中の人が語る!ゲーセンの閉店が相次ぐ理由
こんにちは。
gunosyでこんな記事が流れてきました
もはや音楽を売るビジネスモデルは古い? iTunesの音楽でさえ売れなくなってきている
音楽業界も厳しいんですねー。では、わがゲームセンター業界はどうか?というと
こちらの記事から、こんなグラフも拝借。
googleで「ゲーセン 閉店」って検索すると、たくさんの検索結果!悲しくなるね。
なぜゲーセンがダメになったのか?を中の人が考える
1.少子化によってゲーム人口が減った
間違いだと思います。少子化は間違いないかと思いますが、一時の脳トレブームや、ファミコン世代が家庭を持つ世代になった事で、子供以外にもゲームをプレイする裾野は広がっているので、あまり正確な指摘ではない、と思います。
2.スマホや家庭用ゲーム機の進化が著しく、ゲーセンにいかなくても同じクオリティのゲームが遊べる
これは、あります。というよりも、スマホそのものに対してお金を使うことで、お客さんの使用できるお金の金額が減ったというイメージです。ゲーセンにとってスマホが悪いものだとは、必ずしも思わないです。
3.消費税
これは、間違いないですね。まぁ、上がることがわかっていて何もしなかったのも問題ありますけど。やっぱり現金商売の強みの反面、売上から消費税抜かれるのは辛いです。
ゲーセンの中の人が考えた独自の理由!
と、よくある意見を書いてみました。
で先ほど、書いたように、googleで調べると閉店する理由は、気が滅入るほど検索結果が出てくるので、個人的に思っているけど、中の人じゃないと気づかない理由を書きたいと思います。
結論から言うと、
世代交代があんまり進んでなくて、旧来の経営者が多い!
ゲーセンが一気に広がったのはご存知、「インベーダーゲーム」から。
この頃に、ITバブルのように、みんなこぞってインベーターゲームを持って独立を果たした会社や、他業種からクラ替えした会社は結構多いです。
インベーダーゲームの発売が、1978年なので、この頃20〜30代だった方は、ちょうどこれから引退していく世代です。
大きな会社は別ですが、中小企業でこのぐらいの年代の方が、ゲーセンを経営しているというケースは結構多いです。
旧来の経営者の思考
1.昔ほど儲からないとすぐに言う
よくあるのが、ネットワーク課金とか、電子マネーの説明しても、よくわからない・・・
で、メーカーに言われるがまま導入して、「昔のように儲からん!」といってお怒りになる。
というケース。
確かに、昔のインベーダーゲームや格闘ゲーム全盛期のスト2とか20〜30万で購入して、一日に2万とか稼いで、それが1年続いたんです。
いまは、それは難しいよ・・・
2.ゲーセンの売上がないのはメーカーのせいだ、と本気で思っている
確かに、どうやってもダメなゲームもありますよ。最近だとスリ◯ンとか・・・
これも根拠がありまして、最初のインベーダーブームに始まり、この業界は、わりと周期的にブームがやってきてるんです。
インベーダーブーム → UFOキャッチャーブーム → 対戦格闘(スト2・バーチャ)ブーム → プリクラブーム → 大型筐体(メダル・カード)ブーム
という流れ。
これが2000年代からブームがなくなって、一気に市場が冷え込んでいるという認識は、間違っていないと思います。
こうしたブームに乗ってきたので、「メーカーの機械が良くないから、ダメなんだ!」と思う方は多いです。
もちろん、全員が同じではないですし、悪いイメージばかりではないですよ!念のため。
大手の店舗は別ですが、中小のゲームセンターは、こんな経営者が未だに多いのが実情です。
とある店舗では、
ネットワーク課金を払わない!と経営者の方が豪語 → メーカーがネットを切断 → ゲーム機が稼働しなくなる → お金が入らない → 閉店
という、笑えない事案もあるようです。
払わない!って豪語する経営者もどうかと思いますが・・・そりゃ潰れるよね・・・
じゃぁ、この先はどうなるの?
ですから、いま消費増税とともに、旧来の経営者が引退していっているのが、現状のゲームセンターの状況です。
「(今までどおりやっても)儲からんから、俺の世代でやーめた!」という判断の経営者が多いので、閉店が相次いでいるという状況。
でも、ポイントは「今までどおりやっても」という点だと思います。
音楽業界全体で、曲が売れないから全部ダメかというと、そうでもなくて、よく引き合いに出ますがEXILEとかAKB48とか、ライブやってすごくお客さんを呼び込んだり、賛否両論ありますが抜群にCDを売ってたりとか、実績ありますから。
ゲーセンだって、何かはわからないけど、新しい方法でお客さんを呼び込んだり、売上をあげる方法があるんじゃないか?と思います。
それは旧来の経営者ではとても思いつかないとか、想像もしたことのない方法のはず。
そしたら、新世代の経営者じゃないと難しいですよね。
「俺なら、こうやってお客を呼ぶ!」とか「こんなお店を作ったらいいのに」という新しいアイデアを持ってる方!新規参入のチャンスですよ〜。
このブログじゃないけど、オワコンって言われてたけど、2014年から底打ちしたって言われたい!