ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2015.08.17

プリクラに新規参入メーカー現る!?ゲーセン側はチャレンジャー大歓迎!

お盆休みも終わり、本日から仕事の方も多いと思う月曜日。
皆さんいかがお過ごしでしょう?
普段からゲーセンに良く行く方は、地方へ遠征に行った方も多いようです。
我がポート24にも、遠征ではるばるお越しになった方、もしくは帰省がてら来店された方も多かったようで、感謝することしきりです。

そんなお盆休みですが、ゲーセン業界としては久々にチョット明るいニュースが飛び込んできました。

株式会社e-Junction

プリクラに新規参入メーカー現る!という事で、個人的に非常に注目しています。
次世代プリクラだって!超気になる!

改めてプリクラ業界のおさらい

現在プリクラ専門メーカーは、国内に4社あります。

FuRyu<フリュー> フリュー株式会社

株式会社メイクソフトウェア

辰巳電子工業株式会社

I.M.S | 株式会社アイ・エム・エス

この4社が国内のいわゆる「プリクラメーカー」です。
実は、有名なゲームメーカー(セガ、コナミなど)はプリクラを現在は開発していません。
バンダイナムコはチョットだけ開発していますが、何年に1度発売するかしないかなので、あまり機種は多くないです。

昔は、フリューとメイクソフトウェアがトップ争いをしていたんですが、最近はフリューがかなり優勢となっています。
さすが「上場するぜ!」と気合を持ったメーカーは違いますね。

プリクラのビジネスの仕組み

この業界に携わる方は知っていると思いますが、実はプリクラは「消耗品ビジネス」です。
プリクラの機械自体を開発して販売するというのは、利益をほとんど生みません。
どこで利益を生むかというと、「シール(用紙)の販売」が利益の源泉になっています。
一般的な、PC用プリンタのビジネスに近いですね。

それに加えて近年では、もう一つ利益を生んでいるのが、「有料会員サービス」です。
無料会員なら、撮影したプリクラ画像を1枚しか自分のスマホに転送できないのが、有料会員になることで、枚数制限なく転送できて、今まで撮影したプリ画を無料で保管できたりするといったサービスです。
実際にはメーカー毎にサービスの内容は異なりますが、概ねこんなイメージです。
この有料サービスによる収入も、プリクラメーカーにとっては大きな収入になっているようです。

この2つが大きな収入源となっています。
したがって、メーカーは新しい機種を開発する度に用紙の仕様を必ず変更します。
それに、自社のプリクラの設置店舗数や機械の台数も重要ですが、それ以上に、有料会員ユーザーを増やしていくためにどうするか?を日々考えています。
フリューの「Girls mignon」は、そのための施策だと思われます。

FURYU プリントシール機事業部 » girls mignon(ガールズミニョン)FURYU プリ専門店

どんな強みを持ってプリクラビジネスに参入するか

ガッツ

そんなプリクラビジネスに、新規参入メーカーが現れるというのは、非常にチャレンジングだと思うわけです。
改めて「どんな部分で強みをもって参入するのか?」と言う事に、注目しています。
新規参入を阻む要因としてあげられる内容を以下に書いてみます。

・「ユーザーは自分が有料会員になっている」という部分で機械を選ぶ事がある

最大の壁はこれだと思うんですよ。
既存の4メーカーというのは、ある程度有料会員を自社で捕まえています。
ある意味これは「そのメーカーのファン」とも言えるわけです。
その中で、ゲーセンに行って、自分が有料会員になっているメーカーの機種と、他メーカーの機種を比較した時に、有料会員になっている方の機種を選択することが多い。
特にプリクラに熱心なユーザー程そういった傾向が強いのは言うまでもないので、この壁をどうやって乗り越えて行くのか?が気になる所です。

・現在(2015年8月時点)プリクラは減少傾向にあるジャンル

下がる

これは、実際に店舗を運営していないとわからない部分ですが、昨年、一昨年と比較して、実はプリクラのジャンルの売上自体は減少傾向にあると言われています。
どういった要因で?と言われると困るのですが、ショッピングセンターや郊外のゲーセン含め全体的に市場が落ち込んできていると皆さんおっしゃいます。
個人的には、一昨年くらいまでは、フリューとメイクソフトウェアが均衡していたのですが、フリューが優勢になるにつれ、メイクソフトウェア中心のラインナップを揃えた店舗が苦戦しつつあるという事が考えられるかな・・・
あとは、業界的に1強の存在だけになってしまうと、どうしても競争原理が働かなくなって市場全体が落ち込むという事もあるかも?
抽象的な話ですが、こうした状況なので、店舗側でも新規参入メーカーのプリクラに投資する余力はないと思います。
ただ、プリクラは風営法の対象機ではないので、ゲーセンに置かなきゃいけないルールもないので、このメーカーが「ゲーセンには設置しません」戦略をとることもできるので、別にいいのかもしれませんけど・・・

・新機能を持つプリクラは意外と有ったけど・・・

そんな市場ですので、メーカーも新たな機能を持った商品を開発するわけで、革新的な機能を持ったプリクラって以外と既に開発されているんですが、ご存知でしょうか?

例えば、

・シールの出ないプリクラ(画像転送はできる)
・服装を変えられるプリクラ

は実際に、メーカーによって開発されています。

・プラチナバランス(バンダイナムコ)

PLATINUM BALANCE

コチラの機種は、ユーザーが料金を選んで、シールを出す出さないを決められます。
シールが不要な人は、割引料金で撮影できて、その画像はスマホに転送できるという革新的なプリクラです。
それに加えて、専用アプリをダウンロードすれば、落書きもできたり、逆にアプリで落書きしてからシールをプリントできたりと、今までのプリクラ機にかなり新しい要素を加えています。
ただ、どういうわけか、市場の評価がイマイチと言うことで、設置店舗も多くないし、一般的なユーザーの認知もイマイチなんじゃないでしょうか・・・
機能面だけみれば、かなり革新的なんですけどね・・・

・わたしコレクション(コナミ)

服のコーディネートを変更して撮影できるのが、こちらです。
一般に知られる事はなく、ロケテストをしたところまでは情報も聞きましたが、その後続報がないので、お蔵入りだと思いますが・・・

「わたしコレクション」ロケテスト開催: am-net

公式ページが無いので、上記リンクを参照してください。
実際にプレイした方のブログもあった!

閲覧注意!最近のプリクラ事情 ( アナウンサー ) – ★アナウンサーのひとりごと★藤川奈々 – Yahoo!ブログ

要は「着せ替えプリクラ」です。
営業マンがチラッとリークしてた情報だと、撮影して気に入ったら、その服を実際に購入できる機能を実装したり、ネット配信で、最新のモデルのコーディネートをバンバン配信したりと、ただ着せ替えして撮影するだけでなく、物販やプロモーションなどにも踏み込んで考えてます!
と、大風呂敷を広げていたような気がするんですけどね・・・
どこまで本気かわかりませんし、営業マンの妄言かもしれませんので、真偽の程はわかりません。
しかし、実際に商品化されていないし、続報がない所をみると、開発中止かな・・・

停滞するプリクラ市場を打破して欲しい

このように、実は新機種や新機能を持つプリクラなど、実際には多彩な進化を遂げてはいるんですが、それが一般的に認知されずに盛り上がりに欠けるのが今のプリクラの市場です(ゲーセン全体も同じことが言えるかもしれませんが)
ゲームと異なり、ニッチに尖ったプリクラを開発すれば良いわけでもないので、新規メーカーが今までにない発想で、「プリクラ」という商品そのものを再定義してくれると、これは非常に面白い事になるとも思います。
先程も書きましたが、そういった意味で、「ゲーセンには設置しません」となってもそれはそれで面白いと思うので、株式会社e-Junctionさんには勝手に期待しています!