突然ですが、ゲーセン（ゲームセンター）において最も重要なサービスってなんだと思いますか？
これは、お店によって重視しているサービスはバラバラだし、会社によって方針も違うので、一概には言えませんが、どんな事があるでしょうか？

例えば、接客。
スタッフの態度や言葉遣いが悪いよりもいいほうが間違いなく、お客さんの満足度は高くなりますよね。
例えば、清掃。
店舗やゲーム機が、汚いよりもキレイな方が遊びやすいし、良いに決まってます。（たまーに昔の煙草臭い狭いゲーセンの方が、俺は好きだ！という方もいますが、特殊な例だと思います）

などなど、いろいろあるわけですが、基本的には、

「ゲーム機が正しく稼働すること」

というのが、最も重要な事だと、個人的には昔から考えています。
「そんなもん当たり前だろ！」と思われるかもしれませんが、これを全てのゲーム機で常に実行するっていうのは、実はハードルが高いんです。

ゲーム機を修理・メンテナンスするという事

今回の内容を考えたキッカケは、

ゲーセン店員さんには名札に筐体メンテ出来るかどうか掲示して出来ない人より時給あげて欲しい

— kubo (@kubo0055) 2015, 7月 30

コチラのツイートからです。
メンテナンスという事に対して、

「メンテナンス及び修理が出来るの基準は難しい」

と良く考えます。
お客さんの求めるメンテナンスの基準もバラバラだし、会社やお店毎にメンテナンスや修理に対する基準はバラバラでしょう。

例えば、同じ方のツイートなんですが、こうした場合、どうしますか？って話です。

オールネットマルチでゲームしてると必ずボタンの中配線が抜けるんだけどこれってオールネットマルチがボタン強く叩くと抜けやすいとかあるのかな

— kubo (@kubo0055) 2015, 7月 30

ゲーセンではよくあるエラーです。
こうした場合の対応として、

解決策1：抜けやすいものなので、都度スタッフが対応する

というのは、正しいです。
これくらいはどこのゲームセンターでも、同じように行っています。

この解決策を実行できる＝メンテナンス・修理ができると語っていいのだろうか？
と思うわけです。
どうなんでしょうか？

解決策2：度々起こるのであれば、ファストン端子の付け替え及び締め直しなどを行う

ファストン端子

ってこんなのなんですが、要はボタンと筐体を繋げる部分です。
ちなみに、画像はオーディオ用の高級品なので、こんな高いやつ使っているゲーセンは無いと思います・・・
それにしても、高い・・・

こちらが一般的なゲーム機のスイッチですが、この足の部分をファストン端子に差し込んでいるのが、一般的なゲームのスイッチの構造です。

ボタンの不具合で交換を繰り返す事で、抜けやすくなるというのは、あります。
そうした場合に、この端子自体がシッカリボタンの接続部分と接地するように締め直す、場合によっては新しい物と交換するとボタンの抜けは改善する場合があります。
端子が抜ける度にスタッフが対応するよりも、よい解決策であるのは、言うまでもありません。

解決策3：ハーネスが短い可能性があるのでハーネスの延長を行う

こんな話もあります。

@kubo0055 なんかオールネットはハーネスの長さがギリギリすぎてすぐ抜けるとかなんとか聞きましたよ。

— はぎわら (@yayoi_hagiwara) 2015, 7月 30

そんな事あったかなー？とも思いますが、これが事実だとすれば、

ギリギリなら長くすればいいじゃん

と考えます。
ハーネスを長くするのは、難しい対処方法でもないので、簡単にできるので、長さがギリギリであれば、チョット延長する位はあまり時間をかけずにできます。

どのレベルがメンテナンスができるといえるのか？

順をおって、「こうだったらこうだなー」というのを書いてみましたが、はたして、

どのレベルだとメンテナンスができるといえるのか？

というのが、悩ましい所です。
このブログをみるような一般的なお客さんからみて、どう判断するか？という話。
これだ！という基準はないにしても、難しいなぁと思うわけです。
例えば、「筐体のメンテナンス」という一言でも、

1：外側から筐体を掃除して、各種ボタンやモニターなどゲームがプレイできるかどうかチェック
2：1に加えて、ゲーム機の基板や電源ボックス周りなど、稼働に影響を与える箇所の清掃を行う
3：2に加えて、筐体全てをバラして清掃を行う

といった具合に異なります。
当然、誰が見ても1で終わるスタッフよりも、3まで確実に完了できるスタッフの方が「メンテナンスができる」といえるわけですが、これは比較した場合。
こうした比較ではなく、お客さんに向かって「メンテナンスできます！」と堂々と宣言すると、「2くらいならできるけど、３くらいまで求められたらどうしよう・・・」とゲーセン側としては内心ビクビクします（笑）

お客さんによっては、ボタンの軽い重いを自在に調整できるスタッフが「メンテナンスができる」という事かもしれないし、「ゲーム機が正常に稼働すればOK」というお客さんもいるので、難しいなと・・・

こうした「基準の差」によって、なかなか「メンテナンスができる」と自信を持って言いがたい部分があります。
こうやって考えるといつも、

「あー、ウチの店舗のスタッフはメンテナンス出来る方だと思うけどなー」

というのと、

「いやーまだ、こういう部分でできてない事が多いから、メンテが出来るとはいえないだろー」

と、磯野カツオばりに天使と悪魔が頭のなかで戦います。
最終的にはお客さんが判断することなので、いつも結論は出ず・・・

最後に1つ、お客さんにお願いですが、不具合があれば是非是非スタッフに申し出てください。
不具合を申し出てくれたほうが、お店側としてもメンテナンスなり修理なりの対策を検討することができるので、お知らせしてくれたほうが、ゲーセンは喜びますので、この場を借りてお願い申し上げます。