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2016.05.29

話題の「神の手」ゲーム!ゲーセンから見た感想

先週末ですが、携帯アプリの世界で、なにやら話題になっているゲームが有るということで、ちょっと調べてみました。

神体験スマホクレーンゲーム「神の手」

なるほど。
特徴としては、

・3Dモデリングによる完全オンラインクレーンゲーム
・AKB関連の豪華景品及び、その他豪華景品
・2つの課金モデル

と言った部分が目立ちます・・・
うーん、香ばしい感じしかしないのは気のせいでしょうか・・・

感想1:これはゲームではない

えーと、まずゲーセンでクレーンゲームを扱っている人間からみると、この完全デジタルでのクレーンゲームというのは、

ゲームでは無い

という認識です。

ゲームではなくて、ただのデジタルクジ

ですね。
ゲーム画面だけで、クレーンを操作して景品を取れたら実際の商品が送付される仕組みなので、敢えて悪く言えば、

クレーンゲーム部分は演出であって、確率に基づくただのクジ

です。
以前も紹介しましたが、オンラインクレーンゲームというのが最近数多く展開されています。

今更だけどオンラインクレーンゲームについて語ってみる

こうした、オンラインクレーンゲームとの大きな違いは、上記リンク先のオンラインクレーンゲームの場合、

実際のUFOキャッチャーに改造を施して、カメラで映像を写しユーザーがコントロールしている

形で運営されています。
最近、他業種からの参入が多いせいで、UFOキャッチャーの中古価格自体も上昇しているくらいなので、参入が盛んといえば盛んなわけです。
ラグとか思うように操作できない等の不満はあるかもしれませんが、少なくとも確率に基づいて景品を提供するシステムではないわけです。

それに対し、今回の「神の手」はゲーム画面上だけで、景品取得が決まるので、クレーンゲームの演出付きクジにすぎないわけです。
ゲーセン側から言わせて貰えば、これをゲームと呼ぶのか?という話からのスタートなので、ゲームとは言えないんじゃないかなー、と個人的には思います。

ゲームだったら「ガチャ」なのか?ゲームじゃなければ「懸賞」なのか?

くじ抽選箱クジ

仮にゲームだとすれば、法律的にはこれは、「ガチャ」にあたるんでしょうかね?
「ガチャ」だとしたら、(機能しているかどうかは別として)JOGAのガイドラインを遵守して、確率表記とか、上限下限を決めたりするんでしょうか?

ゲームでないとすると、「一般懸賞」にあたると、有価証券(チケット)や饗応(ご招待)とかの提供って許可されてないはずとも思うし、ある程度の景品の上限って決められてますから、高額な景品を提供するのは難しいんじゃないか?と、いらんことを色々考えてしまいます。
誰か法律に詳しい方、優しく教えて下さい(笑)
まぁ上場企業がやっていることなんで、そのあたりの法律的な問題はクリアしていると思いますけどね・・・

感想2:AKBの景品って今更・・・

もう一つが、現在ゲーセンのUFOキャッチャーでAKBの景品を積極的に使いたいか?という質問をバイヤーに聞いたら、ほとんどのバイヤーが、消極的な姿勢だろうと思います。
正直に申し上げて、ゲーセンで言えば、旬は過ぎた商材です。
AKBグッズのプライズ化は、正規には、セガが一番のりでしたが、現在、

セガプライズ公式サイト [AKB48] 特集ページ

2014年でストップしている・・・ので、ゲーセンでの評価ってこんな物だと思います。
ゲーセンというニッチな世界の「プライズ」だけ切り取って評価すればこんな物ですが、世の中での評価はまた別の場合がありますので、一概には言えませんが、ゲーセン関係者としては、

今更AKBをクレーンゲームにつかうの?

とは思ってしまいます。
公式製品なだけあって、プレミアムな商品もいくつか含まれているということなので、一概にプライズと同じとはいえないんで、なんともいえませんが、

ちなみに、AKBでゲーセンに最も衝撃をもたらしたのは、正直に申し上げて、この商品です。

このタイプの商品は、各地のゲーセンでかなりの人気をさらったのを記憶しています。
異なるモチーフの類似商品が当時は沢山ありましたが、AKBの商品については人気の格が違ったのを覚えています。
このタイプの商品を、公式で、10個に1個プレミアムを付けたら、かなりの人気を博すかもしれませんけどね・・・