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2015.02.18

プロゲーマーの専門学校が開校する!こういうことを教えたらいいと思う

こんにちは。

本日は、Twitter界隈で賑わったこの話題から。

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前代未聞,「プロゲーマーになるための専門学校」が開校

皆ツッコミどころ満載というか、気になるようで、沢山の話題が盛り上がってます。
講師は誰がやるんだ?とか、何を教えるんだ?とか、本当にプロゲーマーとして食ってイケる人は数人しかいないのに何言ってんだ?などなど。
皆さんのツッコミ具合は、こちらを参照にしましょう。

日本初の「プロゲーマー専門学校」が2016年4月に開講! ネット上に困惑と反発の声

何にせよ、ゲーマーという存在自体が、一般的に認知されるところまできている事は事実なので、実に喜ばしいことです。

何を教えるのか?

実際にどんな事をするのか?という事で、専攻があるので、見てみましょう

・e-Sports総合プロゲーマー専攻:世界で通用するプロゲーマーおよびプロゲームチームのマネージャーを目指す。FPSやRTS,格闘ゲームなど,さまざまなタイトルで,プロ意識や戦略,戦術を学ぶ
・e-Sportsビジネス&宣伝プロモーション専攻:e-Sportsおよびゲーム業界での就職や起業を目指し,ビジネスやマーケティングの関連ノウハウを学ぶ
・e-Sportsゲーム実況・MC&声優専攻:e-Sports大会で活躍する実況者やMCを目指し,世の中にe-Sportsの魅力を言葉で伝えるための知識や技術を学ぶ
・e-Sportsイベント&テクニカルスタッフ専攻:e-Sportsの大会やイベントを運営するプロデューサーやディレクターを目指し,イベントの企画運営に関する基礎知識を学ぶ

うーん、どの項目も誰が教えるんだ?という謎に包まれてますね・・・
どれも、実戦あるのみのような気がしますが、特に最後の項目なんて、ミカドさんや、ゲームニュートンさんや、a-choさんで、「やりたい!」といえばいくらでも学べそうな気がしますけど。

食っていけるプロと食っていけないプロ

なんとなくですが、プロというと「職業」「食っていける」など、その対象を生業として生きて行く人をイメージすると思います。
ゲーマーに関しても、「プロゲーマー」というと、「ゲームをプレイして賞金やスポンサー料で食っていく人」「ゲームの実況や解説をして食っていく人」というイメージです。
ただ、プロになっても食っていけない!という事例は、ゲーマーに限らず沢山ありますよね。

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例えば、ゴルフです。
プロゴルファーというライセンスを保有している人は、日本中にいます。
しかし、実際に試合にでて賞金を獲得し、スポンサーがついてそれだけで生きていける・・・という人は上位何%なんだろう?というくらい狭き門です。
地元のゴルフ場には、普段は講師でアルバイトをして、大会には出るけれども、年間獲得賞金ゼロというプロも沢山います。
もっと厳しいのが、ボクシングです。
プロのライセンスを所有しているボクサーは沢山いると思いますが、実際に試合に出てタイトルを取って、それだけで生きていけるという日本人プロボクサーは、数人でしょう。
それ以外のプロボクサーは、普段はバイトしたり、普通に賃金を得る仕事をして、その合間に練習して試合に出てを繰り返しています。

そういった事例と照らし合わせると、プロゲーマーになる!っていうだけならそんなに難しくないと思いますし、ボクサーのように、傍らで仕事をしながら、腕を磨くという人が殆どになる気がします。
ウメハラさんや、ときどさんの様に、スポンサーが居て、国際大会に招待されて、本書いて、なんていうのは、ボクサーと同じで、ほんの一握りの話なのは、変わらないと思います。
ときどさんの本は、こちらで紹介しています。

問題はトッププロ以外の受け皿

この度開校される、プロゲーマー専門学校は、4つの専攻があるので、その内容はバラバラかもしれませんが、重要な事は、トッププロ以外の受け皿をどうするか?という事だと考えています。
この専門学校の講師という職業自体が、その受け皿になるといえば間違いないのですが、それだけだと圧倒的に少数なので、ゴルファーでいう「地元のゴルフ場のレッスンプロ」のような受け皿を作る事で、トッププロ以外の受け皿ができると思います。
トッププロになるための受け皿をある程度作って行かないと

そのために、教える必要があるのは、

マネタイズ

じゃないでしょうか?
マネタイズというとカッコ良く聞こえますが、自分のスキルや技術でお金を稼ぐか?ということを教えたほうがいい。
トッププロになるまでの受け皿を、自分で作る方法を教えるということ。
結構、色々あると思うんですけどね。

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例えば、

・ゲーセンで自分が主催する大会を開かせてもらって、お客が呼べて、付加価値の高い大会ができることをアピールする
・まったく異なる業種にアピールして販路をつくる(ムラタ式さんがやっていると思います)
・ゲーセンや、ネットワーク対戦で実際に教えてあげる場を作ってみる(ゴルフでいうレッスンプロ)

などなど。
どれも、実際には最初は全くお金を稼げないかもしれませんが、効果が出てくれば、ある程度の需要はあると思うんですけどね。
どちらかと言うと、継続して行う事で、良い影響が出てくる内容だと思いますので、諦めずに継続することが大事だと思います。
ときどさんの本にも、スポンサー契約したものの、最初にやった事はTシャツを売りまくる事って書いてあった気がする。
で、上記の3つの例で実際にお金を稼げるのかどうか?は、その人次第じゃないかと思うわけです。
少なくともゲーセン側で、「司会・進行・企画全てやるので、歩合でいくらかくれませんか?」と言われて、即断るゲーセンはいないと思うんですよね。
お客さんが増えて、普段の大会より盛り上がって売上が上がれば、拒否する理由はないのです。
そういったマネタイズを、より広く考えて実行していけば、プロの受け皿にもなるし、ゲームがより盛り上がるし、面白いと思うんです。

だから、そのためのコミュニケーション能力とか、経営視点とかを学ぶ事も重要だと思います。
そんな能力がある奴は、プロゲーマーにならないんじゃないの?って、そんな事言われると・・・