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2017.02.16

【JAEPO2017】「闘会議 × JAEPO」を振り返る その1(ゲーセン視点)

先日も、サラッと書きましたが、ようやくつもりに積もった仕事も徐々に減っていき、改めて、「闘会議 × JAEPO」について考えてみたいと思います。
なにそれ?って方は、こちらのページを御覧ください。

ちなみに、前回サラッと書いたのはこちら。

「JAEPO × 闘会議」2日間終了レポート(個人的メモ)

会期中にサラッと書いたので、まぁメモ程度なんですけどね・・・

商談会の役割の減少

商談

そもそも、「JAEPO」ってのは、大規模な「商談会の役割」が半分位の意味を〆ていました。
言わずもがな、アーケード・ゲームというのは、営業マンが実物を持って運ぶことができない性質の商品ですので、実物を見て購入の判断が出来ることに大いに意味があります。
大昔だと、実物をその場で買ってトラックに積み込んで帰るなんて人もいたとも聞きます。
ゲーム筐体でなくても、三和やセイミツなどのパーツメーカーだったら、こういうことも現在でも可能です。

今回、「闘会議 × JAEPO」となった事でより感じたのが「商談会機能の低下」です。
こちらのブログでも触れられていますが、

「新作が少ない」というのは、昨今比較的話題にでるんですが、今年も同じでした。
新作が少ない=商談につながるゲーム機が少ないという事で、商談会機能が低下していると言えるわけです。
そして、

「重要な情報(価格及びビジネスモデル)は大手メーカーはほとんど出さない」

というのもあります。
そうした重要な情報は、「後日プライベートショーで・・・」なんて言われると、某ヴァーミリオンなんて、来月の上旬に再度商談会って・・・
地方民からすると

先月行ったのに、もう一回東京とか大阪に来いってことか?

って話になります。
本来なら、こうした大規模な展示会ってのは、地方の中小オペレータが一同に新作を見学出来る機会として優れていたのに、逆やんけ!

中小メーカーにとっては逆効果

これは先程の商談会機能の低下からつながる話ですが、こうした流れがあると、中小メーカーにとっては、「出展の意味がなくなる」事も意味します。
中小メーカーや卸さんは、こうした展示会に出展することで、実機をみてもらい、まだ見ぬお客さんをつかむための努力します。
それなのに、上記の様に「商談会機能が低下」してしまうと、出展のメリットが薄れるということは大いに有り得ます。

それに加えて、会期がビジネスデー含めて3日間に延長される事で、

出展コストも上がる

事になります。
実際に、3日目はメリット無いから出展しないという決断をした出展社もいらっしゃるし、「ほんとはやりたくねーけどなー」という出展社もいたと思います。
それに加えて、上記の「話題の新作はどうせ後日商談会やるから行かなくていいか」というゲーセン経営者が増えると、中小メーカーにとっての、「まだ見ぬお客をつかむ」という意義も更に薄れてしまうんですよねぇ・・・
このあたりは、「お前は実行委員でもあるんだから、なんとかせえ!」って言われれば、平謝りするしかないんですけどね・・・

ユーザーの生の反応がよりダイレクトに見られる

行列

デメリットばかり書きましたが、実際には良いことも当然あるんですが、絶対なのは

ユーザー(ゲーセンに普段来る来ない関係なく)の反応が生でみられる

事です。
コレは意外と大きいなーと感じました。
というのも、新製品というのは、ユーザーからみて「面白いかどうかまだわからない」作品です。
こうした作品に多くの人が並んでいても「新製品だから当然」という思いもあるし、「タダだからでしょ?」とか、それがユーザーの反応なのか?という疑問はあるわけです。

そうした新作の発表とは別に、大手メーカーは「旧作の今後の施策や方針」をユーザー向けに大々的に発表するというのが、今回の「闘会議 × JAEPO」でよく見られました。
こうした、「バージョンアップ情報」とか「今後の方針発表」というイベントに、

「どれだけ人が集まっているか?」

と言うのは、そのタイトルの今後を考える上では、ダイレクトにユーザーの反応が伝わる部分です。
こういうの強いタイトルはやっぱり強いんだよねー。
人が集まっているのを見れば、そのタイトルが「市場でまだまだ戦えるかどうか?」というのも、見えてきます。

某社の偉い人に「コレだけ人が集まるんだから、今後売上期待できるでしょ?(=ちょっとぐらい悪くても文句いうな)」とか言われた気がするけど、多分疲れていたから気のせいだな!

何を求めてJAEPOに行くのか?はハッキリした方がいい

そんなこんなで、今後、「闘会議 × JAEPO」というのが続いていくとしたら、ゲーセン側も

旧来の役割を期待するのとは、異なる目的を持った方がいい

というのも言えると思います。
そもそも、結構な割合の人が、「新製品を見るより、人に会いに行く」とか別の役割も有ったので、そういう方にはあまり関係ありませんが、ちょっと視点を変えて参加すると、もうちょっと意義があるのかなー、なんて思いました。
「土日は関係ない」と言って切り捨ててしまうのも、せっかくだから勿体なくないか?って感じです。

百聞は一見にしかずって言うもんね!