ゲーセンに限らず24時間営業は意外な部分で求められている
以前、このエントリーを書きました。
(追記あり)24時間営業できるゲーセンとそうでないゲーセンの違いをまとめてみた
いまでも、「24時間営業しているゲーセンとそうでないゲーセンの違い」が普通のお客さんにはわからないのか、検索から、かなりの数の方に見ていただいてます。
参考になっているのかどうかわかりませんが。
そんな中、本日はこんなニュースからの話題です。
ロイヤルホスト、24時間営業廃止へ 定休日も導入検討:朝日新聞デジタル
記事の中には、2つの理由が挙げられています。
人手不足で賃金が上がり、売上高がコストに見合わなくなってきているためだ。また人が集まらない中で無理に営業すれば、従業員に長時間労働を強いることにもなる。
深夜に営業する事で儲かるのか?という問題と、深夜労働を強いるような労働環境は望ましくないという2つの面を挙げています。
人手が必要な業態の限界
ロイヤルホストという、比較的、高価格帯のファミレスにおいては、こうした「人手(コスト)と売上が見合わない」というパターンは多く見られると思います。
人的サービスの比重が大きい業態ほど、今後、こうした流れは続いていきそうです。
その逆に、我々ゲーセンのように、
ゲーム機の稼働時間は伸びてもほとんどコストは変わらない
という業態の場合は、深夜だろうが、日中だろうが、ゲーム機の稼働にかかるコストは同程度で、営業時間が伸びることで、メリットはあれどデメリットはないと思われます。
つまり、徹底的に「省力化」した業態であれば、24時間営業を行っても、全く問題は無いと思います。
ファミレスでも「サイゼリア」なんかは、徹底的に省力化を行って、業績を伸ばしています。
サイゼリヤ(上)不況外食業界で“ひとり勝ち”超低価格を実現するコスト構造|週刊ダイヤモンド 企業特集|ダイヤモンド・オンライン
したがって、同じゲーセンでも24時間営業したほうが当然有利だし、売上も高く、利益も多いはずです。
常に開いている店舗の意味
他人の庭は青く見える話は置いておいて、仮にですが、世の中全般、24時間営業に対するイメージというのは、徐々に良いものではなくなっている感もあります。
「24時間営業」は諸悪の根源なのか これをやめれば「昼間の賃金上がる」「従業員もラクできる」? | 企業ニュース | キャリコネ
こんな風に24時間営業をする事自体に反対する方の考えには、一理あると思います。
しかし、世の中から、24時間営業の店舗が消えてしまえば、意外と困る事があるんです。
それは、誰でも使う「トイレ」です。
実は、深夜に開いているゲーセンで、幹線道路沿いの場合は、どんなゲームよりも稼働が高いのが「トイレ」だったりします。
コンビニやファミレスよりも、なんとなくゲーセンだと、「お金を使わず、店員に話しかけられることもなくトイレを利用できる」というのが、実は一般のお客さんの大きなメリットだったりします。
場合によっては、マイクロバスで立ち寄ってトイレだけ利用するとか・・・昔のドライブイン併設店の場合は、こうした利用も非常に多かったです。
三重県の年末好例の、24時間パチンコイベントも同じ理由です。
三重の年末年始パチンコパチスロオールナイト営業の理由2016 | 元医学生しばの真っ当なスロット勝ち方ブログ
伊勢詣に多くの人が訪れるので、その対策として、トイレと駐車場を開放するという理由ですが、本当にそういった理由なのか検証できないですが、一理ありますね。
24時間営業の全てがマイナスではない
先程も言いましたが、世の中が「24時間営業は良くない!」という方向に流れているような気が少しだけしています。
そうではなくて、人手が必要なサービスを行っていて、労働時間が無駄に増えたり、コストに見合わない売上しか上がらない場合は、その限りではないと思いますが、社会的に、「24時間営業のメリット」というのも、あまり語られない部分であるんだよ、という話が今回のメインになります。
というわけで、ゲーセンに24時間営業を全面解禁して欲しいです!(個人的願望)