ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

Blog
2017.04.07

イオンファンタジーの遊び放題システムはコアなゲームでも使えそう

世の中の景気が回復しているらしいのですが、なかなか個人消費が伸びないらしく、景気回復が実感できない日々が続いています。
(って新聞にかいてありました)

戦後の、イザナミ景気とかそういった類の景気回復と、期間に関してはアベノミクスというのは、引けをとらない存在なんですね。
全く実感ないんですけどね・・・
そういえば、最近はトラックの数が増えたなー、とは思いますが・・・

ゲーセンの値下げの方法

値下げ

景気が回復している!といっても、引用した記事にある通り、個人消費が伸びていかないと、我々のようなサービス業というのは、なかなか景気回復を実感できるものではありません。
これは、BtoC、一般の消費者をお客さんにしている企業なら、皆同じだと思います。

なんだかんだいいながらも、世の中を見渡すとまだまだ業績が好調な企業は、「デフレに強い」企業の方が多そうです。
丸亀製麺とか、ニトリとか、業績絶好調っぽいもんな。
その中で、値下げしても厳しい企業もあるので、世の中よくわからんのですけど・・・

ゲーセンという業態は、段階的な値下げが難しいので、現金決済である限りは、その幅が極端です。
基本的に100円=1PLAYのゲームを値下げしようと思うと、まず200円=3PLAYとかがやりやすいです。
つぎは、100円=2PLAYといきなり半額になってしまうので、なかなか値下げに踏み切れない・・・
電子マネー決済を導入すれば、1円単位での値下げも可能ですが、電子マネー端末を購入して、決済手数料を支払って、値下げするってのは、我々中小業者には、至難の技です・・・

そんなゲーセンで可能な値下げの一つに「時間貸」モデルがあります。
基本的に、値下げというよりは、複数で来店する顧客への囲い込みみたいな手法であるんですが、

まとめて金額を頂いて、時間を区切って、フリープレイにする

という方法です。
お得に遊びたい!というよりは、自分たちで独占して遊びたい!という需要に応えるというイメージが強いので、値下げの手段として捉えられる事は少ないですが、値下げの手段としても有効な手段の一つです。

ゲーセンにおける「時間貸モデル」の新型

そんな中、先日こんなニュースが流れていました。

これは新しいビジネスです。
文章を読む限りでは、

1PLAY毎に硬貨を投入するお客さんと、パスでフリープレイのお客さんが混在できる

システムになっているようで、これは新しい。
既存のゲーセンでも、コナミのパセリでフリープレーモードが実装されているので、新しくもないのか?

通常、こうした時間貸の場合、

入場料を払って、入場し、場内のゲーム機遊び放題

というパターンが一般的です。
入場の際に、会員登録をし、時間を決めてレジで一括で支払をし、パスを付けて入場して、時間まで遊ぶという運営。
どことは言いませんが、某社さんのスポーツ系施設や、遊園地タイプのロケーションの場合こうした運営方法が一般的です。

当然の話ですが、入場制の場合には、

「ちょっとだけ遊びたい」という人には、ハードルが高い

部分がデメリットです。
「30分も時間がないけど、ちょっとだけ遊びたいなー、けど時間制だとちょっと高い・・・」というお客さんにとっては、なかなか足を向けにくい。
こうしたお客さんと、時間を区切ってガッツリ遊びたいお客さんを、店舗ないで別け隔てなく遊んでもらうことが出来るという素晴らしいシステムだと思います。

このシステムはコア向けゲーセンでも有効

そして先程の「値下げ」及び「囲い込み」の話に戻れば、このシステム自体は、

コアなゲーマー向け店舗でも有効

なんですよね。

例えば、最もメリットを受けるのは交流会や対戦会の開催を行った時です。
現在、コアなゲームで、交流会や対戦会を行うと、

事前に料金支払 → パスを渡す → ゲーム機をフリープレイに → パスを持つ人だけが参加できる

という流れが一般的です。

パス 証

この方式の最大の問題点は

フリープレイへのタダ乗りを完全に防ぐ事はできない。

という点にあります。
プレーする際は、他者が見える所にパスを掲示することを義務付けるとか、そういうアナログな管理手法を採用するパターン。
現在の仕組み上仕方ないとはいえ、完全にタダ乗りを防ぐ方法には成らないですし、逆に言えば、スタッフを一人張り付かせたりする必要もあります。

こうした場合に、イオンファンタジーの上記システムがあれば、対戦会や交流会時に

コインを投入してちょっとだけ参加するユーザーと、時間貸代金を支払ってガッツリプレーするユーザーが混在できる

ことになるので、コアなゲーセン向けにも、結構良いシステムなんじゃないですかね?
NESICAとか、音ゲーとかそういうゲーム機にも取り付けたら面白いよなぁ・・・

どこが開発したのか知らないけど、興味あるので、開発会社の方は是非連絡ください。
(イオンファンタジーさんが発注すれば量産品だとコストも下がってそうだし・・・)