トッププロとはかくあるべし。プロチームを構築した方のインタビュー記事より
世の中には、実に様々な「プロ」と言われる方がいらっしゃいます。
我々ゲーセンで働く人間も、言ってみればゲーセンのプロかもしれませんが、あまりこういうのはプロとは言いません。
代表的なのが、「スポーツ選手」ですね。
プロ野球選手でいえば、「イチロー」だったり、サッカー選手であれば「カズ」であったり。
イチローといえば、やっぱりこれだな。
こんなんむしろリスペクトやろ!むしろシマムラとかでシリーズにして売って欲しい! RT @Busceo: イチロー「常に人に笑われてきた歴史、悔しい歴史が僕の中にあって」 pic.twitter.com/zT21iBvLX4
— PORT24(ポート24) (@port24ho) 2016年6月18日
いやぁ、プロとして尊敬しますわ(そこじゃない感)
冗談はさておき、こうした素晴らしい成績を残すようなプロというのは、全てにおいて規律高く生活し、まさに競技のために生活をしているような方達ばかりです。
プロゲーミングチームの創設者の言葉
日本にもプロゲーミングチームがあるのをご存知でしょうか?
アーケードゲームではなく、ほとんどがPCゲームで海外で高額の賞金が得られるゲームを対象にしているので、ゲーセン業界の方は、あまりご存知ないと思います。
このチームの創設者の方のインタビューが掲載されており、非常に感銘を受けたのでご紹介します。
【e-Sportsの裏側】「Eスポーツは意識してない」日本屈指のプロチームを構築した男が語る未来とは | GameBusiness.jp
DeToNator …
考え方は素晴らしいと思うし、なによりもゲーム業界に対して真摯に向き合ってますよね。
例えば、
そもそも僕は「e-Sports」という言葉を意識したことないんですよ。あくまでも「e-Sports」というのは、周りの方々が僕達の活動をそう捉えてるだけなのかなぁ、と。僕たちは「e-Sportsを盛り上げるぞ!おー!」という旗印を掲げての活動は1ミリもしていないですね。たまたま見ている人たちが「あ、e-Sportsをやっている人達なんだ」と言ってくださることには、何も違和感はありませんし、そういった形でも認識されているのは良いことです。〜中略〜周りからの見え方は正直気にしていなくて、僕達「DeToNator」が掲げているのは、選手達が自分達で選んだタイトルで「世界一になる」の1点のみです。そういった意味で言葉としての「e-Sports」は意識していないですね。
この考え方は、私自身も「そらそうだよな」全面的に理解できる部分です。
自分達の関わる分野が、たまたま「e-sports」と呼ばれる様になっただけというのは、ゲーセン業界を長くみている人間でも同じように思います。
以前も書きましたが、e-sportsって言葉を持ち出す人間の方がよっぽど怪しいんだよな〜。
プロとしての教育がないとスポンサーはつかない
この江尻氏はこうも言います。
「トッププレイヤー≒注目される、憧れ、目標」の対象になるわけですからそういった立ち振舞ができないプレイヤーはダメですね。それはどのスポーツでも一緒だと思うんです。プロスポーツ選手の方々って、種目自体のパフォーマンスが高いの当たり前で、そこに「人間性」であったり「立ち振舞」みたいなところがきちんとしているからこそ、いろいろな人から憧れの的になっています。「俺達、ゲームめちゃくちゃうまいんだぜ」というだけで、好き勝手やっているのはそれはもうプロじゃないですね。
母数を広げるためには、トッププレイヤー自身が「コミュニティをどうやれば広げていけるか?」という意識を持ち続けることだと思っています。広げていく方法は「自分のスキルをコミュニティに還元する」「イベントや配信を通して、積極的に交流をして自分たちの人間性を知ってもらう」など方法はいろいろあると思います。その意識がないやつはダメですね。「スポンサーがまた増えたんだぜ!なんか俺たちすごいでしょ」みたいなのは論外。スポンサーがいくらつこうが、それはコミュニティには何もメリット・還元は無いと考えています。あくまでチームや選手のメリットだけですので。選手がちゃんとした教育を受けて「自分たちが何をすべきなのか?」という意識をきちんと持つことが今後の日本でのプロゲーマーの発展には必要なことだと感じています。
少し長いですが引用してみました。
まぁ当然の話なんですが、私はゲーセン業界にいながら経営側の立場でもあるので非常に理解できますが、
スポンサードされるには、こうした態度は必要
だと、経営側から見ても思います。
企業がスポンサーになるというのは、当然ですが、知名度向上とか、イメージアップとか色々あるわけですが、絶対的に必要なのは、
企業にとってプラスの側面を持つ
ことだと思います。
その意味で、上記の引用部であるような、「イメージに関わるマイナス面は全て潰す」という事をこうして表明されると、企業として安心感を持ってスポンサードできます。
もう一つは、まだまだ、ゲーミングチームという存在自体が一般に認知されてない段階では、
コミュニティを広げる=母数を広げる
というのは、企業にとってもメリットを持ちます。
こうした教育の行き届いたチームであれば、企業側として、安心してスポンサードできるとおもいます。
しかし、これだけの教育を行うってのは、一筋縄ではいかないし、数多のプレイヤーがいるなかでも、厳選しているんだろうなと思います。
メンバーが集まらないとかの苦難もあったと思うんですが、真摯にゲームに向き合っているので、感心しております。
正直に言って、アーケードゲームでも同じくらいの教育のできるチームができれば、お金だしてもいいかな〜って思います。
このチームに期待しますか・・・