ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2015.02.13

レトロアーケードゲームの保管活動は大変だ・・・

こんばんは。
本日は、JAEPOショーのビジネスデーです。
先週書いたエントリーで、主な出展機種はまとめておりますが、実際に現地で写真を撮影したり、実機をプレーして思ったことなど、個人的な感想や導入についてのアレコレはまた別途まとめてみたいと思います。

ということで、本日は全く別の話題です。

以前、こんな話題がツイッターを流れていました。

アーケードビデオゲーム保存についての現状

ハッキリ言って、その「ゲーム愛」に心底脱帽します。
ゲーム機をこれだけ大切にしてくれているユーザーがいるということに、感謝しなければなりません。

「UGSF-WEST」&有志団体アーケードゲーム博物館計画

レトロゲームで有名なお店

gi01a201403030200

ポート24が本拠地としている愛知県には、レトロゲームで有名なお店が何と2箇所もあります。
全国的にも名前が通っていると思いますが、知らない方の為に改めてご紹介。

天野ゲーム博物館

公式ページは更新も止まっているようですが、現在でも営業はしていると思います。
愛知県のレトロゲームユーザーには、超有名で「あそこの館長と仲がいいよ」という人は愛知県にはたくさん居ます。
普通のゲーセンと違い、フラッと行ってサッと遊んで帰るスタイルではなく、会員となって遊ぶというスタイルです。
こちらのページにレポートがあるので、参照まで。
館長が趣味で(儲けを度外視して)やっているお店だと思います。(スゴく利益がでていたらごめんなさい)

愛知県西尾市の愛すべきレトロゲームセンター「天野ゲーム博物館」とは?

もう一つ。

日本ゲーム博物館

こちらは愛知県犬山市にある施設です。
アーケードゲームのみならず、ピンボールやジュークボックスなども設置しており、たっぷり遊べる施設になっています。
時間制なので、何度でもプレイできるのが良いですね。
比較的新しいゲームから、レトロゲームまで網羅している内容です。
Youtubeを活用したキャンペーンなどもあり、新しさとレトロが交じり合って、面白いと思います。

レポートページもありました。

他にも、当然全国各地にレトロゲームが遊べるお店は沢山あるようです。

レトロゲームセンター(レゲーセン)一覧まとめ

レトロゲームの抱える問題

ツイッターで中の方も仰ってますが、大きな問題として、保管とメンテナンスの両方に分かれると思います。
特にアーケードゲームと言うのは、筐体も大きいので保管するにも場所をとります。
基板とかならまだしも、筐体を重ねたりして保管するわけにもいかないので・・・

もう一つはやはり、古くなってくることで、メンテナンスが難しくなるという問題ですね。
例えば、現状ブラウン管のモニターと言うのは、新規での生産は止まっている状態です。
そうした場合は、代替品の準備も難しいですし、修理業者さんに頼むしか無かったりします。

121766

この事だけでも、最近のゲーム機を修理するよりもコストも時間も掛かってしまう。
また、ロムのデータが飛んだとか、ロムが割れたとかだと取り返しのつかない事も多いので、扱いも慎重に行わないといけない。
というように、古く成ったゲーム機を、維持・保管するというのは、古くなればなるほど大変だよな・・・と思うわけです。
アーケードゲームの場合は、それに加えて、大きさもプラスなので、中の人が疲れるというのは、わかるなぁ・・・
オモチャや、普通のコレクションは、大きさが問題になることは少ないですから。

何ができるのか考えてみた

実際に自分が深く活動に関わっているわけではないので、あまり断定的なことは言えませんが、有志の活動に対して、ゲーセン業界としてなにができるのか?を考えてみました。

その1:AOUなどの業界団体からの支援を受ける

例えば、今回行うJAEPOショーですが、基本的には、企業は出展料を払い、ユーザーはチケット代を払い会場を使用します。
主催者はそうした収入から、会場使用料などの実行費用を差し引いた金額が利益になるわけです。
この場合に、多少なりとも利益がでたら、そうしたアーケードゲーム保管に対する支援の資金を提供するとかはできるような気がします。
直接資金を提供するのが難しいのであれば、ショーの際にコマを無料で割り当てて、実際にレトロゲームを設置してもらい寄付を募るとか。
なんにせよ、業界団体がこういった「アーケードゲームの保管・保存」に対して、何かしらの協力はした方が良いと思うのですが・・・

その2:クラウドファンディングで支援をつのる

これは、まとめにもありましたが、アーケードゲームの保管事業として、クラウドファンディングで国内外に広く協力を求めるというのは、大いにやってみる価値のあることだと思います。
特に、国外からも支援をうけられる可能性があるというのが、今日のネット社会の良い所だと思います。

以前、アメリカの鉄拳ユーザーの話を聞いたことがありますが、アメリカの鉄拳ユーザーでスゴイ人は、全ての鉄拳を筐体ごと自分で保管しているという話を聞いたことがあります。
2年前位に、日本にいる時に話を聞いたのですが、「鉄拳3」の筐体と基板を探していると言っていました・・・スケールが違う!

そういった、レトロゲームユーザーは国外にもいるし、特に格闘ゲームのファンであれば、そういったゲーム機のオリジナルを保管する事自体に、意義を感じると思いますので、国外からも上手くすれば支援を受けられるんじゃないかと思います。

どちらにしろ、金銭的なことになってしまうので、「お金じゃなくて、労力が欲しいんだよ!」って言われたら、難しいんですが、なにかしら業界として、こういった活動に関わっていったほうが良い気がします。

なんとなくですが、ハウステンボスのゲームミュージアムのように、商業ベースに乗った保管・保存よりも、有志の活動の方が「ゲーム愛」を感じるのは私だけでしょうか・・・