開発者に直接意見を届けたい!と思っても実はあんまりできない話
最近のゲームのプロモーションの傾向として、開発者や開発スタッフが直接ユーザーに情報を届けるケースが非常に多くなっています。
ニコ生とかは、その典型例ですね。
各ゲームタイトル毎に、メーカーが力を入れているタイトルであれば、大体こうしたニコ生放送をして、情報を直接届けるのが主流です。
ニコ生だけじゃなく、TwitterなどのSNSでも同じように、メーカーの開発者が直接情報を届ける事が増えており、中間事業者である我々ゲーセンは、情報的には「すっ飛ばされる」事例が増えております(笑)
特に金銭の絡まない、データの更新とかアップデートなんかは、聞かれても本当に知りません・・・
直前(前日とかひどい場合はその日の午前中とか)にメールが来て、「本日情報公開します」と知らされる場合も多々あります。
事前に情報を送ってくる場合は、
尚、本メールに記載してある内容をSNSやウェブサイト等で公開する事は固くお断り致します。
大体、こんな風な但し書きが最後についています。
じゃぁFAXで日本中にばらまくのはOKってことか?
お客→ゲーセンの情報の流れ
最近はネットやメールでの問い合わせも簡単になり、ユーザーが直接メーカーの開発に意見を届けるのは簡単になりました。
ですが、かなりアツいユーザーじゃないと、そうした意見を軽々とメーカーにぶつけるというのは皆さんあまりしないような気がします。
そうした意味では、情報やっぱりユーザーに近いゲーセンという場所が一番集まっています。
場合によっては、「〇〇だったらいいのにねー」とか「できれば☓☓したい」とか、直接メーカーに訴えるほどではないけど軽く思った事をスタッフと談笑したりするお客さんもおり、そういった話をスタッフから聞くと「へぇ〜」と思うこともあります。
コアなゲーマーの方がいう事は、私のようなゲームに詳しく無い人間が聞いてもついていけない事が多いですが、「〇〇だったらいいのにー」くらいの話は「なるほど」と思うことがあり、場合によっては、アタマの片隅にいれておいて、何かの機械に話をしたりすることはあります。
ただ、こうしてストックした話を誰にするんだ?って言うのは、また難しいわけですが・・・
ゲーセンの意見を言う場所は案外少ない
こうしてゲーセンを運営していると、人によっては、「開発者と話す機会があったら〇〇って言ってくださいよ〜」とかいうお客さんもいますが、残念ながら、ゲーセンと開発者が直接会話する機会って
ほとんどありません
しいて言えば、商談会の時にちょっと話をするくらいかな・・・
新製品について、細かい機能の説明をしてもらうとか、どちらかと言うと、「営業マンが出来ない説明をする人」の役割なので、特に既存のゲーム機について、アレコレと話す事はしないし、する必要も無いわけです。
うーむ、実に合理的です。
従って案外と、プロデューサーやディレクター(それぞれ違いがわかりませんが)といろいろと話して意見交換が直接できるのは、一般ユーザーのほうが多いんじゃないか?と思います。
なによりも、ゲーセンにとってはメーカーの代表者は「営業マン」なので、その営業マンに意見を伝えて、様々なゲーセンの意見を集約して社内に持ち帰るのが営業マンの仕事なので、意見があれば「営業マン」に伝えるべきだという話になります。
したがって、自分の担当営業マンにどんなことでも良いからシッカリ意見を伝える事のほうが重要だと思います。
プロにお任せしたほうがイイ
ゲームの中身について、私自身もそうですが、あまり知識も持ちあわせていないので、
「ゲームの中身については、アレコレ言っても仕方がないかなー」
なんて、思います。
開発のスタッフは「プロ」なので、ゲームについては我々の何倍も考えているし、努力もしていると思います(思いたい)
。
ですので、ゲームについてアレコレ言うよりも、
「ゲームの中身についてはお任せ!それよりも運営の話をしたい!」
と思うんですが、たまにはそういう場があってもイイよね・・・