入が新規メーカーの場合「0」になるわけです。
逆に考えるとフリューはメッチャ儲かるわけですな・・・

というハンデを背負ってスタートします。
そこで、「有料会員数を伸ばす」事は急務となるわけで、そこで今回参入した「e-Junction社」は新モデルを考えます。
簡単に説明すると、

「有料会員の入会に対して、オペレータに収益を分配する」

というモデルです。
旧来は、有料会員の月額会員費は、オペレーターに還元されることは一切なかったのを、集客して会員を増やしてくれた店舗には、還元するという全く新しいビジネスモデル。
個人的には、結構いいなー、と思います。
店舗の集客数や利用数によって、恩恵に預かれるならその方がありがたいですよね。

新手法のジレンマ

悩む

ただ、この方法は三方良し!で終わる話でもないのが、ミソです。
1つは何度も書いていますが、ユーザーにとって

「既存で会員になっているメーカー以外のプリクラを、積極的に選ぶ理由は少ない」

というのが、あります。
当然、月額会員になっているメーカーのプリクラを優先的に選ぼうとするのは、ユーザーとして正しい選択です。
そのために、

「店舗に設置した時に稼働に差がでる」

事が考えられ、新規メーカーのプリクラを積極的に導入したいという店舗は、プリクラに力を入れている店舗になればなるほど、少なく思います。
お金がメッチャあって、「プリクラなら全部買う!」という特殊な店舗は別ですが・・・
そういった理由から、店舗としても、「有料会員数の少ないメーカーのプリクラを積極的に導入する理由は多くない」事になります。
従って、

「有料会員が少ない」事を「チャンス」と考えるか「デメリット」と考えるか?

によって、スタンスは大きく変わります。
なかなかに難しい問題ですね。

ジレンマの解決の為に

ではこのジレンマを解決する為にどうするか?と考えた時に有効なのが、

「レンタルビジネス」

だと考えます。
ある程度、メーカー側で、「ココには絶対に設置したい!」という店舗を絞って、レンタルでも良いので積極的に展開してもらって、ユーザーに触れてもらう回数を増やす事が、有効な手段だと思います。
各地方で、プリクラが強い店舗は限られているので、そういった店舗には、「場所取り」の意味も込めて、とにかく設置してもらうというって事は意外と重要だと思います。
概してそうした店舗は、「girls mignon」と真正面からぶつかったりしてるので、そういった意味でも有効じゃないかなぁ・・・
近くに、「girls mignon」がオープンしたせいで、プリクラの売上が下がったという話もよく聞きますし。

もう一つは、簡単です。

「有料会員になってでも撮影したいとユーザーが思うプリクラを開発する」

です。
簡単っていっておきながら、一番難しいんですけどね・・・