オンラインからリアル店舗へ?「集まって遊べる」事に価値がでるかも?
ネットの発達とともに、便利になったといえば、オンラインショッピングです。
その代表例がAmazonですね。
30分以内の配達を実現するAmazonの配達ドローンが劇的進化、着陸方法など最新版ムービー公開 – GIGAZINE
ここまで来ると、「人間をどこまで引きこもらせれるか?」という壮大な社会実験のような・・・
実現したら便利すぎる!
我々の店舗でも、実に様々な物をAmazonで購入します。
ちょっとした備品なんて、翌日に届けば、買いに行くよりもAmazonで注文して届いたほうが、仕事面では効率的だと常々感じています。
それは、楽天やmonotaroとか、Askulとか全てのサービスで同じです。
特に工具だったり特殊なパーツでも、monotaroとか、本社で注文して店舗に届くとかも可能なので、非常に便利です。
最大勢力Amazonが転換
そんな中最近気になったニュースがこちら。
アマゾンが今さらリアル書店を大量出店するワケ :日本経済新聞
有料版じゃないと読めない方もいるかもしれませんが、スミマセン。
Amazonがリアル店舗にも手を出し始めたという、ビックリなニュースです。
ネットの巨人から、小売の巨人になりつつあるんでしょう。
印象的な文章を引用すると、
しかも、これはアマゾンがなぜ大量の書店出店を検討しているかを説明する重要な最後の点につながる。あくまでも推測にすぎないが、人々はインターネットがつくり出したとされる「非社交的な世捨て人」にはなっていないのだろう。実は外出し、店に歩いて入り、他人と交流し、モノを買うのが好きなのだろう。
これは推測というか、「まぁそうだよね」という話でしょう。
ネットでは絶対に売れない物を売る
記事の中で、Amazonに侵食された書店と、それでも検討している書店の例がでています。
具体的には、
ウォーターストーンズ(引用注:書店名)はB&Nのようにチェーンを縮小するのではなく、拡大しつつある。成功は核となる存在理由、つまり書籍を中心としているようだ。昨年撤退した電子書籍ではなく、実際の書籍の方だ。一方、B&Nは塗り絵のイベント開催や画材の販売、さらにはプログラミングや3D印刷のワークショップまで宣伝している。店がどんな状態にあるかは想像がつく。
読んで頂ければわかると思いますが、
「体験を売る」
事を主眼において、書店を運営されています。
こうした「体験」はオンラインでは販売出来ないもので、Amazonは「体験」も自社で販売する事を始めた、と理解しています。
これは、ゲームセンターが家庭用ゲーム機の進化に追いつかれた状況にも似ています。
家庭用ゲーム機のスペックが進化するにつれ、「ゲームセンター不要論」というのが世に沢山出てきました。
それは、
「家でも同じゲームができるし、ネットワークがあれば人と対戦だってできる。だからゲーセンなんていかない。」
という風に要約できます。
この話は、普通に考えれば当たり前ですし、実際にそう考えてゲーセンに来なくなったお客さんもいると思います。
それでも、一部のゲーセンは生き残って行くわけですが、そこではやはり「体験」を売っているわけです。
各種大会やイベントを行うというのも、「体験」を売ることですし、メダルやプライズなどの「ゲーセンでしか遊べないゲーム」に力を入れるのも「体験」を売る事と同義です。
そもそも、
ゲーセンがサービス業である限り、体験を売る業態
という事から逃げられないのだなぁ、と改めて文章を書いて感じる次第です。
オフラインとオンラインのバランス点
それは何となーく、ぼんやりとですがわかっていた事。
ゲーセンとして、今後考えるべき事のヒントは、紹介した記事のウォーターストーンズ社の発言にあります。
ウォーターストーンズのジェームズ・ドーント社長は英紙ガーディアンのインタビューで「デジタル読書と自然にバランスが取れる点があるはずだと常に確信していた。(デジタル読書へ)行き過ぎても、戻ってきて落ち着くと思っていた」と説明。「これは直感的に分かっていたし、実際にそうなった」と語った。
ゲーセンでも、オンラインとオフラインのバランス点を探す
というのは、業界全体の課題でもあります。
特に我々ゲーセン側としては、
ゲーセンとしてできるオンラインサービスとオフラインサービスのバランス
をもうちょっと考えるべきでしょう。(←2年前までホームページも作って無かったお前が言うな!)
配信したり、生放送をしたりとかもあるんですが、個人的にはもう一捻り欲しいですね。
そして何より、
「集まって遊べる」
為のサービスを、もうちょっと強化すべきだなと考えた今日このごろです。
もうちょっとしたら、ゲーセンとしては画期的な、「集まって遊べる」サービスを始められるかもしれませんので、お楽しみに!