ゲーム機の導入を決める時の意外なポイントを語ろう(個人的に)
早いものでもう来週になれば、いよいよJAEPOショーが開幕します。
2月なんてまだまだ先だなー、と思っていたらあっという間ですね・・・
毎年一応参加していますが、今年は雪が降らないことを望みます。
一昨年は雪の影響で、京葉線がストップし、エライことになってましたね。
JAEPOショーに参加する意味
このJAEPOショーですが、そもそもは、
「メーカーがお客であるゲーセンに新製品を発表する場」
であります。
アーケードゲームも車や大型の機械と同じで、営業マンが持って売り歩く事が物理的にできない商品です。
そのために、カタログだけではわからないし、ゲームは「実際に遊んでみないとわからない」部分が多いので、ゲーセンが商品を見に行くんですね。
そして、一応業界として、年に1度くらいは各社集まってやろうぜ!という事で、JAEPOショーが毎年開催されています。
従って、19日はビジネスデーとなっており、一般の方は入場できません。
招待券を持ってないと入場出来ないのですが、まぁ平日なんで、大丈夫かと。
気合の入ったユーザーは、馴染みのゲーセンに招待券を分けてもらったりするみたいですけどね・・・
それはさておき、こうしたビジネスデーが我々ゲーセンに取ってはメインなんですが、こうしたJAEPOショーに行く意味は概ね2つあります。
・情報収集
・商談
です。
メーカー以外にも、普段は遠方で会えない取引先や同業者が参加していれば、久々に色々と挨拶させてもらったり、情報交換をしたりします。
一種の、社交場ですね。
それに加えて、情報としては、もちろんメーカーの出展する新製品情報です。
そしてこうした情報を収集し、商談を行うわけです。
商談で必ず出るポイント
新製品をオススメする営業マンからは、実に様々な情報が提供されます。
・価格
・納期
・ゲームの特徴
・ターゲットユーザー
・推定売上
・ロケテの状況
などなど。
こうした情報だけでは伝わらない部分は、実際にゲームをプレイもしくは映像を見て判断します。
天才的なバイヤーさんであれば、こうしたゲームをプレイして、「流行る」「ダメ」と言うのを即座に判断することができると思いますが、私のようなフシアナ人間には基本的に無理です。
こうしたヒットのポイントを統計的に分析できたりすればいいのでしょうが、そんな事できたらメーカーはヒット作しか販売してないはずなので、無理なんだと思います。
ですので、私の場合はできる限りの情報は集めたいですし、なるべく集めます。
それこそ、Twitterでも検索したりして、状況を伺ったりします。
ゲーム機を選ぶ時に必ず聞くポイント
アタル当たらないの基準で、100%信頼できるのはまず、
「ロケテでヒットしなければ、実稼働でもまずヒットしない」
というのは、ほぼ間違いないです。
ロケテストが大爆発しても、実際に稼働したらイマイチ・・・というケースは多々有りますが、その逆のロケテストは散々な結果だったけど、発売したら大爆発という逆パターンは存在しません。
そもそも、ロケテの結果が散々だったら、メーカーも発売しないんですが、ロケテの結果が「微妙」でも、まず大ヒットは無いと思われます。
ただ、こうしたロケテストも場合によっては、
「注文締め切り後」
に行うことも多いので、注文の際に必ず参考になるかといえば、別です。
それに、ケテストが大爆発しても、実際に稼働したらイマイチのケースも多いので、ロケテについては「良くて当然」位の捉え方をしています。
ただ、こうした商談の際に、私が超個人的にですが、必ず聞くポイントがあります。
それは、
「ゲーム機の製造台数」
です。
台数で大方のイメージはつかめる
全ての製品について聞くわけではありませんが、コア向けのビデオゲームタイトル(艦これとかDFFとか)であれば、ほぼ聞きます。
過去のヒット作や現在高稼働のゲーム機によっては、台数制限をされているものがあります。
そうした場合に、過去の台数との対比はインカムやレア度の判定に大いに役に立ちます。
「前回の台数を上回るかどうか?」
というのは、インカムや人気を想定するのに非常に参考になります。
当然ながら、台数が増えれば、1台当たりの売上は減少しますし、台数が減れば1台当たりの売上は増加します。
特に過去のシリーズの続編だったりすると、総台数を比較できれば、自社の導入台数や過去の売上から自社店舗での売上を推定できます。
後は、現在縮小しがちな市場の中で、適正台数の議論をすることもあります。
何とはいいませんが、近年発売されたタイトルの中で、ポテンシャルが高いにも関わらず、明らかに市場の需要よりも大きな台数を販売して、1台当たりの売上がイマイチなゲーム機もあります。
ゲームの力で売上をあげるというメーカーの強い意思を感じる反面、ゲーセンとしては「もう少し台数が少なければもっと良い稼働が見込めるのでは?」と思う事はあります。
(生産数が少なければ、自社への割当が減る可能性もありますが、それを差し置いてももったいないと思うので)
ただ、台数が少なくてもダメな物はダメなので、あくまでも參考程度ですけどね・・・
とはいっても、総台数というのは、その後のメーカーの考え方に大きな影響を及ぼすので知っておいて損はないと思います。