ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2016.12.07

メーカーによるネットワーク切断についてゲーセン経営者が語っておこう

先日稼働開始した、スクフェスアーケードですが、なかなか好調な滑り出しのようで、関係者(自分を含め)ホッとしております。
前評判とか、ロケテストとかいろいろありますが、実際に自分の店舗に並んで、動かして見ないことには、お客さんの反応って最後までわからないですから。
極端にいえば、日本中で好調でも自分の店舗で不調だったらなんの意味もないわけで・・・
まだ、近隣店舗で稼働しているお見せは見たこと無いので、そのうち見に行こう。

無料で、「ちょっと興味あるけど、ゲーセンに行くまでは・・・」って方は、こんなプロモーションもあるので、ぜひ。

ラブライブ!スクフェスアーケードとポタフェスは新しいプロモーション

ネットワークが切断されるのは余程の事態

ごく一部のゲーセンフリークの間で、実は話題になっているのが、

「メーカーによるネットワーク切断問題」

です。
少し前の話ですが、こんなこともありました。

COJネットワーク通信障害問題をぶった切ってみた

今回の話は、こうした話とは全然異なる話題です。
予めお断りしておきますが、該当店舗や該当社などは、同業者ですので、このブログで名指しは致しません。
興味がある方は、ググるかなんかしてください。
メーカーは、大きい会社だから名指しだよ!

簡単に経緯を説明すると、

とある会社が不法行為を行う
→経営者が書類送検される
→店舗のネットワークが切断される
→店舗のゲーム機の大半の稼働が停止(いまここ)

って感じです。
この流れだけを追ってみると、

「メーカーが突然(書類送検から数日)ネットワークを切断するのはおかしい」
「事前に交渉や話し合いをするべきではないのか?」
「人気ゲーム機がほとんど稼働を停止し、経営に打撃を与えるのは明確なので、裁判できるんじゃね?」

などの意見が散見されます。

その反面、

「書類送検されるくらいだから仕方なくね?」

という意見もあり、色々と論争が沸き起こっています。

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一般的に見たらそうだよなー、などと思うわけですが、ハッキリいってメーカーを擁護するわけじゃありませんが、メーカーも全能の神であっても、鬼ではないので、事前の話し合い等も行っていると思われます。
その証拠に、自分もいろいろと、メーカーに対して横紙破りしてきましたが、だいたい1度目は「口頭注意(営業マンから)」というパターンが多いです。
そこで、素早く「ごめんね!(てへぺろ)」といえば、一度目はお目こぼしがある場合が多いです。
なので、今回の件でも、事前の通告や口頭注意など、そういった事前の交渉をすっ飛ばして、「ネットワーク切断」という結論に至るとは考えにくいんですけどねぇ・・・

本当に恐ろしいのはここからだと思う

こうした経緯の話は、事実は当事者のみが知る所なので、コレ以上推測しても意味ないので、ここからの話をしてみます。
今回の件、最も恐ろしいのが、

「切断された法人にとって、現状を改善する手段がない」

と予想される部分です。
上記でも、1回目はお目こぼしがあるという話をしましたが、それは逆をいえば、「こうやって改善したから勘弁してください」と主張する機会を貰ったとも考えられます。
仮にですが、そうした事前の注意や交渉等を全て行った結果、今回のネットワーク切断に至ったとすれば、現状を回復する見込みって、切断されたゲーセン側には一切ないことになります。
支払の遅延とか、そうした問題であれば、「お金を振り込んで貰えれば」とか、切断を解除する方法もありますが、おそらくですが、この状態を改善する方法は、ないんじゃないかと・・・
そうなれば、2度とネットワークが復活しないという、世にも恐ろしい事態です(ガクブル)

自分だったら、誓約書と謝罪文を持ってセガの本社に謝罪にいくくらいしか方法が思いつかない・・・

今後予想される更に恐ろしい事態として、更に2つあります。

メーカーの対応が横並びとなる

一つ目は、最大手のセガのネットワークが切断された事で、各社が横並びの対応を行うことです。
現在ゲーセンのゲームが接続しているネットワークは3種類あります。
セガ、コナミ、タイトーがそれぞれネットワーク環境を提供していますが、今回その最大手のセガがネットワークを切断したことで、各メーカーが横並びの対応を行う可能性は十分あると思います。
となると、その他のメーカーのネットワークも切断され、更に稼働できるゲーム機が減るという、世にも恐ろしい事態となります・・・

中古機として転売不可能

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なにが恐ろしいって、正直コレかなりキツイです。
例えば、「ネットワーク接続できないなら意味ないから売却するか!」という判断をするとします。
この時に、一般的には、中古業者が購入して、別の法人に売却して、その法人でネットワーク認証の手続きを行うというカタチで中古機の稼働は行われます。

が、こうした事例で「メーカーとの間でトラブルが発生したゲーム機」というのは、メーカーによっては、

「トラブルが解決するまで、該当ゲーム機のネットワーク接続は一切おこなわない」

という場合があります。
こうした場合に、例えば、該当店舗から直接他の法人がゲーム機を入手したとしても、購入した法人には、「その筐体はネットワーク接続できません」と応対され、所有者が変更となっても、該当ゲーム機が稼働できないという、恐ろしい事態が発生することがあります。
そうした可能性を少しでも含んでいる場合、 中古業者が積極的にそのゲーム機を購入するか?といえば、売却した先で「接続できないからなんとかしろ!」とトラブルになる可能性が高く、誰も購入しない=中古で引き取る業者がない=値段がつかないと、という衝撃的な展開も有り得ます。
となると、ネットワーク系のゲーム機全ての価値が0円になってしまう可能性も・・・

真実は当事者のみ知る

と、いろいろと、勝手に妄想を膨らませてみましたが、真実は当事者のみ知る所です。
ただ、こうやって自分だったらどうだろう?と考えると、ガクブルだし、メーカーには逆らってはいけないんや・・・と改めて思います。
弊社はメーカーさんについていきますので、そこんとこメーカー関係者様よろしくおねがいします!(←おそらく全てのメーカー営業マンが嘘だと思う発言)