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2015.03.22

文化庁の「メディア芸術データベース(開発版)」がスゴイ!けど、マンガとゲームに差がありすぎ!

今週は、アニメジャパンが開催されています。

AnimeJapan 2015

コミックマーケットのような、ユーザー主体のイベントでなく、法人が主体となって行うアニメのイベントです。

「安・近・短」作品でスマホに対応 アニメジャパン

このようにアニメやゲームのイベントが、一般の方にもハッキリと分かるように報道されている姿をみると、改めて、アニメやゲームやマンガなど、今までは文化と認められずにサブカルチャー的に扱われていたものが、徐々に文化として認められつつあることを感じます。
以前も書きましたが、こうした新しい物が文化として認められるには、どうしても時間がかかるんですね。

そんな中、ゲーム・アニメ・マンガなどが文化として認められたと感じるニュースがまた1つ流れてきました。

文化庁の「メディア芸術データベース(開発版)」

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文化庁が“メディア芸術データベース(開発版)”を公開 過去のゲーム・マンガ・アニメ・メディアアートの情報をデータベース

こんな事業を文化庁が行っていた事も知らなかった・・・
5年間の作成の集大成と言う事で、早速自分も使ってみましたが、これはスゴイので公式リンクも貼っておきます。

メディア芸術データベース

マンガは明治時代から、アニメは1917年からって、戦前のデータ・・・
アーケードゲームに関しても1972年のデータからを網羅という内容・・・
よく集めたなぁ・・・と感心してしまいます。
とりあえず、アーケードゲームの検索画面はこちらです。

スクリーンショット 2015-03-22 10.11.23_e
メディア芸術データベース(http://mediaarts-db.jp/gm/history/)を加工して作成

1972年のアーケードゲームは、最も有名な「ポン」でした。
若い方どころか、ある程度ゲームの文化を知っている人じゃないと知らないと思います。
アメリカのアタリ社が開発した、世界初のアーケードゲームと呼ばれています。
こんな本があります。
興味のある人は読んでみて下さい!って思いましたが、8,000円ってマジ?!
昔、会社の棚にあったのを捨てた気が・・・

他にも、中村製作所とか、エスコ貿易とか懐かしい名前がバンバン出てくるので、この業界で古い方なんかは、「懐かしいな−」なんて楽しめる気がします。
ゲーセン好きな方なら、どなたでも検索して楽しめる内容じゃないかな・・・という位にデータベースとして充実しているので、スゴイんですね。
個人的にも、「こんなタイトルあったなぁ」とか、「こんなタイトルあるのか?」などと楽しめました。

あとは、近年アーケードゲームタイトルの発売数が減ったと感じていましたが、バージョンアップやソフトの追加更新等を含めると、年間で発売されるタイトル数は結構あるんですね。
流石に、「太鼓の達人 ソライロVer.」と「太鼓の達人 モモイロVer.」を並べられると、それって別なの?とも思いますが。

ゲームのデータベースより、マンガはもっとスゴイ!

ただ、ゲームのデータベースは、結構簡潔な感じで、基本的な情報しか掲載されていません。
タイトル名、発売年、開発元などの基本的な情報がメインでデータベース化されています。

しかし、マンガの方はスゴイですね!ゲームと並列に語れないくらい充実している・・・
試しに国民的マンガである、「スラムダンク」で検索してみました。
知らない人は、いないと思いますが、念のため・・・

そして検索した結果画面がこちらです。

スクリーンショット 2015-03-22 10.29.14_e
メディア芸術データベース(http://mediaarts-db.jp/mg/book_titles/101428)を加工して作成

スマホで見ている方は見難いかもしれませんが、単行本のタイトルや、何と所蔵館まで掲載している!
それに、連載していた雑誌ベースでの検索もできるし、コミックスでの検索も可能という、情報量がゲームと数倍の差があるんじゃないかな・・・
こうした細かい情報まで網羅しているので、データベースとして「圧倒的」といえるレベルです。
なぜ、ゲームとこんなに差がついているんだ・・・

それより何より、

国会図書館は、なぜスラムダンクを12巻からしか所蔵していないのだ?

ドラゴンボールは1巻からあったんですけどね・・・謎すぎる・・・

今後の進化に期待

今回の公開は、まだ(開発版)ということですので、今後アーケードゲームに関しても、現在稼働している現役機種については、メーカーの設置店舗リストへのリンク、レトロゲームに関しては、所有ゲーセンの一覧などの実物に関してもフォローしてくれるとゲーセン側としてはスゴくありがたいし、こうしたデータの存在で保存に関しての意識も高まると思います。
以前も書いたとおり、原状アーケードゲームの保管に関しては、コストや労力がかかるので敬遠されがちですが、こうしたリストへの掲載があれば、文化的な価値も少しは高まってくると思いますので、アーケードゲームのデータベースとしては、設置店及び稼働店舗のリストも掲載をお願いしたいと思います。

ついでに、スマホ表示対応もしてくれるといいな・・・