【JAEPO2016】三国志大戦4正式発表!最大の敵は身内にあり!
個人的に、天下一音ゲ祭周りの仕事をしており、とっても忙しかったJAEPO2016。
主催者側って、いろいろ大変なんだな−と改めて知りました。
参加するだけのほうが楽なんだって事ですね。
個人的に過去最高に忙しいショーとなった、JAEPO2016ですが、何よりも目玉情報は、やはり
「三国志大戦4の発表」
です。
今まで、噂はいくつかあれど正式発表されたのは今回が始めてなので、注目度は抜群ですね。
ゲーム系のニュースでも、沢山取り上げられております。
[JAEPO2016]群雄割拠の芸能界で活躍するダチョウ倶楽部が,三国志で生き残る秘訣を伝授!? 「三国志大戦」の記者発表会をレポート
『三国志大戦大評定』でさまざまな発言が飛び出す! 「落雷あります」「カードは150枚くらい」
アーケードゲーム初の試み
JAEPO2016でも、西山プロデューサーによる発表や、ゲームの一部画像のみしか公にならず、まだまだ情報はでていないですね。
「今回はかなり意地悪に発表しました」とは、セガの方の談話です。
オペレーターに意地悪しても、しかたないだろ!(笑)
我々ゲーセン側が気になる部分で明確になっていることは、
カード両面にオンデマンド印刷を採用する
という部分ですね。
オンデマンド印刷ってなんじゃ?って話ですが、これは基本的に様々なゲーム機で採用されています。
アーケードゲームの場合は、
「既存のカード(パックに入った物)をゲーセンがゲーム機に入れるのではなく、無地の用紙を入れて、筐体内のプリンターで印刷」
という形式です。
現在は、
・ムシキング
・SOUND VOLTEXジェネレーター
・妖怪ウォッチ ウキウキペディア
・艦これアーケード
などで採用されている形式です。
ただ、上記で紹介したタイトルでは、全て「片面印刷」方式を採用しており、アーケードゲームでは初の両面印刷という事で、その技術にとりあえず驚きです。
話によると、かなりの技術らしく、この印刷技術に関しては相当な自信を持っているようです。
筐体の仕様がわからない
一般のユーザーにとっては、ゲーム性というのはとっても気になる所ですが、我々ゲーセンはビジネスの視点も持っております。
その中でも特に気になるのが、
ゲーム機の価格
ですね。
現在の、同系統のゲーム機「戦国大戦」
コチラの購入時の価格が、1席当たり200万円弱でした。
これに加えて、オンデマンド両面印刷の技術なども加わったとなると、1席あたり、250万円はするんじゃないか・・・と予想しております。
メインモニターがなくても4席で
1000万円!
ですよ・・・
驚異的な価格付けやな・・・
最大の敵は、身内?
こうした、準続編的にゲーム筐体を丸ごと入れ替える場合に必ず問題となるのが、
前作の処遇をどうするか?
という問題です。
基本的に今回の三国志大戦4の場合は、前作は「戦国大戦」になります。
(コアなユーザーから見たら全然違う!と言うかもしれませんが、とりあえずそういうものだとご理解ください)
こうした場合に大まかに2つのパターンがあります。
1.前作は直ぐに打ち切り、新作に移行してもらう
ユーザーからみれば、前作と新作が全然違うゲームであったとしても、メーカーもゲーセンも
ユーザーの移行
を想定します。
当然、「全然違うゲームだから、もうやらねー」というユーザーがある程度離脱してしまう事は想定した上で、そういったパターンに持ち込みます。
多少のユーザーの離脱に目をつぶりつつも、新作に早く移行してもらいたい!という場合にこうしたケースとなります。
ある意味、
強制的に新作に移行させるパターン
です。
この場合は、ゲーセンとしても、
新作を購入しないと旧作の売上がお店から即消える
事を意味します。
新作を買うメリットがより大きくなり、買う事のデメリットは少なくなるパターンです。
ハイリスク・ハイリターンの投資になりがちなんですよね・・・
2.旧作をある程度稼働させながらゆるやかにユーザーの移行を狙う
ちなみに、前回の三国志大戦 → 戦国大戦の場合は、このパターンでした。
両方のタイトルをある程度の期間稼働させて、徐々にユーザーに移行してもらうというパターン。
そういや、戦国大戦の時に「三国志大戦とコラボする」って言ってたのを思い出したけど、結局やらなかったな・・・
先ほど書いたように、「前作のほうが面白い!」というユーザーもある程度満足させつつ、新作にあれやこれやの手をつくして移行してもらうという作戦がとれるので、お客さんが自然に移ってくるのを待つ事になります。
この場合は、ユーザーの離脱を最小限に抑えつつ、新作へ移行する事が可能です。
ただ、ゲーセンから見た時に、
新作と旧作に売上がバラける
という反対の面もあります。
こうなると、三国志大戦4を購入したゲーセンにとっては、投資効率が最大化できないという問題が発生します。
過去の作品を乗り越えるかどうか
こうした意味でも、続編というのは、過去の作品を乗り越える必要があります。
前回の三国志大戦→戦国大戦でのユーザー移行は、成功だったとはいえない状況でした。
戦国大戦の稼働初期は、結構悲惨な売上が続いた事がありましたからね・・・
逆にLOVなんかは3の新筐体化に成功した事例です。
この反省を活かして、どうやって
過去作からのユーザー移行を最大化するか?
がセガの今作の大きなポイントです。
そういった意味で続編で新筐体って、買う方も悩ましかったりします。
どうしても過去の栄光がチラついてしまいますからね・・・