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2015.11.11

クレーンゲームが絶対儲かる?だったらゲーセンは閉店しないと思う

本日は、音ゲーユーザー待望の「BeatmaniaⅡDX」のバージョンアップの日です。

beatmania IIDX 23 copula

もう23番めのバージョンですよ・・・
ロングセラーかつ定番すぎるんですが、ハードな音ゲーマーは結局2dxをプレイしている気がします。
こうしてバージョンアップがあれば、朝からお客さん来ますもんね・・・

同じようなロングセラーに、「UFOキャッチャー」があります。

UFO9

こちらも、ロングセラーかつ定番ですねぇ・・・

UFOキャッチャーで話題のツイート

そんなUFOキャッチャーですが、コチラのツイートが話題になっていたので、便乗してみます。

この引用されているマンガの内容には、同業者としてほぼ同意できます。
誰が考えても「そりゃそうだ」って内容ですよね。
ただ、これはあくまでも目安の話であって、「設定金額を使わないと景品が取れない」という意味ではないという事を業界の擁護の為に書いてみます。
一部では、「クレーンゲームは絶対儲かる!」とか書かれているらしいですが・・・

掛け金に対する配当の考え方

配当

そもそも、これはどんな業種でも(特にギャンブル業界では)同じように大まかな目安が設定されています。
例えば、パチンコ業界。
ほぼ全てのパチンコホールが、「パチンコの還元率〇〇%、パチスロの還元率☓☓%」という目安を持っていると思います。
これが、長期的に見て100%を超えるような運営をしているホールは、世の中に存在しないはずです。
どんなボランティアや!って話ですから。
他にも、競馬であれば、還元率にブレがなくなるように配当も掛け金に応じて変化します。
というわけで、こうした「掛け金に対する配当の割合」というのは、どんな業態でも当たり前に採用されているし、だからといって、不正でも何でもない。
なぜかゲーセンでは微妙にニュアンスが異なって、場合によっては「100円で取れないのはオカシイ」というクレームをいただくこともあります。
掛け金に対する配当の考え方をすれば、そうでない時もあるんですけどね・・・

ただ、こうした「掛け金と配当」もしくは「お客さんへの還元率」という考え方を取り入れた際に、

個別の景品1つ1つで、設定した還元率に収めるのは至難の業

です。
パチンコホールでも同じだと思いますが、全ての台で同一設定をし、同じ還元率を目指すと、メリハリもなくなってしまい、お客さんへのアピールも出来ない。
そのため、お店全体での還元率を設定し、その数値になるように微妙に調整をかけていくのが普通だと思いますが、ゲーセンのUFOキャッチャーでも同じで、お店のプライズコーナー全体で還元率を設定し調整を掛けていくという考え方になるので、800円の景品がガンガン取れる設定もあるし、そうでない設定も台ごと、もしくは日毎に異なったりします。
そういった意味でも、「設定金額を使用しないと取れない」という意味ではないのは、ご理解頂けると思います。

絶対儲かる?そんなわけない

そして、「絶対もうかる!」と引用している記事もあるらしいですが、関係者としては、

「そんなわけねーだろ!」

と応えると思います。
その理由は非常に簡単です。
配当としてお客さんに還元するものが

「現金でなく物品」

だからです。

プレゼント

以前もコチラのエントリーで書きましたが、

景品が取れないプライズゲームは詐欺?そんな事してもお店に得はないです!

「景品を取得するまでの過程を楽しむゲーム機である。その副次的産物としてお客さんの手元にプライズが払い出されるものであって、景品の取得そのものを目的としたものではない」

というわけで、当たり前ですが、現金やそれに類する有価証券を渡す事は禁じられています。
従って、お客さんに還元できるものは、物品に限ることになります。
そして重要なのは、

「物品の価値はお客さんの評価で決まる」

という事です。
簡単にいうと、「人気の無い景品は、「タダであげる」と言ってもお客さんは断る」という残酷な事実があります。
その逆に、「1万円だしてでも欲しい!」という物もあるかもしれませんが、そういったケースは非常にレアなケース。
時には、「800円の景品を100円で100%とれる設定にしても、全く動かない」という厳しい状況も考えられます。
従って「人気のある景品を仕入れないと、還元自体が不可能」な状況に陥ります。
ある程度、「お客さんが100円使って取ってみたい!」と思ってもらえる物を仕入れないと、還元もクソも無いんですね。
これが、現金で還元できる事との大きな違いです。

それに加えて、以前コチラに書きましたが、

ゲーセンに関するちょっとした疑問に答えてみた「商品入荷編」

景品でも、大手は事前発注が基本となっていて、「人気が出たから追加!」と言うのはほぼ不可能。
ですので、単純に「掛け金と配当の割合」で考えれば利益が出るように思いますが、実際には

「景品の目利きやチョイス」

というのが、かなりの割合で収益に直結し、時には800円で仕入れた景品を廃棄にしたりすれば、利益なんて吹き飛んでしまうわけです。

というわけで、「クレーンゲームが100%儲かるんだったら、ゲーセンはこんなに閉店してないよ」と思うわけです。