ポート24 [PORT24] 愛知県のゲームセンター

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2014.08.09

ゲーセンの過去の大ヒット作を振り返る「三国志大戦」

世間は本日より、お盆休みに突入しています。
ゲームセンターは、郊外店、ショッピングセンター(SC)店などは、これからが忙しくなり、逆に、駅前の都市型店舗では、普段よりお客さんが減ったりして、閑散とする時期ですね。
働いているスタッフは、いつもと変わらずお仕事です。

各店、お客さんの増えるこの夏に向けて機械の入替えを行うのですが、過去一世を風靡しましたが、最近は撤去されつつあるのがこちらの、

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「三国志大戦3 ~WAR BEGINS~」

2005年に、稼働開始して、合計9年。
根強いファンが、現在も沢山いるのですが、こんな風に、プロデューサーから、終息宣言のような物がでております。

そこから、4ヶ月経過して、売上の推移やお客さんの動向を見ていますが、やはり売上は下がっていくものだなぁ、と改めて実感しております。
お客さんって正直!

三国志大戦とは?

知らない方向けに改めて説明します。
2005年にセガが発売した、オンライントレーディングカードアーケードゲーム。

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様々な点で、新しかったです。具体的には、

・カードデザインに、イラストレーターや漫画家などを起用し、コレクション性の高いカード
・盤面上でカードを操作するという新しい操作性
・ネットワークを利用した1vs1の対戦形式

こんなカードもありました。

現在の、「戦国大戦」や「Lord of Vermilion」へ引き継がれていく要素を多分に持った作品です。

実際のプレイ動画(手元含む)がありましたので、知らない方は、こちらをどうぞ。

まだまだ、ゲームセンターでは、楽しくプレイしているプレイヤーも沢山存在していると思います。

2005年当時の現状

当初の期待値は、すごく低かったんですね。
理由としては、三国志という題材によってカードの枚数が限られてしまう(武将の数は決まっているから)、といった理由でカード自体のコレクション性に欠けるという意見や、何よりも当時のゲーセンのカードゲームといえば、

・ムシキング、ラブアンドベリー等の子供向け
・WCCF、アヴァロンの鍵、Quest of D等のカードの操作が無いゲーム

がメインでしたので、斬新なゲーム機として、捉えられていました。
あとは、セガの前作が外したので、今回も外すんじゃないか?という恐怖が・・・(笑)

ただ、実際に設置して稼働してみると、ものすごいお客さんが来たんですね。
こんな人実際に居ました。

・三国志大戦やりたいから、会社辞めました
・朝イチでゲーセンに並んで、開店ダッシュして、席を確保
・24時間営業の店舗で、72時間連続プレイ

などなど、ホントに居たからね。

この際だから、中の人しかわからないこと書きます

そんな風に熱狂的なファンがあらわれ、ゲーセン業界では久々のスマッシュヒットとなった、「三国志大戦」
ぶっちゃけ、いくら儲かったんや?っていうのを調べてみました。

えーと、まずお断りしておきますが、数字はある程度丸めて集計してます。
話のネタ程度に思ってね。

ポート24では、複数台の三国志大戦が稼働しておりました。
現在は、撤去等もあり、減少していますし、2004年の稼働当初から一挙に複数台稼働したわけではないので、途中の増台・撤去等もありつつまとめた数字ですので、特別な例だと思ってください。

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て感じでした。正確には、そこにネットワーク利用料金が発生したり、電気代が発生したりするので、すべてではありません。
全盛期には、中古価格が3000万円くらいで取引されていたんですが、その価格もあながち、まんざらではないなぁと改めて考えさせられました。
逆に、足掛け9年でこの数値ですので、この数値が良いかどうかは、意見の別れるところでもあります。

収益もさることながら、何よりも現在のアーケードトレーディングカードゲームの源流となった、「三国志大戦」は、改めてゲーセンへの貢献が大きかったと、感じます。

西山プロデューサー、次回作頑張ってね!(ス◯キンじゃなくて!)