AOUってなんだ?ゲーセン目線で語ってみる
どんな業界にも業界団体というものが存在します。
流石に職業の数だけあるというか、業種の新旧や大小の規模を問わず存在しているようですね。
ゲーセンにも業界団体が1つあります。
それが、AOUです。
AOUについて
AOUというのは、
一般社団法人 全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(いっぱんしゃだんほうじん ぜんにっぽんアミューズメントしせつえいぎょうしゃきょうかいれんごうかい、All Nippon Amusement Machine Operators’ Union、略称:AOU)
という略称です。
これがマスコットキャラの「ゲーミー」です。
こちらのAOUですが、実際にどんな事をしているか?というと、
こんな風に、カッコよくいうと「地域や社会に貢献する」というのが本来の目的なわけです。
ただ、このAOUですが、実際にすべてのゲーセンが加入しているかというとそうでもありません。
一応メーカーはほぼ全て参加しているようですが、肝心のゲーセン側がそうではないという・・・
その辺り、ゲーセンにとってのメリットとデメリットを書いてみます。
AOUに加入するメリット
・情報
なんだかんだ言いながらも、AOUという組織は元警察庁所管なだけあって、警察とやりとりすることも多いです。
特別な情報が手に入るわけではありませんが、様々な場面で警察の方から方針などに触れることができたり、同業他社との意見交換ができたり、メーカーとも意見交換ができたりと、私自身も加入することで様々な方と話す機会は増えたと思います。
あとは、事件や事故の情報の共有などもあります。
・特別なイベントへの参加
これは極めて、最近の事例ですが、AOUに加盟している事で、特別なイベントに参加できます。
去年初開催しましたが、「天下一音ゲ祭」がその筆頭です。
特定のゲームで、AOU主導で特別な曲配信が受けられました。
天下一音ゲ祭に関して
ご意見の受付は終了させて頂きました。今年度の開催に関しては現在最終の協議中です、6月末頃までには実施するかしないかについてお知らせ出来ると思います。開催する場合の概要やルール等に関しましては公式発表にて行いますのでツイッターで事前に発表は致しません。(続く)
— AOU 天下一音ゲ祭 (公式) (@AOU_Tenkatui) 2015, 5月 20
現在今年も開催するかどうかを検討中のようですが、他にも、ゲームの日のイベントに参加できるなどの特典が一応あります。
ゲーセン目線で考えるとこれくらいが、加入に対する明確なメリットといえます。
AOUに加入するデメリット
逆に次は、デメリットを考えてみます。
会費
まぁ、お金の問題はしかたないんですがね。
会費は計算方法は基本的に、1法人の台数に対して決定します。
複数店舗運営だったり、大型店だったりすると、自動的に会費は高くなります。
全国的な上場企業レベルだと、台数で計算すると、途方もない金額になるので、また別の計算を行うようですが、一般のゲーセンは台数計算です。
基本的に、上記のメリットと金銭的な負担のバランスを考えて、加入しないという選択をするゲーセンは多いと思います。
仕事が多い
比較的最近の問題ですが、相次ぐゲーセンの閉店ラッシュで、ゲーセンを運営する法人自体が地域から減少しているという問題があります。
そのために、AOUの会員も減少し、さらに県会長や、副会長などの雑務を会員全員がおこなわ無ければならない県もあります。
まだ愛知県は法人数も多い方ですが、県のAOUの仕事なんかは持ち回りになっています。
じゃぁ、県毎に組織を置かずに統一したらいいじゃん!とも思うんですが、AOUは、本来は県別の組織なので、各県毎にAOUの県代表は必要なんですよね・・・
この、「雑務」が面倒だから、加入しないという方も多いです。
加入はそれぞれ
以上の用にメリットもデメリットもあるわけで、加入の是非は意見の分かれるところです。
加入・非加入でお客さんにはデメリットは存在しないので、特にどうという事はないですが、仮に今年も天下一音ゲ祭が開催されるとすると、加入店舗かどうかはお客さんにとっては重要ですので、是非お店で確認してください。