ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2014.12.01

「3Dゲーム」の黒歴史を振り返って見た。ゲーセンでも、もちろん黒歴史・・・

本日は、こちらのニュースを発見したので、改めて3Dについて考えます。

3DS LL、全色が近日生産終了予定に

まぁ、3D機能がダメで生産終了になるわけでもないので、関係ないといえば無いんですが、発売してから、現在まで「3D機能の要不要」について、激論が交わされる状況は変わらないですね。

ニンテンドー3DSで一番いらない機能って「3D機能」だよな?

しかし、最近の新製品や、新ソフトなどで、3D機能を大々的にアピールしている製品も少ないので、3D機能自体に重要性は見出されていないといってもおかしくなさそうです。

3Dの歴史は古いが普及したことはない

実際には、3Dの技術とか、3Dモニターみたいなものは昔からありました。
島耕作なんか、課長時代にも「3D」、社長になっても「3D」って言ってましたからね・・・
それに、ゲームにも採用されていました。
家庭用で代表的なのは、こちらの2機種。

レトロゲーム機は3D映像の先駆者。

ファミコン3Dシステムが、1987年の発売、セガの3Dグラスも1987年の発売ということで、家庭用ゲーム機でも3Dの時代が来た!と話題になったのでしょう(多分)。
その次は、バーチャルボーイですね、こちらは1995年の発売。
こちらは、あまり記憶に無いですが、故横井軍平氏が開発したということで、ちょっと話題にはなりましたね。
ただ、話題にはなったが、実物は見たことあったかな・・・
というイメージだと思います。
そして、現代というか前回ワールドカップの時に3DSも3Dテレビも大々的に売り出されたので、2011年が現代の3Dリバイバルでした。
今回も、一時の流行で終了したといえるでしょう。

こんな風に、3D自体は昔からあるんですが、流行した試しがない・・・
正に、テレビにとってもゲームにとっても黒歴史として記憶に刻まれております。
その流れは、もちろんゲーセンでも同じ!
ということで、その黒歴史っぷりを振り返ってみましょう。

ゲーセンでも3Dは黒歴史、その一端をご紹介

まず、昔のゲームから振り返って、記憶にある3D対応ゲームはこちら。

コンチネンタルサーカス

dl_13311
こちらのサイトより。

いわゆる、3Dレースゲームになります。
こちらの製品の発売が、1988年なので、ファミコン3Dシステムをゲーセンに移植したというイメージです。
写真を見てもらえば分かる通り、3D用グラスが上から吊るされているので、グラスを通して画面を見ると3Dになるというわけです。
私の記憶では、こちらをプレイした記憶がありますが、もっと古い3D対応のアーケードゲームがあるのかな?
こちらのページにチラシがあります。
スゴイページがあるな・・・

ゲーセンで流行したか?と言われると、誰に聞いても、「あー、そんなゲームあったけど、名前なんだっけ?」状態でした。
成績的には振るわない結果となったのは、家庭用と同じのようです。

そして、記憶にまだ新しい最新の3Dゲームも幾つかご紹介しましょう。
もちろん、黒歴史です。

METAL GEAR ARCADEメタルギア アーケード

まずは、3Dゲームという区分でも、「メタルギア」シリーズとしても完全に黒歴史のこちらの作品。
詳しい資料はこちらから。
あまりにも有名なタイトルなので、ご存知の方も多いのでしょう。
しかし、こちらの資料の状態で、実際には発売されませんでした
最初は、FPSのようにマウス的な物を使った操作だったのですが、途中で大幅に仕様が変更されガンコントローラーに変更となったという経緯があります。
最終的には、こちらの公式ページの仕様となりました。
こちらのバイザーに、カメラがついており、視線の移動によってゲーム内の視点も移動するという斬新なアイデアが、複雑な操作性を極めていた印象があります。

03

黒歴史というからには、酷かったという話になるわけですが、話によると、新品で800万円位(4席)で発売され、20日後に中古で80万円位(4席)で売買されていたという噂がありました。
800万円で買って、20日後に80万円で売るって・・・(汗)

マキシマムヒート

最初がコナミだったので、次はバンダイナムコ製品です。
現代版、3Dレースゲームのマキシマムヒートです。
公式ページはこちらです。

最初に紹介した、「コンチネンタルサーカス」の後継機ともいえます。
3D用のバイザーを通して見ることで、臨場感あふれる映像になるという仕様。

3dmax_visor

まぁ、ゲーム自体は元々海外用に制作されたものなので、レースゲームとしては、ライト層でも楽しく遊べる仕様なんですが、3Dがダメなのか、ゲームがイマイチなのかわかりませんが、あまりお店で見かけない機械です。
商談会ではプレイしたし、機械も見かけましたが、実際の店舗に設置してあるところを見たことがない・・・

Let’s GO ISLAND 3D

最後はセガの製品から。
Let’s GO ISLAND 3D(レッツゴーアイランド)です。
公式ページがないので、こちらの記事を参考に。

lgi02_s

上記2作品と大きく異なるのは、この作品は最新技術の裸眼3Dに対応しているという点です。
ゲームセンターでバイザーを使用するのは、やはり衛生面などで気になる人は気になるもの。
そこをクリアするために、裸眼3D対応のモニターを使用したゲームを、セガが満を持して制作したという流れです。

この前にLet’s Go JUNGLE!(レッツゴージャングル)という、普通のガンシューティングゲームをセガは制作していますが、そちらがまぁまぁ人気があったんです。
その続編でプラスの付加価値を!ということで3Dにしたようですが、逆にこちらはイマイチな結果。
3D対応モニターにしたことで、ゲーム機自体のコストも上がり、前作ほどの人気は得られなかったというのが、正直な所です。
このゲームは、マダマダ現役で稼働しているお店も多いです。
このタイプは中古でいつまでも流通しやすいので。

なぜ3Dがダメなのか?とか理由はわからない

なぜ3Dがダメなのか?とか、そのあたりは理由はハッキリ言ってよくわかりません。
没入感がないとか、目が疲れるとか、メガネ+バイザーはキツイとか色々理由はあると思います。
しかし、テレビ、家庭用ゲーム機、アーケードゲーム機とどうやってもダメなので、ダメなんでしょう。
ただ、10年後位にまた「時代は今度こそ3D」とか言ってそうな気もしますが。

最後に、現代版、バーチャルボーイとも言えるこちらは成功するでしょうか?
今のところハードの面よりも、ソフト(サマーレッスン)内容が評価されているようですが・・・
良いソフトは、ハードを売る原動力にもなるので、今後に期待!ですね。

「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」を開発

morpheus