スマホ向けの開発もいいけど、アーケードゲームもお願いします
先日のことですが、スマホゲーム開発のgumiの業績悪化が、スゴく話題になっておりました。
gumi、2015年4月期の業績予想を大幅下方修正、営業損益を13億円の黒字→4億円の赤字に 売上の計画未達で 海外での先行投資も圧迫
わたしは、スマホゲームってほとんどやらないので、わからなかったんですが、「ブレイブフロンティア」が一番有名なタイトルなんでしょうか?
会社ページに、2000万ダウンロード達成って書いてあるので、これなんでしょう。
gumiという会社自体や、今回の決算が悪いことは別として、今後はスマホゲーム市場はこういう事例が増えてくるのではないか?以前より考えていましたが・・・
スマホゲームが以前より儲からなくなる
これは、単純に競争相手が増えているというのが1つの理由です。
従来型のゲームメーカーといえば、セガ、スクエニ、コナミ、カプコン、ナムコなどなどの数える程しか国内に会社はありません。
ここにスマホゲームも入れると、それこそ3倍近いメーカーがひしめいている状態で、言ってみればレッドオーシャンです。
さらに、スマホゲームの場合は、海外からも沢山参入してきますので、それこそ世界中にダウンロードされる可能性がある=世界中に敵がいる
という状態。
もう一つは、開発費の高騰です。
ソーシャルゲームアプリを開発費用高騰と、低コストで外注できるオススメ2社紹介
これもイメージしやすいですが、昔、携帯で流行したゲームと言えばグリーの釣りゲーム「釣りスタ」です。
あとは、モバゲーの「怪盗ロワイヤル」とか。
こうしたゲームと今のスマホゲームは、その見た目から全く別次元ですよね。
怪盗ロワイヤル
セガの最新作「オルタンシア・サーガ」
画面を見るだけで段違い・・・
この差をみれば、開発費が高騰していることは、素人でもわかりますね。
そんなことから、gumiの例は極端かもしれませんが、スマホゲームメーカーと言うのは、今後従来よりも厳しくなっていくのでは?と考えていました。
既存のゲームメーカーが有利に
そんななか、従来のアーケードや、コンシューマーのゲームを開発していた会社は、ある意味あとから追いかける立場なのですが、逆に開発費が高騰すれば、既存の技術やコンテンツを活用する意味でも逆に有利になりつつあります。
単純に考えて、セガの「チェインクロニクル」やコナミの「パワプロ」など、既存のコンテンツを活かして作成し、あるスマホゲームである程度の成功を治めていると思います。
実際に、各ゲームメーカーのスマホ部門は好調なようです。
各社の決算発表資料の一部抜粋。
セガ
コナミ
既存タイトルの活用も含めて、スマホ向けタイトルは堅調に推移していることが明記されています。
スマホゲームに進出よりもハードウェアゲームへの進出を
この様にスマホゲームでの争いは佳境となっていると考えられるので、会社の業績が悪化することは十分に可能性があることだし、今後はより安定して利益を生むことが難しくなるでしょう。
そんな中で、個人的に思っているのは、ゲームの「ハードウェアベンチャー」が存在しないのか?という話です。
最近の流れとして、様々な機器の進化によって、ハードウェアを作成することが容易になって来つつあります。
3Dプリンタなどもその1つですが、有名なのは、dmmさんのやっているこちら。
私の貧弱な脳みそでは、アイデアも浮かびませんが、様々なハードウェアを作成している方とゲームの開発者が組んだら、現在のゲームよりも新しいインターフェースのゲームが生まれると考えているんですが・・・
例えば、こちらの製品。
MOFF BANDです。公式ページはこちら。
手につけて、動きに合わせて音がなるオモチャですが、こうした仕組み自体はゲームにも応用が効く分野でしょう。
こうしたハードウェアとソフトを組み合わせたゲームを開発したら、ゲーセンに置くのが一番なので、ぜひとも開発をお願いしたい所です。
ゲーセン向けに開発した方が、リスクが低いのでは?という話を以前書きました。
アーケード向けのゲーム開発がメーカーにとってベターだと思う話
ですので、今はどのメーカーもスマホゲーム開発一色ですが、いずれハードウェアを組み合わせた新しいゲームメーカーが参入してくる事を祈っております。
現在の、スマホゲームメーカーさん!一度、アーケードゲームも検討してください!