「天下一音ゲ祭」がなぜ盛り上がりに欠けたのか?ゲーセン側からの意見
先日(11月23日)に開催しました、「天下一音ゲ祭」ですが、各店舗での店舗予選は終了し、次回のブロック決勝に向けて、11月26日に課題曲が解禁されました。
追加になった楽曲は、こちら。
ただ、11月23日の店舗予選では、ポート24でもどの店舗のどのタイトルも、参加者がゼロ及び一人ということで、非常に盛り上がらなかった・・・
#天下一音ゲ祭
天下一音ゲ祭店舗予選における当日エントリーについて エントリー状況より、殆どの店舗にて当日枠が若干御座います
開催時間が各店舗様々ですので、当日枠を使って複数参加が可能です
但し、店舗代表になった場合は、その後の参加は控えて頂きますようお願いします
#音ゲ祭
— AOU 天下一音ゲ祭 (公式) (@AOU_Tenkatui) 2014, 11月 22
こんな風に、公式からツイートがあるくらいですから・・・
今回は、なぜ盛り上がらなかったのかを、検証してみましょう。
盛り上がりに欠ける理由
理由その1:事前エントリーがめんどくさい
今回は参加にあたって、公式のWEBサイトから事前エントリーを行い、店舗を選んで登録するという仕組みでした。
実際に、私も登録作業を行ってみましたが、実にめんどくさい。
メールアドレスを入れないとイケナイというのも、少々疑問が残りましたし、何に使うんだ?という疑問もあり、この辺りは良くなかったですね。
また、ゲーマーの特徴である、「エントリーめんどくさい病」があるので、そのあたりもかなりの障壁になったと思います。
謎の「ブロック決勝への参加は強制」というルールも、もっと柔軟でいいのに。
理由その2:報酬が無い
名誉という報酬は得られますが、アイテムなんかは用意されていなかったですね。
音ゲーのみならず、最近はゲーム内でイベントを行う場合は、その見返りを用意する場合が多いです。
例えば、特別な素材・称号・楽曲解禁などなど。
こうした報酬がない状態でのイベント参加というのは、やはりモチベーションがあがらないのが常です。
参加するだけでもらえる報酬、優勝するともらえる報酬というのは、大事でしょう。
理由その3:楽曲難易度が高すぎる
お客さんから直接も意見を頂きましたし、Twitterでもやりとりさせていただきましたが、楽曲の難易度が高すぎる事も、参加者自体の数を減らす要因となったようです。
その日にプレイしていたお客さんに「出てみませんか?」と声掛けをしたスタッフによると、「難しすぎて、ちょっと・・・」と言われたそうです。
Twitterでも同様の意見を頂きました。
どの音ゲーもコア向けというよりは、ライト向けの音ゲーなので、もう少し、ライト層が気軽に出場できる難易度の方が望ましかったのでしょう。
それぞれの機種で、対象となるユーザーの年齢層がバラバラ(太鼓は年齢層が低く、グルコスは高い)ので、そのあたりは考慮にいれるべきでした。
理由その4:店舗との連携がとれてない
この辺りは、個人的には「仕方ない、初めてだし」というイメージですが、運営側から厳しく言わせていただくと、何もかも後手に回った感じですね。
一連の事前に説明のあった流れが、割りと押し気味だったり、参加者のリストや運営マニュアルも来ないけど大丈夫ですか?という問い合わせが現場からあったのも確かです。
細かく言えば、公式のPOPなども用意されたのはかなり遅かったので、後手後手になってしまった感は否めないですね。
などなど、ダメ出しは始めるとキリがないので、この位で・・・
こんな風になった理由を考えてみる
まことしやかに、某ラ◯ンド1がゴリ押しで進めて、この企画が実現したという噂が流れていますが、個人的にはそういったメーカーにゴリ押しできるゲーセンが、1つくらい無いと、良くならないと思っているので、それはそれで良いのです。
ただ、こうした全国規模のイベントを行う際に必ず問題となるのが、ゲーセンの運営力の差なんですね。
例えば、事前エントリーについてですが、事前エントリーなんて、店舗に来てもらって名前(ID名など)を書いて貰えばいいじゃん!と思うんですが、そういった場合に、やらないのかできないのかしたくないのかわからないですが、「それはできない」と言い出す人が、必ずいるんですね。
そんなもん、店舗でやればいい!ということができない程度の運営力のお店でも、イベントに等しく参加しないと・・・みたいな義務感が発生します。
特にこの企画自体は、AOUというゲーセンの加盟団体による企画なので、なおさらです。
そうした流れの中で、恐らく公式運営側は、「店舗に極力負担がかからない方式で行う」ということを念頭に置いて考えた結果、めんどくさいWEBでの事前エントリーになったのだと、私は推測しています。
まぁ、ラ◯ンド1にしても、セ◯もタイ◯ーも、大きな組織になるほど運営力に店舗ごとの差がついてしまって、一律のイベントってのはできにくいと思いますが、もう少し店舗に頼る(力を借りる)という事を意識したイベントにした方が盛り上がりは大きかったのでは無いかと思います。
イベント自体は、こんな風に評価してくれるお客さんもいるようなので、次回もあると思いたいです!
各地のゲームイベントがひと段落する中、天下一音ゲー祭の参加者0名の流れだけが気になります。課題曲の難度や統一の難しいルーリング等課題はあれど、AOUが業界の垣根を外したすばらしいイベントだと個人的には思うので、第二回以降も続けて欲しいと思います。ゴルフより音ゲー #音ゲ祭
— まるえ(ふ) (@marue708) 2014, 11月 23