風営法が変わったらまず遵守ってのは重要な話だと思う
先週の23日より、ゲーセンに関わる風営法が改正になり施行され、早速各社動き出しております。
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実際にお店をみていると、一般的に完全に周知されているとは、まだまだ言えない状況ですね。
店舗で子連れの常連さんであれば、内容について熟知しており、この週末から18時以降も退店せずに遊ぶ光景も見られましたが、「18時になったらご飯食べに帰る」流れがあるので、目に見えてお客さんが増えたかと言われるとマダマダです。
徐々に浸透していけば、18時以降も「ちょっとゲーセンでも」という行動も増えそうですが・・・
業界内の評価は実は様々
今回の法改正は、ゲーセン業界やダンス業界にとっては「規制緩和」として捉えられています。
特に、ダンス関連の場合、ダンス教室が風営法の対象からハズれるなどの影響はかなり大きいと思いますし、クラブでも12時以降に営業が可能になるなどその営業に与えるインパクトは大きいです。
そんな中、「なるほどねぇ」と思ったのがコチラ。
次なる規制緩和を語る前に、まずは新法の元での遵法営業を呼びかけましょう。それが、本法を推進してきた人達の最初の責任だ。
— 木曽崇:「日本版カジノのすべて」発売中 (@takashikiso) 2016年6月23日
ホンこれってやつですね。
今回のゲーセンにおける風営法の改正でも、正直に申し上げて、ゲーセン業界内でも実に様々な意見があります。
イギリスの国民投票じゃないですが、こうした場合に全員が両手を上げて「賛成」となるかといえば、そうではないんですね。
その反応は実に様々で、中には、「自分のお店にメリットがないなら別に改正しなくても良い」という方もいるわけです・・・
気持ちはわかりますがね・・・
ゲーセン業界の規制緩和で難しい所は、以前もコチラで書いたんですが、
24時間営業できるゲーセンとそうでないゲーセンの違いをまとめてみた
風俗営業の対象ではない店舗が含まれている点です。
闇というか違法と承知してやっている場合ではなく、ゲーセンでも、風営法の適用対象外となる場合があり、その場合は、規制緩和もクソもないので関係無いわけです。
全てのゲーセンが、最初から風営法の対象であればこうした規制緩和というのは、非常に歓迎されるんですが、そうならないのは、非対象の店舗が存在していて、「最初から風営対象じゃないなら関係ない」という店舗が存在することで、こうした規制緩和に対して、消極的な考えを持ってしまう部分はあります。
法改正は「スタート」であって「ゴール」ではない
見出しの通りなんですが、法改正というのは「スタート」であって「ゴール」ではないんですよね。
これは、よくAOUのお偉方も仰っておりますが、
一つ規制緩和を勝ち取ったら、また次の規制緩和を目指すべき
というのは、(AOUの存在意義としても)必要な行動だと言うわけです。
サイクルとしては
健全化 → 規制緩和 → 遵守 → 健全化 → 規制緩和
こういった流れができると、(かなり時間はかかりますが)最終的に、24時間営業だとか、景品の上限額の撤廃だとか、様々な規制を徐々にゆるくしていく流れができてくると思います。
そこで、先ほど引用したツイートで仰るとおり、ゲーセンもまずは現行の法律下での風営法遵守が求められるよねって思うわけです。
ダンス・クラブ関連の方も、ゲーセン関連の方も、「緩和だぜ、ヒャッハー!」とならずに、法律を守って営業しないと、しっぺ返しが来そうなんで、改めて粛々と営業するように気をつけましょう。