これからはスマホゲーム(買い切り型)は1,200円が基準になると思う
先日、任天堂初のスマホゲームとも言える、「スーパーマリオラン」が配信開始となりました。
ある意味、世界最強のゲームIPと呼べる、マリオのスマホゲームの配信という事で、かなりの注目を集めていただけあって、かなりの反響を呼んでいます。
ゲームとしては、面白いという意見が多いので、個人的に気になるんですが、まだダウンロードしていません。
「iPhone版スーパーマリオ」は大傑作だった – 日経トレンディネット
野安ゆきお …
どうやら、スマホゲームというよりは、パッケージゲームに近いので、電車の待ち時間にサッと遊ぶとか、そういった遊び方はあまり適していないようですね。
タッチパネルで遊ぶ、パッケージゲームといったところでしょうか・・・
1200円は高い?
そんな中、ゲーム性よりも話題になっているのが、アプリの「価格」の問題です。
全文表示 | マリオラン1200円は高いか 「クソゲー」「搾取」の批判 : J-CASTニュース
高いからクソゲーってのは、なんとも雑な理論だなーと思うんですが、「スマホゲームは基本無料」というモデルがほとんどの場合、そうした考えになるのも、自然な考えかもしれません。
文中にもありますが、
1200円は、スーパーマリオシリーズのゲームの中ではお手頃だろう。たとえば2013年発売のWii U用ソフト「スーパーマリオ 3Dワールド」は5700円、2012年発売のニンテンドー3DS用ソフト「New スーパーマリオブラザーズ 2」は4571円(ともに希望小売価格/税別)だった。
ひとつのパッケージゲームだと捉えれば、安いと感じると思いますし、スマホゲームの中では、千円をオーバーするのは高額ともいえるので、一概には判断のつかないところです。
ただ、基本的には
ユーザーにとって、「高い」と判断されればおもったより売れないし、「安い」と判断されればおもったより売れる
というのは事実だと思います。
任天堂さんがどの程度のダウンロード数を目標に置いていたか?という事にも左右されるので、これが高いか安いかは、ユーザー個々の判断にしかならないと思います。
専用ゲームハードで遊ぶことの価値
その一方で、さきほど引用したとおり、WiiUでは5,700円、3DSでは、4,571円という価格でもゲームソフトは、現実に販売されており、ある程度のユーザー数が購入しています。
全く同じソフトではないことは明確ですが、スマホ版の1,200円とくらべて3〜4千円は割高ですが、そこには、
専用ゲームハードで遊ぶ価値
が含まれていると思います。
専用ゲームハードを使用することで、多人数同時プレイが可能だったり、わいわいがやがや遊べたりと、様々な点で付加価値が生まれるので、そこにユーザーはお金を払っていると考えられ、その対価は3〜4千円位になります。
このあたりの価格設定ですが、
・初のスマホアプリをパッケージ型で発売する
・来年には新ハード(スマホの用に持ち運び可能)
という事を考えると、「スーパーマリオラン」のソフトの売れ行きを見ながら、新ハードSWITCHのソフトの価格の参考にするんでしょうね。
それにしても、今後、スマホゲームメーカーが様々なゲームソフトをスマホで発売すると思いますが、1,200円という価格で「スーパーマリオラン」を発売したことで、
スマホ版のパッケージゲームの一つの基準ができた
のは間違いないと思います。
今のところ、買い切り型のゲームソフトの場合は殆どがリメイクが多いのですが、ユーザーは完全新作のスマホゲームができて買い切り型だと、「スーパーマリオランより上か下か?」を常に意識してしまうでしょうね・・・
意図したかどうかはわかりませんが、それだけゲーム業界に与えるインパクトは大きいので、やっぱり任天堂は偉大だと思います・・・