海外から見ると日本のゲーセンはオワコンらしいよ(タイトルに釣られた)
我々ゲーセン業界で意外と使用しない言葉に「アーケードゲーム」という名称があります。
業界で扱う商品全てが基本、「アーケードゲーム」なので、当然といえば当然ですが、ゲーセン業界で「アーケードゲームがさぁ〜」なんていう人は少ないです。
自分達の業界全体を表す言葉なので、普段の会話に出てこないのも当然です。
そもそも、アーケードと一口にいっても、そこにはプライズ、メダル、ビデオ、ドライブ、音ゲー、プリクラ、キッズカードなど、実に雑多なジャンルが並んでいるわけです。
このジャンル全てを網羅するようなゲーセンというのは、実はそんなに多くなく、大手のお店でも実はどこかのジャンルが片手落ちだったりすることはあります。
ラウンドワンさんであれば、キッズカードはあまり多くないですし、イオンファンタジーならビデオやドライブといったジャンルは少ないので、経営方針による部分も多いです。
今回はそんなアーケードゲームという、単語のお話。
アーケードシーンの衰退の話
まずは、コチラの記事をご覧ください。
2016.6.1 | 日本のアーケードシーンはゲームオーバーを迎えたのか? | Games
タイトルからして、なにやらあやしいですが、まぁまぁ言ってることは間違って無いですね。
レッドブルのWEBページに掲載されている時点で、スト5押しの記事であることを差っ引いても、タイトルは明らかに「釣り過ぎ」感が満載ですけど・・・
Twitterでも書きましたが、
アーケード=スト5って文脈で括ればこうなるけど、括るなよ!って話 2016.6.1 | 日本のアーケードシーンはゲームオーバーを迎えたのか? | Games https://t.co/9Zj4jZ7z9h
— PORT24(ポート24) (@port24ho) 2016年6月8日
まぁこの記事をみて言えることは、
ストリートファイター5にとって、(日本国内のごく一部である)アーケードは些少な市場である
ということですね。
そもそも、
2016年に久々の新作となる『ストリートファイターV』がリリースされたが、この新作が家庭用ゲーム機版のリリース前にアーケードで稼働されることはなかった。むしろ、このシリーズのプロデューサーを務めるCapcomの小野義徳は、アーケードで一切稼働させない可能性があることも示唆している。
ということ自体、知らなかったので、そうなんですね。
アーケードという市場を通さない意味
基本的に、アーケードという市場をカプコン側で通さないという判断をしたということは、
アーケードという市場に価値(金銭)を落とさない
事を決めたという事です。
前回、三国志大戦での中古カードトレードの市場の話を書きましたが、それと同じく、ゲーセン業界にタイトルを提供するメリットが無いという判断をメーカーとしてしたと言う事に鳴ります。
本来なら、その時点で、ゲーセン側も「ふざけんな!」とかいう話があっても良いのですが、そこまで一般的に話は聞かないので、「ふーん」くらいで済んでいるところもまた、物悲しいですが・・・
基本的に、海外含め全世界に向けて、オンライン対戦を提供できれば、市場としては、日本のアーケードの市場規模はかなり小さいと思うし、そこから得られる経済的なメリットも大きくはないでしょう。
日本国内に限り「e-sports」的には逆風
とはいえ、引用した記事の筆者は、「そうはいっても、ウル4なんかは(ソコソコ)稼働しているし、中位のユーザーにとっては必要だよね〜」という事を書いてくれているわけです。
ガラパゴスといえばそうなのかもしれませんが、こうした日本独自の風土というか背景を、あえてすっ飛ばして、世界の市場に踊り出たとも言える施策ですが、これが成功するのかどうか?というのは、今後の盛り上がりに依る部分だと思います。
しかし、日本国内で「e-sports」として、競技を成り立たせたいのであれば、アーケードという日本独自の背景を無視して盛り上がるのか?というと、難しさは感じます。
引用した記事の筆者も書いていますが、
Capcomがアーケードの稼働を見送ったことで、ハードウェアを用意できないプレイヤーが締め出され、新規プレイヤーになる可能性があるより幅広い層への露出度も限定されている
この部分では、中位以下のプレイヤーを増やす事に置いては、マイナスなんじゃないかなーと思うわけです。
日本での「e-sports」の活動自体を盛り上げるという意味では、
ゲーセンにも設置して接点を増やす
事は、プラスにはなってもマイナスにはならないと思うのですが・・・
最初から、「日本国内の市場は捨てた」と判断すれば、無理ですけどね。
そういう意味で、引用した記事のタイトルも、
カプコンから見ると日本のアーケードシーンはゲームオーバーを迎えたのか?
に変えたほうがいいのでは?
だって、音ゲーの「Cytus」とかも、発売が延期にな(以下自主規制)
それにしても、
「CapcomとSonyの独占契約が終われば、アーケードでリリースされるだろうとかなり多くの人たちが言っています」
そうなの?
じゃぁ、新規に導入するとコスト高だから、これで配信して欲しいな。
[JAEPO2016]バイキングがアーケード向けの新プラットフォーム「BNAS(仮)」を発表。「マジシャンズデッド」を皮切りに新作の配信へ – 4Gamer.net
基板も、「TypeX4」だから、スペック問題もクリアできるでしょ!