大型タイトルの復活作!選ぶ側の「安心感」がヤバイ
GWも終わり、5月病を患っている皆様こんにちは。
ゲーセンの場合、GWが終わると、いろいろと落ち着きます。
なにやら、各方面から冬商戦に向けての商談会が始まったり、プライズフェアーってのが始まったりします。
なかには、「商談会やります!」って言ってから一週間後に、「やっぱ延期します!」っていったメーカーもありますけど・・・
上層部知ってたやろ?最初からやるとか言わなくていいのに!
何にせよ、現時点で、大まかに今期のラインナップが出揃ってきて、冬に向けてどんなゲーム機が発売されるか?って話がチラホラでてくるわけです。
噂がでては消えていく
そして、この時期というのは、ゲーセンの間で「○○って機械がでるらしいよ」とか「☓☓のバージョンアップがあるらしいよ」とか、そんな話が噂話でたくさん出てきます。
この時期の噂話ってのは、メーカーが意図的に一部顧客にリークしてたりもするので、結構信憑性が高い情報が多いです。
その中で必ず出てくる噂話の中に、
過去の大作の復活
ってのは一定数含まれます。
なんども出ては消える場合もあるので、なんども噂になっては、消えていきようやく発売する!ってパターンもあるし、いきなり噂になっていきなり発売するというパターンもあります。
まぁ、開発者含め人の口には戸は建てられないので、仕方ない部分もあるでしょうね。
で、そうした大作の噂が出る度に、われわれゲーセンは、期待もするし、悩むわけです。
期待する部分は、過去の大作であれば、当然売上も期待できるし、同じような大ヒットにならないかなー?と期待します。
その逆に、大作といえど、前回イメージが良くない場合(大作=儲かったとは限らない)は、有名だけどどうなんだろうなー?と、それはそれでアタマを悩ます訳です。
どっちにしろ、悩むってことには何も変わりがないという(笑)
過去の大作は輝きを取り戻せない?
過去の大作という言葉の定義自体にもよりますが、パターンは2つあると思います。
それは、
・現在でも、継続して稼働しているタイトル
・一旦タイトルが終了し復活するタイトル
の2つあります。
前者の場合は、現在でも、姿形を変えながら長年続いているタイトルが挙げられます。
具体的には、WCCFや、戦場の絆、鉄拳、ガンダムEXVSシリーズ、スターホースなどの現役でゲーセンで稼働しているタイトルが挙げられます。
この場合は、毎年であったり、2年に一度であったり、ある程度のスパンで新バージョンや新ソフトの発売があるので、ある程度読めるパターンになります。
正確には、復活とは言えないですが、まぁそんなもんです。
一方、一旦タイトルが終了し復活するタイトルもあります。
直近だと、三国志大戦とガンダムUCカードビルダーです。
過去には、ダービーオーナーズクラブなんてのもありました。
こうした、一旦完全に稼働を終了し、完全にリニューアルしてゲーセンに戻ってくるゲーム機の場合は「復活」という言葉が適当です。
業界に詳しい方ならわかると思いますが、タイトルにもある通り、こうした後者のタイプの場合
大成功したタイトルが少ない
というのが、今回のテーマです。
熱量はゼロになってしまうと元に戻らない?
各タイトル、いろんな意味で改善改良をして、リニューアルをして、過去の大作を市場に投入します。
ハード、ソフト、マーケティングなど、全ての面で、現代版にリニューアルして開発し、過去の大作であるが故自信をもってゲーセンに設置します。
当然、当時のユーザーの間でも、ゲーセン側でも過去の熱狂が再び発生することを期待するわけです。
ただし、直近のタイトルで、こうした場合(サンプルが2例なのでなんとも言えませんが(笑))、
過去の熱狂は全く戻ってこない。むしろ、半分にも届かないのでは?
というのが率直な感想です。
過去の大ヒット作というのは、多かれ少なかれ、プレイヤーに圧倒的支持を得て居るものです。
それこそ、寝食を忘れ没頭するユーザーが何人もいるような世界。
そうしたユーザーは、あーだこーだ言いながらも、そのタイトルをプレイし遊び尽くします。
ここからが問題なのですが、そのタイトルが継続している間は、そうしたファンは、新バージョンについて、「あれが悪いコレが悪い」などと言いながらも、ゲームを触り続け、ユーザー数も減少するかもしれませんが、良くも悪くも受け入れられます。
「クソゲーだ」とか言いながらも、プレイし続ける心優しき世界(笑)
その逆に、市場から完全になくなってしまったタイトルは、クソゲーだとも言えずに、過去の自分の熱狂は「思い出」としてしまい込まれてしまいます。
そうした思い出に押し込まれてしまった、ゲームタイトルは、過去の熱狂を取り戻すどころか、「思い出補正」でもはたらいて、どうしても劣って見えてしまうのもしれません。
過去の栄光は選ぶ側の「安心感」
ゲーム機を選ぶ側の心理として、こうした過去の栄光はハッキリ言って買うときの「安心感」につながるんです。
単純に、「あれだけ流行ったんだから今回もコレだけ上がるはずだ」という・・・
こうした、安心感というのは、なんの根拠もないし、言ってみれば「自分が納得したいだけ(笑)」なのかも知れないなー、と改めて考える次第です。
ウチみたいな中小は別ですが、当然大きな会社であれば、稟議書いたりして、上司を納得させやすい材料だとも言えると思いますが、ゲーム機の選定において「易きに流れる」と言うのは、多大なリスクを持っているなと・・・
営業マンが、過去の栄光を持ち出した時は、これからむしろ疑って掛かるべきだな・・・