天下一音ゲ祭にて相互移植曲が無い?その批判に対して勝手に応えてみる
予想はできたことですが、思ったよりも遥かに大きな反響というかご批判を頂いております、天下一音ゲ祭。
その理由は、このツイートにあります。
#天下一音ゲ祭 (続き)
また、今回は昨年実施致しました、メーカー間における総合移植は行いません。
各タイトルにおいて新曲の先行配信は行います
先行配信期間中にAOU加盟店でプレイすると特別な事が起こる予定です(まだ発表出来ません、すみません)曲数などは決まり次第お伝えします
— AOU 天下一音ゲ祭 (公式) (@AOU_Tenkatui) 2015, 7月 17
総合移植→相互移植でしょうか・・・
なんにせよ、楽曲の相互移植を楽しみにしていたユーザーさんにはガッカリな結果となり申し訳ない・・・
相互移植ってなに?
普段音ゲーしない方は、わけがわからないと思うので、ご説明。
現在、ゲーセンで稼働中の音楽ゲームですが、そこで使用されている楽曲は、基本的に「メーカーが権利を持つ曲」と「メーカーが権利を取得して使用する曲」の2つがあります。
その中で、「メーカーが権利を持つ曲」に関しては、そのメーカーの開発した音楽ゲーム中心で利用されておりました。
しかし、中にはユーザーとしては、「名曲だから、このゲームで、この曲が遊べたらなぁ・・・」という思いが少なからずある曲があります。
そうしたメーカー間の垣根を取っ払って、同じ曲をメーカーの異なるゲーム機に配信します!というのが、天下一音ゲ祭のウリの1つでした。
しかし、残念ながら、今回は諸事情によってそうした全てのゲーム機に同じ曲を!というのができなくなってしまったというのが、今回のお話です。
ウリの1つがなくなったわけですから、ユーザーの批判も最もですね・・・
相互移植がなくなった理由を語る(半分妄想)
以前も書きましたが、今回中の人となった事で、末席に加えてもらってイロイロと勉強させてもらっておりますが、当然この「相互移植なし」という結論が出るまでには、それなりの激論及び交渉などがあったわけです。
基本的には、第2回を開催するにあたって、前回大会の方法を踏襲するというのは基本となります。
まぁ、当然です。
ですので、前回大会を踏襲し〜うんたらかんたら〜という議論の中で、今回の相互移植無しという話に徐々に変化していくんですが、前回と同様の方式ではNGという話が何処かから出始めます。
そこには、メーカーの事情というものがあるのですが、その事情については詳しく表には出てこないわけですね。
これはメーカー内部の話なので、メーカー内部の担当者としては、「会社内での協議の結果、前回大会と同様の開催ではNGとなりました」という話を持ってくるわけです。
その理由の1つはコチラ。
#天下一音ゲ祭 (続き)
各メーカー様共に新曲の製作スケジュールが過密状態となっておりまして、移植曲の製作スケジュールが確保できない事が理由となります。
天下一音ゲ祭を毎年実施して行く事を前提とした場合
メーカー様に過度な負担が掛かると継続する事が厳しくなるの判断です
(続く)
— AOU 天下一音ゲ祭 (公式) (@AOU_Tenkatui) 2015, 7月 18
メーカーの担当から言わせると、
「曲があるからといってそんな簡単に移植できないっすよ」
と聞いております。
私も第三者なので、「曲があるんだから、チャチャッとできないの?」って聞いたら「無理!」ってメーカーさんがいうから、まぁ無理なんでしょうね・・・
もう一つ。
こちらは、私の勝手な推測ですが、そこにはこんなやりとりがあったのではないかと、勝手に妄想しています。
某メーカー社内にて
音ゲ祭担当者「基本的に、前回大会と同様の方法で今回も開催する方向です」
エライ人達「前回大会と同じって事は、他のメーカーがウチの曲を使うってことか?」
音ゲ祭担当者「そうです」
エライ人達「ほんなら、このまま何度もやったらウチの曲、他のメーカーにガンガン使われるってことや?」
音ゲ祭担当者「相互移植曲が増えると、そうなりますが・・・」
エライ人達「そんなもん認めるか!前回だけ特例じゃ!」
音ゲ祭担当者「・・・」
まぁ、実際にはどの会社も規模の大きな会社ですので、こんな口汚く罵る事は無いでしょうけど、「楽曲の権利」という「知財」を使用するのですから、こうした慎重な対応をするというのも、可能性としては感じます。
こういう内容は公にすると、「協力的じゃない!」という非難を浴びる可能性があるので、当然表立っては発言しないでしょう。
などと勝手に考えております。
ホントかどうかはわかりませんが・・・
基本は前回大会と同じ方式を考えていて、相互移植曲についても前年同様の形式での実施を考えていました。
しかし、実際には担当者と会社の回答というのは相反することもあるし、個人の思いだけではなんともならない事もあるんだなー、と改めて知った次第です。
ひとつ言えるとすれば、メーカー担当者や各関係者は「相互移植」に後ろ向きな事はありませんので、その点だけご理解頂ければ、と思います。
実は、「相互移植」については、メーカーにメリットがある話なので、このあたりの話は次回に・・・