ハイスコアガール問題で、昔の話を思い出した
本日は、昨日から一部で話題をよんでおります、この事案。
久々にゲーム会社同士のシビれる対決となりそうです。
過去もイロイロありましたが。
ハイスコアガールってなに?
そもそも、「ハイスコアガール」ってなに?という方は、こちらをどうぞ。
もうすぐ、なくなってしまうかもしれませんが・・・
wikipediaより
1990年代の対戦型格闘ゲームブームを舞台に、ブームの火付け役となった『ストリートファイターII』(以下『ストII』)を主人公・矢口ハルオとヒロイン・大野晶の因縁として位置付けて描いたラブコメディ作品である。
という、漫画です。
問題となっている部分
今回の、訴訟を起こした、SNKプレイモア社は、昔、SNKという会社が制作したゲームソフトの知財権を所有しており、そのため、SNKのゲームタイトル(餓狼伝説、サムライスピリッツ、龍虎の拳、King of Fightersなど)の権利を今も所有・管理しており、SNKプレイモアに許諾を得なかった事で、訴訟となったようです。
こちらのSNKプレイモア社は、知財権に非常に厳しい対応をとっているようです。
こんなこともありました。
KOFやネオジオの同人フィギュア、今年は全滅? ワンフェス2014[夏]、SNK版権が全て不承諾の模様
業界人の視点と昔話
SNKプレイモアは、ゲーム会社ではなくなってしまった・・・
と改めて感じる出来事ですね。
極稀に、KOFシリーズの最新作を作ってみたりしていますが、全く新しいゲームを開発しているわけでは無い。
そのため、各種のゲームショーや内覧会には製品の展示も出展もしない。
あくまでも、SNK社の所有していた、知的財産権を継承した会社である。
ということで、詳しい事情はどうあれ、知的財産を守るために起こす行動は正しいと、会社サイドで考えると思います。
もう一つ。
ハイスコアガールで設定されている90年代のゲームセンターにおいて、筐体はセガ、基板は各メーカーのものを使用する形が多かったです。
その中で、それぞれを別個に購入し、設置できるのは、資本力のあるゲームセンターを運営していた会社だけ。
SNK社は自社の筐体に、自社のROMを作成し、カセットを挿し直すだけ!という斬新なスタイルで、売り出していきました。
その中で、筐体と基板はレンタルで使用してもらい、カセットを購入してもらうという商売で一気に拡大していった、という経緯があります。
こちらのページに、SNKの来歴があります。そちらから画像転載。
そのため、このSNK社のネオジオ筐体は、オモチャ屋、駄菓子屋などゲームセンターでない場所でよく設置されていたんですね。
そうやってビジネスを拡大していくなかで、
「カプコンのストⅡほどじゃないですが・・・SNKにも餓狼伝説がありますよ!」
といった営業をしたことで、餓狼伝説のヒットにつながった、という事もあります。
ストⅡで火がついた対戦格闘ブームの裾野を広げていき、自社のビジネスを拡大していったSNK社には、ゲーセン業界への貢献も、そこから受けた恩恵もあると思います。
ですので、昨今のゲーセン事情から考えたら、ハイスコアガールがなくなってしまうこと自体はもったいないことだと思いますので、そうならない決着となって欲しいですね。
メーカー同士の、コラボや引用に関して、今後の基準になってしまったら、なんとも寂しい限りですからね・・・