ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2016.03.09

ゲームを廃止するのにもリスクのある時代になったと思う今日このごろ

ガチャガチャ

いろいろとソシャゲについて、まだ話題が再燃しております。

やまもといちろう 公式ブログ – ガチャ規制議論とTCG(トレーディングカードゲーム)について – Powered by LINE

いろいろと記事がリンクしておりますので、興味のある方は全てご覧ください。

こうした、「射倖心を煽りすぎてよろしくないんでは?」問題については、ハッキリ言って

法律上我々ゲーセンは無縁

です。
その理由は、基本的には、我々ゲーセンは風俗営業法(風適法)の名のもとに許可を受けて営業しており、その中で射倖心に関するルールが明確に設けられており、そのルール下で営業しているからです。
(個別の事例で、風適法違反を犯しているケースもありますが、それはまた別)
こうした規制の元に営業しておりますので、言い換えればできる事は限られており、あまり表だって問題が表面化することも少ないです。
それに加えて、業界団体がガイドラインを策定しており、全ての業者がそのガイドラインに沿った運営を行っていることにも起因します。
リンク先のように、会員向けの広報誌等で周知されており、一般の方も閲覧可能です。
こうした部分では、先人の功績というのは非常に大きいなとも思うわけです。

全てのゲームに共通する問題

ところで最初に引用した記事では、結構サラッと触れられていますが、こうした問題があります。

余談ですが,昨今のソーシャルゲームはいとも簡単にサービスを終了させてしまいます。しかしながら,ユーザーの中にはゲームを遊ぶためにお金を払っている人(いわゆる“課金ユーザー”)も多く,この払ったお金は,サービスの終了と共に無価値になってしまいます。そうなると,ユーザーの与り知らないところで,ゲーム会社の懐事情だけでゲームが閉じられることになり,これこそが本来の消費者被害であり,消費者を守るためにも資金決済法上の供託金をしっかりと積み,一定期間のサービスが行われたあとに閉鎖される場合は,本来は割引率を決めて消費者に還付しなければならない性質のものです。

〜 中略 〜

 どちらにせよ,ゲーム内で使われるアイテムやキャラクター,衣装などを1つ1つユーザーに課金で提供する場合は,その権利がどこに帰属するかを法的に明確にした上で,その価値がみだりに下がったり,ユーザー固有の権利を阻害したりしてはいけない,ということになります。

 つまり,ガチャの確率で希少キャラが出たり,高いお金を払って強いキャラクターや武器を手にしたとき,ゲーム運営業者側の勝手な都合でインフレしたキャラや武器が出て,せっかくお金を出して買った,あるいは貸与されたデータが減価/劣化することは,消費者を保護する目的からすると,本来は絶対に許されないことだとも言えます

これってよくよく考えてみると、ソシャゲに限らずの問題であるといえます。
PCでも家庭用でも、ゲーセンでも同じことがいえる気がするんですが・・・
例えば、ゲーセンで始めてGP制度を採用した「ボーダーブレイク」というタイトルがあります。

ボーダーブレイク公式サイト

わからない方向けに説明すると、このゲームの料金体系は、100円≡1Playとかではなく、金額に応じて、GP(ゲームポイント)を得ることができ、GP1につき1秒ゲームが遊べる仕様です。
ゲームを遊ぶ為には、このGPが必要なので、まず100円を投入して、GPをユーザーは購入します。
このGPですが、もう一つの役割として、

「ゲーム内アイテムの購入」

が可能です。
武器だとか、キャラの性能追加を行うのに、このGPが必要となるわけです。
このボーダーブレイクにおける、ゲームプレイ以外で使用した武器やアイテムの購入というのは、引用した「ユーザー固有の権利」であるといえます。

そのように考えると、こうしたタイトルを安易にメーカーとして終了できないという考えもでてくるのかもしれません。

ゲーセンの場合どうなるか?

こうしたケースをしってか知らずかわかりませんが、ゲーセンの場合、こうした課金タイプのゲームのサービスを休止するパターンは2つあります。

パターン1:純粋にサービスを終了する

この場合は、ソシャゲ等と変わらず、サービスが完全に終了します。
恐らくですがこうした場合には、「全国的にほぼ稼働していないと言えるレベル」まで稼働が低下したケースが多いです。
三国志大戦なんかは、このケースですね。

改めて告知!三国志大戦とアンサー×アンサーは2015年1月にサービスが終了します

ただ、ネットワーク対応が終了しただけで、個別のゲーム機としてはまだ遊べるので、ユーザーとしては、「一応まだあそべる」ので、上記のような問題は起きにくいでしょう。

パターン2:ネットワーク非対応キットを売り出す

もう一つのパターンとしては、ネットワーク非対応キットを売り出す場合もあります。
コチラの場合は、完全終息するにはまだユーザーが健在だったり、メーカーとして、このまま筐体ごと廃棄になるのは忍びない(=ゲーセンの怒りを買う)などのパターンがあります。
こうした場合には、「オフライン化キット」を販売して、当然ながらオンラインのサービスは提供できなくなるものの、ある程度今までと同様に遊べる環境を保証するものです。
こうしたキットがあれば、ユーザーの取得したアイテムは従来どおり使用して遊べるパターンとなりますので、これも上記のような問題は起きにくいと思います。