ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2015.09.14

闘劇という大会の偉大さを感じた日。ステータスを得られる大会の重要性

表彰

近年のゲームの傾向として、そのタイトル自体を盛り上げる為に、大なり小なり大会を行ってユーザーを煽るという事が増えています。
この傾向は、業務用、家庭用、スマホ問わず、とにかくゲームであれば、どのタイトルでも同じように、見受けられます。
特にメーカーとして、力を入れているタイトルに関しては、この傾向が強いです。
賞金付き大会などを行う事で、より大会自体の魅力を上げて、ゲームのユーザーを増やすもしくはプレイ回数を増やすということも、かなり一般的になりました。

ゲーセンでも「賞金付ゲーム大会」が開催できる日はくるか?世の中は少しずつ変わってます

賞金という現金のみならず、大会で優勝するということで、特別な称号やアイテムがもらえるという副賞はかなり一般的です。
また、優勝すると他に手に入る物としては、実績や名誉だったりします。
これらも、ユーザーが大会に出場して勝つためのモチベーションとしては、有効です。

大会なんて主催者がやりたい様にやればいい

そんな中興味深いエントリーを発見しました。

「格闘ゲーム業界」が大嫌いになった|あさくもブログ 夜蜘蛛の隠れ家
ブログ休止します。 …

ネガティブなコメントが多く見受けられますし、その指摘も「まぁそうだよね」という部分もあるので、そういった意味で引用したいわけではありませんので、あしからず。

他にも例えば、今年行われた「あーくれぼ2015」ですが、事前のWEBエントリー制という事で、物議を醸しました。
事前エントリーであれば、自薦になるので、抽選とはいえ、主催者側である程度出場者を絞り込むので、似たようなカタチでの開催でしょう。

あーくれぼ2015 – わたしたわしわたしたわ

落選した方はこんな風に感じているようです。

両者共に共通する部分は、

・事前エントリーである
・実績や履歴があると、出場に有利?
・決めるのは主催者側である

といった部分です。
個人的には、こうした大会に関してはこれはこれでアリなんだと思っています。
主催する側のやりたい様にやったらいいでしょ、って話です。
会場を借りて、賞金を付けてとやって実行するのだから、主催者の自由に開催すればいいし、非難が多ければ出場者が減って盛り上がらなくなるだけなので、それはそれで良いのだと思います。

無名の出場者が実績や名誉を作れる場の必要性

ただ、ゲーム業界にいるものとして感じる事は、そうした主催者が出場者を選ぶ大会だけでは、業界として多様性に欠けるという指摘があれば、「その通り」と感じます。

そうした、出場者を厳選して盛り上がる大会もあっていいし、引用したブログの方にとって必要な

「過去は関係なく、その時に一番強いやつを決める」

という大会も、有ったほうが良いんです。
有ったほうが良いというよりも、無いと業界全体が盛り上がらなくなるのでは?と思います。

そんな物なくても、実績とか経歴を作る事は十分可能でしょ?という意見もあると思います。
例えば、家庭用ゲームのネットワーク対戦で、ランキングを上げたり勝ちまくったりするという事も、実績作りの一貫です。
様々な大会に出て顔を売るという方法もあります。
最近だと、SNSで名前を売るとか、配信で名前を売るとかそんな方法もアリですね。

そうした地道な方法で名前を売るというのも、モチロン正しいと思いますが、1発勝負の大会で優勝した!という実績もまたダイナミックで、素晴らしい実績でしょう。

ある意味、プロとしてやっていくならば、社交性とか人当たりも大事で、SNSや他ユーザーとの交流とかも重要だと思うので、そうした人には向かないと思いますが、

「アイツは人間的にカスだけど、実力だけは超強い」

悪者

といった、プロレスでいうヒール的な役割があってもいいんじゃないかと思うわけです。

「闘劇」という実績のある大会の重要性

そう考えると、以前も触れた事がありますが、全国規模で予選を行い、優勝者を決めるという大会を、数年にわたってですが開催していた「闘劇」という存在は大きな意味があったと思います。

闘劇

闘劇

大会自体に対する、様々な非難もありましたが、続けた事および当時の一流プレイヤーが参加した事による、その優勝というステータスの敷居の高さは、今だに健在だと思います。
そういった意味で、

無名のプレイヤーでも一発勝負で、最高位のステータスを得られる大会

として、その果たす役割は重要だったのかもしれない、と改めて感じました。
当時と今とかなり原状は異なるので、同じことをすれば、同じようになるという保証はどこにもありませんが、こうした全国規模の大会があればなぁと思います。
ただ、1回だけやってみて、「不評だからやめよう」ではダメなので、不平不満受け止めつつ続けていくことが大事なのでは?と思います。
そういった意味で、「闘神祭」とか頑張って欲しいですね!