三国志大戦の新戦略。カードトレードの新たな取組は成功するのか?
前回は、「マジシャンズデッド」の商談会について書きました。
マジシャンズデッドの商談会に行ってきた!ゲームを売るにはゲームだけではいけないなと改めて痛感
書いたとおり、2日目は「三国志大戦」の商談会が開催されたので、そちらの感想を書きましょう。
ゲームについては説明しません
正直に申し上げて、今作はよくも悪くも前作と同じなわけです。
ゲーム性が大きく変更となる部分はほとんど無い!というのが特徴ですので。
そんなゲームについては、各種メディアの記事を参照してください。
セガ・インタラクティブの「SEGA PRIVATE SHOW 2016 SUMMER」に,装いも新たになったシリーズ最新作「三国志大戦」が出展。そのプレイレポートをお届け – 4Gamer.net
新生『三国志大戦』が登場! SEGA PRIVATE SHOW 2016 SUMMERリポート – ファミ通.com
「三国志大戦」最新作の関係者向けお披露目会を開催! – GAME Watch
以前行った、プレロケテストとほぼ同じ仕様だとも思うので、コチラも参考にしてください。
カードトレードについて
上記各種メディアの記事で、あまり触れられていない部分で説明があった内容として、「カードトレード」に関しての説明は別途プロデューサーからプレゼンでの発表がありました。
4gamerさんの記事の中でサラッと触れられていますが、
カードはプレイヤー各自のICカード「Aime」と紐付けられており,ほかのプレイヤーとトレードするときは,ターミナルを使ってカードデータの変更が必要になっている
です。
つまり、Aimeに紐付いていないカードを使用はできないので、注意が必要と言う事になります。
友人とのトレードなどで、交換したい場合に、ターミナルを使用して、データもトレードする必要があります。
この部分は、COJのデジタルカードと同じ仕様となっています。
私自身も、今回の商談会でプレイして、カードを3枚持って帰りました。
このカードは、商談会でセガが用意したAimeに紐付いているので、現時点で手元にあっても、使用することはできない事になります。
つまり、このカードは記念の品って事ですな・・・
あとは、トレード自体に関しても、基本1枚と1枚のトレードになるようで、レアリティが同じ同士でのトレードのみになるようです。
例えば、レアカードだったらレアカード1枚同士のトレードのみ可能、SRだったらSR1枚同士のトレードのみ可能といった具合です。
レア複数枚とSR1枚をトレードするような事は、出来ないとの話でした。
あとは、ターミナルによる遠隔トレードだとかの機能も実装予定とか言っていた気がするけど、うろ覚えなので、間違っているかも?
中古市場の存在は善か?悪か?
当然ですが、上記のように簡単なトレードを制限したり、店舗に来店することでしかトレード出来ない仕様というのは、
ユーザーの評価が分かれる部分
だと思います。
賛成する意見としては、転売ヤーが減って純粋にゲームを楽しむユーザーにメリットがあるとか、カードの盗難などのトラブルが減るなどの意見があります。
反対する意見としては、簡単に交換できないと欲しいカードが集まらないからツマラナイとか、転売ヤーといえどプレイヤーはプレイヤーなのでユーザー数が減少する、などの意見があると思います。
それに対して、事業者側の意見としては、
・カードの中古市場が存在することで、本来のカードの価値を毀損する若しくは高騰するような事が起こり、中古業者に利益が流れているので望ましくない
・中古市場が存在することで、ゲームやカード自体の人気に拍車がかかるので、これはこれでアリ
といった意見があると思います。
ユーザーで意見が分かれる様に、事業者(ゲーセンやメーカー)でも意見が分かれるところです。
重要なのは新しい仕組みに取り組む事
このAimeにカード紐付けシステムは、以上の様に
賛否両論
なのが現状です。
ただ、こうした
カードの中古市場での流通を制限する
という取組自体に価値があると思うんですよ。
要は、こうした新しい取組を行うにあたって、賛否両論あるのは当たり前。
非難をされながらも、新しい事例に取り組んで結果を見て次善の策を考えるというのが、今回の取組の肝心な部分です。
特に今回は、全くの新作ではなく、「三国志大戦」というビッグタイトルの流れを組むゲームですので、ユーザーが予め一定数存在するという有利な条件があるので、こうした新しい仕組みにチャレンジするにはうってつけだという判断だと思います。
まぁ、それにしても、思い切った判断だし、セガの社内でも相当揉めたでしょうね〜。
ちなみに、個人的には、こうした新しい仕組みを取り入れる事自体は大賛成です。
ぶっちゃけ、Aimeとカードをセットで売ってしまえば防ぎようがないもんね!(←身も蓋もない)