ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2014.12.03

「ゲーセン」が文化になって生き残るには?→お客様結婚しましょう!

こんにちは。

本日は、gunosyで流れていたこちらのブログが気になったので、ご紹介。

「ゲームセンターは不良のたまり場」だった頃

私は、昔からゲーセンに慣れ親しんできた身としては、ゲーセンに対して、良いイメージも悪いイメージも両方わかる気がします。
そんなにゲームが上手いとか、熱中してのめり込むタイプでなかったし、なんとなく仕事する場所だと思ってきたので、単純に楽しい場所ってわけでもないです。

当時は、「ゲームセンターは不良のたまり場」と呼ばれていて、遊んでいると、中学生にカツアゲされたり、補導員に「きみ、どこの小学校?」と声をかけられ、「指導」されたりしていた。

というのを書いたら、読んだ人から、「そんなことあるわけない」「お前の脳内だろ」「それ、『1984』の世界線?」などと少なからず疑念を呈されてしまったのです。

今でも、「ゲームセンターは不良のたまり場」とか「子供の教育上良くない」そう思っている方は多いです。
学校の夏休み前に配られるプリントに、子供だけで行ってはいけません!とかむやみに立ち入らない!とか書かれてますから。
「削除してほしいなぁ〜」と思いますが、削除して問題が起きた時に「誰が削除したんだ!」となるから、むやみに削除できないらしいです。
先生も大変だ。

上記のブログ内では、

明治時代:小説なんて読書のうちに、はいらない!悪書を読むのは不健全だ!
1950年台:漫画なんて本じゃない、悪書だ!
1980年台:ゲームなんて不良のやること。ゲーセンは不良の溜まり場!

などなど。

いまの「テレビゲーム」に関する世間の温かい目を考えると、冒頭のツイートにあるように、「子どもの頃に、その遊びや文化にどっぷり漬かってきた人たちが大人になり、親になることが、つまり、世代交代が進んでいくことが、新しい文化が認知されるためには必要なのかもしれないな、と思います。
「いまの世界の大人たち」に迎合するよりは、「子どもたちに愛されて、彼らが成長するまで、一緒に歩みを続ける」

昔の価値観で認められなかった物が認められるようになるまでは、相応の時間が必要だし、触れてくれる若者や子供とともにいる存在でいることで、その子たちが大人になった時に認められるようになる。
というプロセスを経て、文化となっていく過程について記しています。

そう考えると、もうあと少し時間が経てば、ゲームが文化として根付いていくのではないかと思います。
その中で、ゲーセンも文化の一部として、ごく自然に皆の周りにあるものとして受け入れられるのでしょう。

文化となって残る部分と残らない部分

ただ、文化には2つの側面があると思います。
そのまま変わらずに保護していく、文化財的な文化。
もう一つはドンドン変化していき、新しく生まれ変わっていく文化。
歌舞伎なんかわかりやすいと思います。

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伝統芸能としての歌舞伎というのは、現在でももちろん存在しています。
ただ、その一方で、スーパー歌舞伎とかコクーン歌舞伎とか新しい物をドンドン取り入れて変化していこうとする側面もあります。
当事者達の、このままは生き残れない=人々の中に存在し得ないという危機感の表れもあると思いますが、第一線で活躍する若い方が、積極的に変わろうしている様子が伺えます。

昔から変化することなく、伝統的に受け継がれていく部分と、それに対して革新的に変化させ新しいものを取り入れていく部分。
この両輪が無ければ、旧来の物を愛する人達を満足させる事もできないし、次世代の子供達に愛されて共に歩んでいくこともできないわけです。

ゲーム文化の中で、ゲーセンが生き残るために

ゲームという文脈で捉えて考えると、ゲーム自体はものすごいスピードで変化しています。
それこそ、アーケードゲームに始まり、ファミコンなどの家庭用ゲーム機の進化、携帯用ゲーム機の進化、そしてスマホゲームと30年足らずで爆発的にゲームは広がったと言えます。

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その中で、ゲーセンは伝統文化となって変わらず、旧来の物を愛する人を相手にあり続けるのか、それとも若い世代に寄り添っていくのかという、瀬戸際に立っているのではないか?と思います。
よく言いますが、現在、従来のゲームセンターは減る一方で、子どもたちは、ゲームセンターといえばショッピングセンターの中にあるようなゲームセンター、もしくはラ◯ンド1を思い浮かべるのではないか?と危惧しています。
そういった子供たちが、今後若者もしくは大人になったときに、従来型のゲームセンターは遊びに行くときの選択肢に入らなくなってしまう危機感を抱いています。
まさにマクドナルドの故藤田田社長がおっしゃっていた、「子供の頃からハンバーガーを口にいれて育てられた世代は、大人になってもハンバーガーを食べるようになる」という理論ですね。

そのためには、まずお客さんにとって必要な場所であることが重要です。
お客さんに必要なサービスを提供し続けられるかどうか?
それにプラスして、まだ見ぬ若い世代に対して魅力的であるにはどうしたら良いか?
という2つの課題をクリアする必要があると思います。
これは、店舗が常に考えていなければならない課題です。

こちらからお願いがあるとすれば、従来型のゲーセンを愛する皆さんにおいては、自分に子供が生まれたら、ゼひ遊びに連れてきて上げてください。
昔と違って、分煙のお店も多いですし、当店でも、夫婦でベビーカーを押して、音ゲーをプレイしにくるお客様もいますので。

ただ、問題は従来型のゲーセンを愛する人の独身率が異常に高いことだな・・・