COJネットワーク通信障害問題をぶった切ってみた
こんにちは。
現在どのゲームセンターでも、大好評稼働中の「Code of Joker ~begiNNing~」
11月27日よりカードが追加されて、SRの排出率の悪さに皆さん悪戦苦闘しているようです。
当店でも試してみましたが、9000円分のクレジットでSR1枚という悪さ・・・
いやぁ、Wonderland Warsを導入しないからこうなるのかと思ったよ・・・
それはさておき、この度めでたくバージョンアップを行いましたが、各地方でこんなツイートが流れていました。
ただいま緊急開催しております『COJ・メインターミナル 100円2クレ』ですが、諸般の事情により明日28日から一旦中止とさせて頂きます。大変申し訳ございませんが、皆様のご理解・ご協力のほど宜しくお願い致します。#coj #天体 pic.twitter.com/b0mnekqBsa
— タイトーステーション福岡天神店 (@Taito_Tenjin) 2014, 11月 27
当店は特に異常もなく稼働している状態だったので、週明けまで知らなかったです。
セガから指導があったとか、サービス撲滅だとか色々噂が流れているので、こんなゴタゴタに顔を出してぶった切るのが私の役割ということで、調べてみました。
クレジットサービス自体が通信ストップの原因ではない
まずは、噂になっている内容いくつか羅列していきます。
・自動クレジットサービスを行う改造基板をつけるとダメ
・100円2クレはダメだけど、200円3クレならOK
・自動はダメだけど、サービスボタンを押すカタチのサービスならOK
などなど。
この辺りの技術的な話で考えると、正しくは、以下のとおりのようです。
ターミナルからのアクセスが異常に集中したので通信障害の調査が必要だった。
という回答です。
そして、なぜクレジットサービスを行っている店舗が対象になったのかというと、こんな論法だと思われます。
地域で唯一のクレジットサービス店舗(100円2クレでも、200円3クレでも)
→バージョンアップ当日、お客さんが集中してカード購入(何十人待とかの事例もあります)
→その店舗のターミナルからのアクセス集中
→あまりにも集中したため、障害の発生が予測される
→一旦ストップして、調査へ
という流れでしょうか。
基板がどうのとか200円3クレがどうのとかサービスボタンを押すとどうとかは関係ありません。
純粋にアクセス量の異常な増大が原因で、アクセスの調査のために、サービスをストップする事になった。
ですので、例えば
・地域で全ての店舗が100円2クレだった → アクセスが分散したので問題なし
・サービスしたが告知ができてなくて、お客さんが多くなかった → アクセスが異常に増大しないので問題なし
・田舎で、サービスしてもお客さんは通常にチョット増えたかな?ぐらいだった → アクセスが異常に増大しないので問題なし
などの事例もあるでしょう。
ですから、通信障害になった店舗は比較的都心部で、人口の集中している地域で、大型店舗が多いです。
田舎は元々お客さんの数が少ないですから、サービスしたからといって何十人列に並ぶとかは難しいですから。
そして、ネットワークを運営する側からみれば、そういった異常値が発生した場合に調査して、アクセスを分散させるというのは自然な流れなんでしょう。
ネットワーク接続が危ぶまれたら、全てのサービスが停止しますので、そうなったら最悪の事態です。
悪意を持って考えてみると
上記の話は、当然セガに問い合わせれば帰ってくる答えです。
どこにも不合理な事は無いですし、ALL.netの契約をみれば、サーバー側の一方的な切断はありますよ〜と書いてある(らしい)ので、仕方の無い所です。
とは言え、現場レベルになるとこう思うでしょう。
「セガの指導によりクレサを停止させられた」
「クレサに対して一方的にネットワークを切断するなんて、オカシイ」
「価格統制だ!」
Twitterでもツイートされているのはこんなニュアンスです。
ただ、お客さんからみれば、理由はどうあれクレジットサービスに対しての停止措置にしかみえないということですね。
この辺りの話を始めると、そもそも「クレジットサービスをするべきかどうか?」という根本的な話になるので、そのあたりは今回は避けます。
ゲーセン運営サイドから考えるとメリットとデメリットがある話なので、今回の事を穿った見方で捉えて考えてみました。
メリット
COJの特殊なプレイ料金に依存する部分もあると思いますが、こういったデジタルカードの販売を主な収入とし、プレイ料金は無料もしくは低く遊べるというビジネスを考えた時に、カードの販売代金をさげなければならない、というのは、ゲーセン側のコストアップにしかなりません。
プレイ料金がいくらになろうと、本来セガには「知ったこっちゃない」のです。
セガには1クレジット消費で、30円という課金が発生するので、店舗側が100円で30円払おうと、50円で30円払おうと知ったこっちゃないんですね。
穿った見方をして、セガがクレジットサービスに対して、直接的に制限をかけたと考えると、体力のない中小ゲーセンにとっては、非常にありがたい施策とも考えられます。
デメリット
これは、価格の決定権を店舗側が失うということに他なりません。
プレイ単価というのは、どんな製品でも同じですが長期で見れば100%下がっていくものです。
その100%下がっていくものに対して、店舗で実際にお客さんをみているスタッフが機敏に価格を変更できるのが本来の正しい姿です。
しかし、今回のような施策があると考えると、安易な価格変更というのができにくくなります。
ある意味セガが統制をすることで、スピード感のある価格変更ができなかったり、場合によってはユーザーの支持を得られずに売上が減少するといった事も当然ありえます。
某大手のゲーセンの社長なんかは、「価格決定権をもっと店舗によこせ!(=課金なんてなくせ)」って言ってましたしね。
賛否両論あって当然、今まで起きたことのない事だから
さぁ、好き勝手書くブログって事で、ココからは完全に個人的な意見です。
技術的には、必然的な施策というか、必要だから行った事だ!って言われればその通りなので、誰もグウの音も出ない。
ただ、ユーザーにしても、店舗にしても相当な反発や批判が出ることを承知で、セガはやっていると思うんです。
反発や批判もあるし、上記のメリットに対して賛成するユーザーも店舗もあるでしょう。
もっとツッコんで考えると、それだけCOJというタイトルに自信を持っていると言う事、今後似たようなビジネスモデルを展開していくために必要な布石だと考えてる事が透けてみえる気がします。
今度セガに会ったら色々聞いて見ようっと。
「技術的に必要だったから、そうなったんです」って100%答えると思いますけど・・・