ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2015.03.30

いつの間にか始まっていたPASELIポイント!不満もあるけど期待もしています

先月行われたJAEPOショーで、各社の電子マネー端末が改めて発表されたのが、経済誌含め、ゲーセン関連のニュースとして、世の中で騒がれたのは

ゲーセンは従来100円や500円などの、現金を使用して遊ぶ場所でしたが、ここへきて一気に電子マネー化が加速しようとしている事は、先月のJAEPOショーのレポートとしても書きました。

【修正有】JAEPO2015を振り返るシリーズ第4弾 メーカー同士の電子マネー戦争が始まる

このジャンルで一歩進んでいるのが、KONAMIさんです。

100円硬貨以外の料金設定は急務–KONAMIのゲーム系電子マネーPASELIが目指すところ

よくゲーセンに行く方はご存知だと思いますが、KONAMIの独自のゲーム用電子マネー「PASELI」については、他社メーカーより一歩先んじているといえると思います。

いつの間にかスタート!「PASELIポイント」

そして、いつの間にかスタートしていて知らない人も多いのではないかと思うので、改めて「PASELIポイント」について紹介します。

「PASELIポイント」

公式ページより

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ゲーセン側が知らない間に始まっていました・・・
たまたま、その当日(3月23日)に営業マンとアポがあったので知りましたが、店舗としても、もっと告知とかするべきだよな・・・
KONAMIさん、店舗告知用にポスターとか送って!

簡単に説明すると

・PASELIを200P消費すると1Pポイントが貯まる
・1日のPASELI消費が200P以下でも1ポイント貯まる(来店ポイントのイメージでしょうか?)
・1ポイントは、PASELIに交換できる(10ポイント毎)

って事ですね。
お客さんにとっては、プレイすればするだけ、ポイントも貯まり、またPASELIで遊べるようになるので、良い事づくめではないでしょうか。
当然こうした、ポイント制になったという事で、今日は〇〇がポイント2倍!とか、☓☓と△△を本日遊べばポイントバックなどの、プレー促進施策をKONAMIが実行してくるのは間違いないと思われます。
こうした施策は、メーカーがドンドンやってくれたら、お店側はありがたいですね。

メーカーの施策に対する効果

こうした施策は基本的に、メーカーとしても、従量課金ビジネスである限り、お客さんの利用回数を増やす=売上を上げる為の施策です。
そして、PASELIを導入するメリットは記事でのインタビューにもあるとおり、

–PASELIを導入することのメリットというのは、どこにあるのでしょうか。

沖田氏:シンプルに、PASELIを導入したら売上が上がらなければならないでしょう。それが一番のメリットだと思いますし、それが成り立っているからこそPASELIを導入してもらえていると考えています。あとはPASELIを使用した場合、少額課金で遊べるモードも充実してきたこともあって、利用率も上がってきていると感じています。

という事にあると思います。

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ただ、この効果について、ゲーセン側としては「ホントにそうか?」と思っているわけですね。
そのために、某大きなゲーセンで、直近までPASELIの導入を遅らせたり、ごく一部の店舗に限ったりと、導入に懐疑的な会社もあることは事実です。
そこで、当社のデータを出してしまおうという事で、当社の全ての店舗の2DX、jubeat、Reflecbeat、ポップンミュージック、DDR、SDVX、QMAのデータを抽出して推移を調べてみたのが以下のグラフです。

それぞれ、2013年7月時点の売上を100%とした場合の推移を表記しています。

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見てもらえれば、わかると思いますが、確かにPASELI利用による売上は向上しているのですが、それに対して、現金の売上が下がっています。
そして、トータルでも残念ながら売上は減少傾向にありますので、「PASELIを導入することで、売上があがる」というメリットをゲーセンにもたらしては居ないのでは?と考えられます。
(お前の店舗がショボイだけ!というツッコミは甘んじて受けます)
ちなみに、当然台数を減らしたりもしておらず、むしろjubeatなんか増やしたんですけどね・・・

原状よりも今後のKONAMIの施策に期待

一部の原状を切り取って、成否を判断するつもりもないのですが、原状では

外側から見ていると、e-AMUSEMENT ParticipationのインカムシェアとPASELIの決済代行手数料の2つが重なるとするならば、2重取りのビジネスモデルのように見えてしまいます

の悪い部分のみが見えがちなのが、残念なところですね。
ただ、

こちらで持つ利用者動向といったデータの提供も進めていきたいと考えています。今まではビッグデータをどのような形でフィードバックすれば良いのかが見えていませんでしたが、徐々に提供するデータを増やしていくことでオペレーター側の運営も変えていけるのではと

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という部分には、大いに期待しています。
現状ゲームセンターという業種は、お客さんを特定することが難しい業種です。
同じ1000円の売上でも、10日連続で来たお客さんが100円ずつ使っていったのか、たまたま遠方からきて1000円使っていったのか区別がつかない。
こうしたお客さんに、本来なら異なるサービスを展開するのが正しいサービスのはずですが、それがわからないから、なんとなく100円2クレなど、偏ったサービスになりがちです。
こうした、ゲーセンのビジネスを根本から変える可能性がある部分で、今後のPASELIには期待しています。
ただ、PASELIリーダーの仕様なんかをコロコロ変えるのはチョット・・・