なにかと話題のコナミさん。日経新聞(電子版)の見出しをみてビックリ!
ビックリしましたね。
最初にネットで見出しを見た時は、
「これが日経新聞の記事の見出しなの?」
と素直に思ったのは私だけじゃないはず!
週刊誌かよ!ってツッコミをいれたくなる見出しでした。
何の話かわからない方も居ると思いますので、そんな方はコチラを参照。
コナミに切り込んだ日本経済新聞、諸般の事情により記事タイトルを差し替え : 市況かぶ全力2階建
某スポーツ新聞か週刊誌的な見出し過ぎて、ビックリということもあるんですが、他にもツッコミどころ満載。
ゲーセン業界の古老たちはこう言うでしょう
詳しい内容は、日経新聞電子版の有料会員のみしか閲覧できないのが申し訳ないのですが、概ね内容については、上記リンクに書いてあるとおりです。
ゲーセン業界の古老(創業世代)は、概ね皆60後半〜70代に突入しているので、日経新聞電子版を読んでいる方は少ないと思いますが、おそらくそうした古老達がこの記事を読んで思うことは、
「え、コナミって昔からこんな会社でしょ?」
という感想を抱くと思います。
ですので、「今更なに言ってんだ・・・」的な業界人の反応の方が多いのではないでしょうか?
こうしたコナミのある意味ドラスティックな経営判断だったり、事業や製品の取捨選択って昔も今も変わっていないので、別に驚くことでも無いんです。
特に我々のような弱小ゲーセンの小企業だと、それを感じる場面は多いです。
例えば、情報統制。
コナミさんの場合は、新作のリリースやバージョンアップの告知など、必ず時期や内容について指示があります。
そうした意味で、情報統制に対して厳しいというのは、確かにあります。
また、最もコナミさんに対して感じる事は、上場している大企業と小企業とはいえ、法人同士の商取引なので、ある程度は必要だとも思いますがグレーな部分を一切作らないというのは、徹底しています。
簡単な言葉でいうと、法務や経理といった、間接部門の発言力がかなり強く、そうしたルールに則った取引以外は行わないといった、我々からみればある意味「冷たい対応」(ただし、法律や商取引上は正しい対応)をすることが多いです。
過去の取引実績や担当とのお付き合いなど、「ウェットな部分が入り込む余地が無い」といったらわかりやすいでしょうか。
それは、上場企業としては正しいですが、取引する小企業からは「ツライな」と思うこともある。
ですので、利益が計上できそうにないなと考えれば、その分野への投資は止めていくということをドラスティックに行うというのは、今に始まったことではないと思います。
経営者としては正しい判断をしている?
以前このエントリーも書きました。
メタルギアファンに激震!小島プロダクション解散?経理上の数値から考えてみた
この時も書きましたが、経営的に考えれば、いつ入ってくるかわからない大きな売上の為に、長い間経費を使い続けるっていうのは、基本的にリスクの高い行為です。
こうしたお金の流れよりも、ある程度一定の金額がフロートして入ってくる方が良いと判断するのは、経営的には正しいです。
また、ゲームを作る云々以外でもそうですが、経営者としては、「1人の天才に依存する経営よりも、誰がやってもある程度同じ結果が得られる経営」を目指すのは当たり前のことだと思います。
ゲーセンでも同じですが、Aさんという名物店員がいなくなったらそのお店がダメになった・・・というのは、経営者としては避けなければならない問題です。
そういった意味でも、スーパークリエイターをあえて排除してゲームを制作していくというのは、経営の方向性としては別段おかしくもない。
いちゲームファンからみれば、「〇〇さんが作ってない☓☓という作品はありえない」と考えるのも、気持ちとしてはわかりますが、経営者からみればその状態が永続的に続くのがよいのか?というのは、また別の問題です。
それでも永続的に企業が存続していれば価値がある
日経新聞の記事の中にもありますが、コナミを代表するタイトルってこんなにあるんだなと、感心するくらいあります。
逆に思うんですが、こうした経営スタイルを昔からずっと続けていながら(古い業界人は変わったと思っていないので)、これだけのヒット作をある程度連続して発売し続けるというのは、ある意味スゴイことなんじゃないか?とも取れます。
実際に、以前コナミの若い方は、「若いクリエイターにとっては、「自由にできる」って思っている人もいるみたいですよ」という会社の評価を聞いた事があります。
そうでなければ、これだけ永続的に企業が存続するってのは、「たまたま」だけでは説明がつかないとも思います。
というわけで、一方的に非難されるばかりでもチョットなぁ・・・と記事を見て感じました。
特に最初の見出しなんて、悪意満載ですからね。
蛇足ですが、コナミさんに対していつも感心することは、「受付の女性がキレイ」ってことが徹底されているって事ですね・・・
六本木ヒルズマジックかな・・・